- 仕事内容
- カメラ/メカ設計
- 研究科・専攻
- 機械制御システム専攻
2008年入社
ソニー株式会社
イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター デジタルイメージング本部 コア技術第1部門 機構設計1部
サイバーショット RXシリーズのメカ設計リーダーとして、商品価値を“カタチ”にし続ける。
現在の仕事内容
ソニーならではの高画質・小型化技術を駆使し、コンパクトカメラでありながら大型イメージセンサーと大口径レンズの搭載を実現したRXシリーズ。現在、私はこのRXシリーズにおけるメカ設計のリーダーを務めています。カメラの外装となるグリップの形状や感触、操作ボタンのサイズや位置、ビューファインダーの動き、さらにはセンサーや回路基板といった内部のユニットの実装まで、”カタチ”になるものほぼ全てに関わるのがメカ設計。リーダーの私はその取りまとめ役として、企画から設計、試作、量産の立ち上げなど商品の開発にトータルに関わっています。
RXシリーズには、開発者のこだわりと技術が息づいています。たとえばRX100シリーズは、2012年のデビュー以来、ポケットや鞄に納まるコンパクトさを意識。モデルチェンジの度に性能や機能が格段に進歩しているにも関わらず、ボディのサイズは一切変更していません。商品コンセプトに対する一貫した姿勢がお客さまにも評価され、愛され続けています。
また「RX10 III」では、レンズ部分にコントロールリングを搭載。絞りやズームなど、多様な操作を素早く行えるようになりました。レンズで操作を行うにはボディが小さく、このサイズのカメラとしては大きなチャレンジでしたが、この機能も私の提案がもとになって実現したもの。このように商品に自分の“想い”を込められ、商品価値を生み出していけるのがリーダーの醍醐味です。

仕事にかける情熱~お客様が本当に欲しいと思えるカメラをつくる
入社以来、カムコーダーや電子双眼鏡、業務用ビデオカメラなどの製品開発に携わりながら、メカニカルエンジニアとしてキャリアを積んできました。リーダーを任されるようになった今、これまでの経験が大きなバックボーンになっていると実感しています。多様なパートからなるメカ設計を取りまとめるためには、設計の“勘どころ”を掴むことが重要です。理論に基づいた設計、シミュレーションや試作といった地道な作業の積み重ねを経験して、そのセンスを磨いてきました。たとえば高画素化による発熱の問題を経験していれば、ユニット配置の工夫をすることも可能ですし、ひいてはバッテリーの長時間使用にもつながる、と連想できます。
商品の企画や設計コンセプトを決める段階では、この“勘どころ”を活かすと同時に、「お客様にとって本当に必要な機能なのか?」を常に意識しています。たとえ自分とはタイプが異なるお客様をターゲットとした商品の場合でも、商品企画担当が目指すコンセプトやスペック要望を受け、できる限りお客様に寄り添った目線で、商品や技術を発想するように心がけています。
