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大好きなソニーを退職した。 自分にしかできない仕事を見つけたから。

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創業以来、人材の個としての自律性と挑戦を重視し、会社と社員の対等な関係を前提としてきたソニー。そういった企業文化だからこそ、新しい挑戦のためにソニーを飛び出して活躍する人材も少なくありません。難聴の子どもやその親御さんのための情報発信、支援を行う株式会社デフサポの代表取締役である牧野さんも、そんな元ソニーの一人です。退職した今でも「ソニーのことが大好き」だという牧野さんに、挑戦を続けてきたご自身のキャリアや、外から見たソニーの良さについてうかがいました。
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牧野 友香子
株式会社デフサポ 代表取締役
2011年にソニー株式会社入社。人事部で7年間勤務したのち、2018年に退職。在職中に立ち上げた株式会社デフサポの活動に専念し、難聴者の未来を華やかにするための支援や情報発信を行なっている。自身も重度聴覚障がい者であり、二児の母。障がいをもつ子どもを育てるワーキングマザーでもある。

楽しく働くことができそうだと思った、ソニー。

—牧野さんは2011年に新卒でソニーに入社されていますが、どのような印象をお持ちだったのでしょうか。

就職活動では、さまざまな業界で面白そうだと思った企業を一社だけ受けていました。ただ当たり前のことなのですが、面白そうと思った企業も人事の方はスーツとネクタイ。そんな中でソニーの人事の方はノーネクタイで、自然体。いい意味でゆるい雰囲気でした。

—働いている人や社風に魅力を感じたのですね。

上司と部下でも対等な関係性があって、社歴に関係なく意見を聞いてくれそうだという印象を持ちました。少し変わった人が多くて楽しく働くことができそうそうだな、と。面白い人にたくさん出会いたいと思って、配属は人事を希望。入社後は希望が通って人事に配属になりました。

—ソニーではどんなキャリアを歩まれたのでしょうか。

人事として取り組んだのは、主に職場環境づくりの支援です。36協定に関わる勤務状況の確認や、仕事と家庭との両立支援・復職サポート、労働基準法や組合の対応、システム改修にともなう就業規則の整備や業務効率化なども経験しました。その間に二人の子どもが産まれ、産休・育休を二度取得しました。私自身がワーキングマザーとなり、一人目の子どもが難病を持って産まれてきたこともあって、仕事やキャリアについていろいろと考える時間が増えました。

—お子さんが産まれたことで、牧野さんのなかで何が変わったのでしょうか。

一人目の子どもが難病を抱えて産まれてきたことが大きいですね。周囲からは励ましの言葉をたくさんいただいたのですが、当時の私にはそんな言葉は一切耳に入ってきませんでした。もっと切実に、難病を抱える子どもを持つ母親がいま何をすればいいのか、子どもの将来の見通しをどう考えればいいのか、私自身がやれる具体的なことを知りたいと思っていました。

想いを、行動へ。

—子どもが産まれたときの想いが起業へとつながっていったのでしょうか。

いえ。当時は起業なんて考えもいませんでした。ソニーのことは好きだし、仕事を辞めるつもりはなかったのです。ただ、難病児の母親として新米の私でも、難聴者として生きてきた経験がある。大学に進学して、就職活動をして、こうしてソニーに入社して楽しく働いている。難聴の子どもをもつ親御さんが「どうしたらいいのだろう」と困っているのなら、私のそんな経験を発信することで役に立てるのではと思いました。

—それで具体的な活動を始めていくのですね。

想いはあったのですが、一人目の子どものときは入院や通院で手一杯でなにもできませんでした。それでも、復職して以前と変わらず楽しく働きながらも、もやっとしたものはずっと心の中にありました。そこでブログで、体験を伝え始めたんです。二人目の子どもの産休中である2017年に、難聴のお子さんのことで困っている親御さんの話を直接聞き、実際の現場を見てみようと思いました。直接お会いして、困っていることをうかがいながらという感じです。

—反響はどうでしたか?

思っていた以上に大きく、驚きました。東京と大阪で40家族くらいの難聴者の親御さんと話をすることができ、いろいろな課題も見えてきました。「言葉の教え方がわからない」といった切実な質問も多く受けました。その課題が見えてきたので、できるだけ課題を解消するために言葉の教材に着手し始めました。また、やはり発信していくことが必要なのだと感じて、講演会活動を始めるなどそこから一気に動きました。

—会社を設立されたのも、この時期ですよね。

そうですね。難聴の子どもがいる親御さんたちが一番困っていたのが言葉でした。だからこそカウンセリングだけではなく、難聴児向けの言葉のトレーニングができる「デフゼミ」も始めました。毎晩、「デフゼミ」の教材をつくりながら、期待してくれている親御さんの気持ちに応えたいと思っていました。

—退職を決めたきっかけはありますか?

