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西尾 政紀 工学研究科 知能・機能創成工学専攻 2015年入社 ソニー株式会社 商品設計部門機構設計部機構設計1課

スピード感溢れる環境で
世界とリンクしながら、
技術者としての腕を磨くことができる。

どんな仕事に携わっていますか?
—スマートフォンの性能を左右する筐体設計に携わる

スマートフォンの機構設計を担当しています。スマートフォンはディスプレイやカメラ、アンテナなど年々進化する高性能デバイスを、小さな筐体に詰め込んだ技術の結集です。形状も特性もさまざまな搭載部品が互いに干渉せずに性能を最大限に発揮するために、機能的な設計と効率的な配置にあらゆる工夫を重ねるのが機構設計の仕事になります。
機構設計は、カメラや電池、アンテナフレーム、キーボタン、リアパネルなどモジュールごとの担当に別れています。私自身も入社後から一貫してスマートフォンの機構設計に携わる中で、さまざまな機構部分を担当してきましたが、現在は すべての機構部品組み付けのベースとなるメインシャシー(筺体)を担当しています。メインシャシーはスマートフォンの骨組みにあたり、その構造のできがスマートフォンの性能を左右します。メインシャシーを表裏2枚のパネルで閉じる形態の今のスマートフォンは、一見すると簡単な構造に見えますが、カーブのつけ方一つで製造しやすくも、ユーザーが持ちやすくもなり、厚さや段差を突き詰めて設計することで質感にすら影響を与える機能美が生まれます。こうした製品のクオリティを左右する設計に携わっているという使命感がメインシャシー担当にはあります。

そこではどんな経験が待っているのでしょうか?
—グローバルな設計・製造環境の中で腕を磨く

この仕事の大きな特徴は、担当する部品のほとんどを海外の部品メーカーから調達していること。主にアジア にある生産拠点と、日常のメールやTV会議などのやりとりをはじめ、品質チェックや生産体制、量産品の確認のための定期的な海外出張など、まさにグローバルな環境で協業しています。私が担当するメインシャシーも海外のメーカーから調達をしています、実はこれまでその国の部品メーカーとは未取引でした。しかしコストの追求や取引先の選択肢拡大という戦略を持って、今回は新規開拓先への発注に踏み込んだのです。慣れ親しんだ取引先のように「あ・うん」の呼吸は通じません。ソニーの設計の進め方や技術的要望と、彼らのノウハウをうまく噛み合わせ、接点を見出していくのです。
たとえば製品チェックでは、現地に赴き、多数並ぶマシンが削り出したメインシャシーをすべてチェックしていきます。通訳なしの英語による直接の議論では、言葉や文化的な背景の違いが壁となることもありますが、ただ私たち技術者はまさに製造の現場で「あと0.1mm削る」など具体的に数字でコミュニケーションができます。そうした妥協のない議論を重ねることで、製造プロセスにおいて「その手があったか」という他メーカーにはなかった品質コントロールのノウハウと出合うなど、設計者として腕を磨いていける面白さを感じています。

この仕事のやりがいとは?
—文化や国籍は違っても一丸となって良い製品をめざす熱い姿勢がソニーの技術者にはある

機構設計は製造と密接に連携しています。そのため、最終的な製品の生産現場であるタイの製造拠点に赴き、設計として直接製造ラインを確認し、議論をする機会も多くあります。 私自身1機種前に担当した「Xperia1」でこの組み立てラインを担当していたのですが、製造試作品チェックに出張した際に得難い経験を積みました。実はこの時、仕様に一部変更を加えることになったのです。モバイル製品の市場は常に進化しています。発売時に、よりエッジの効いた先進性を与えるために製造直前でも変更が起きることもあり、現場で的確に対応する必要がありました。「Xperia1」はソニーとしてさまざまなチャレンジを詰め込んだ特別なモデル。その機構設計にはすべての担当者の工夫が込められていました。その使命感を持って、製造拠点の方々と英語でコミュニケーションを重ね、着地点を見出していきました。無事量産ラインが稼働した時は、難しい状況を乗り越えた充実感と手応えを感じました。こうしたスピード感溢れる環境で、世界とリンクしながら設計・製造・量産の面白さや難しさに触れ、成長できるやりがいがこの仕事にはあります。
「ソニーの設計者は他のメーカーより熱心に現場を訪れ、部品構造の細かい部分まで理解を深める」と海外の取引先からよく言われます。文化や国籍は違っても技術という“共通文化”のもと、一丸となって良い製品を世に出したいという想いが、ソニーには根付いているのです。

メカ・メカトロニクス

※ 所属は取材当時のものです。

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