2018年、続けるか辞めるかを本当に悩みました。難病の子どもを持つ一人の母親として、安定した給与や福利厚生を考えればソニーを辞めないほうがいいですから。同期や先輩、当時の上司、いろいろな人に相談しました。副業が解禁になったタイミングでしたから、課長や部長は副業としてソニーの業務を減らしてデフサポをやっていけないか随分と会社に掛け合ってもくれました。ただ、デフサポの業務は副業で収まる範疇を超えていて、それも難しかった。ただ、相談したソニーの人たちはみんな背中を押してくれました。「その仕事は私にしかできない」と言ってくれたり、「辞めて、駄目だったら戻ってくればいいから、まずやってみたら」と言ってくれたり。なにより困っている親御さんの期待に応えたい、という想いは消せなくて、退職することにしたのです。

カウンセリングの様子(デフサポHPより)

ソニーを離れたから、ソニーのことが見えてくる。

—元ソニーとして、あらためて魅力的だなと思うところはありますか?

意見は本当にフラットに言うことができます。年次に関係なく「これをやりたい!」「こうしたらよくなる!」という提案をすれば採用されますし、責任ある仕事を任される。それはソニーらしいなと感じます。

—牧野さんも実感されたことはありますか?

もちろんです。例えば、私が入社するまでは各部署からの緊急連絡は電話だったのですが、私は電話応対ができないため、メールとチャットで対応可能な仕組みを提案して実際にそうなりました。結果として履歴も残るし、業務改善にもつながりました。私は新卒でソニーに入社しましたから、提案して改善されていくことは当たり前だと思っていたのですが、離れてみるとソニーのような対応は難しいこともあるのだと感じます。

—大きな企業ならではの良さはあるのでしょうか。

新人の研修に割いている時間や予算はやっぱり大きいですから、育成環境としてはとても恵まれていると思います。その上で規模の大きな仕事を、若手が任せてもらえるというのもソニーらしいところです。それに人材が豊富ですから、人的ネットワークも自然と築かれていきます。今は既にソニーを退職した人もいますが、頻繁に連絡を取る同期の仲間が10人くらいはいます。デフサポのメンバーにも元ソニーの人間がいますし、退職してからも応援してくれる人がたくさんいます。私も立ち上げ当初はプライベートで法務の方に契約書を見てもらったり、経営企画の人に壁打ちしてもらったりして、助けてもらいました。

—逆にもう少し改善できればいいのにな、と思うところはありますか?

部門や上司によるところもありますが、クリエイティブな若手がソニーに残って成長していける場所や環境がもっとあれば、とは思います。尖っていてもユニークでもOKという風潮はソニーならではで、やっぱり面白い人たちがたくさんいますから。

イベント登壇の様子(株式会社デフサポとしての活動)

事業も人生も、挑戦は続いていく。

—デフサポの今後の目標を教えてください。

今はまだ「デフサポ=牧野友香子」という状態です。まずは3年後に現在の会員数を2倍にすることを目指していますが、その先には“会社として”しっかりと認知されている状態にしていきたいと考えています。そのためには「言葉の教育・親御さんへのカウンセリング・企業等への研修やコンサルティング」といったデフサポのサービスや、認知をしてもらうための広報活動を担っていくスタッフをしっかりと揃えていく必要があると思っています。

—牧野さんご自身の目標はありますか。

最近は英語に挑戦したいと考えています。自分には無理だとずっと思っていたのですが、難聴者でも英会話ができる方の存在を知ってとても刺激を受けました。あとはワークライフバランスを整えること。家族との時間、家族と楽しく過ごせることが一番だと思いますから、キャンプや旅行にいく時間を増やしていきたいですね。

<編集部のDiscover>
ソニーを卒業して、難聴者の可能性を広げる株式会社デフサポを立ち上げた牧野さん。そのお話は「自分にしかできない仕事」を見つけて果敢に挑戦していく、という文字にするとありきたりになってしまう起業家のイメージとはまったく違うものでした。自身の経験から社会的な課題を見つけ、キャリアプランに葛藤し、周囲に支えられながら難聴の子どもや家族を支援することに自らの価値を見出して挑戦をしていく。その姿はとても等身大で共感できるものです。ソニー時代の縁は今でも続いており、退職したあとも「ソニーが大好き」だという牧野さんの言葉には牧野さんの人柄がとてもよく表れていると感じました。


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