- 仕事内容
- テレビ/ディスプレイ設計
- 研究科・専攻
- 電子電気工学科
2017年入社
ソニー株式会社
TV事業本部 開発設計部門 商品開発部 NVP開発課
従来とはまったく違う光学要素を用いた
世の中にない次世代ディスプレイ開発に挑む。
現在の仕事内容
TV事業の開発設計部門で、次世代大型ディスプレイの光学担当エンジニアとして開発・設計に携わっています。従来のディスプレイとはまったく異なる光学要素で開発・設計するディスプレイで、世の中に存在しなかった、新しい製品をめざしています。
詳細は、現在開発の真っ只中にあるためお話出来ないのですが (笑) 、このプロジェクトに参加した当初、私はそこに用いる光学の要件に非常に驚きました。原理的には従来から存在する技術ではあるものの、応用されている例は聞いたことがなく、プロトタイプを見て初めて形になったものを見たほどでした。まさに自分が担当する光学技術がキーであり、そこにブレークスルーを見出して開発を行う必要がありました。参考にできる知見や文献も無いなか、現在は試作や議論を繰り返し、ステップを進めている最中です。
心強いと感じるのは、ソニーにはさまざまな技術分野の専門家と、発想豊かなエンジニアが揃っているところです。互いに自分には無い発想を求めて部門を飛び越え、意見やアドバイスをし合える開発風土があります。多彩な個性を持った乗組員が同じ船に乗って荒海に漕ぎだし、一つの目的地に向かっているようなワクワク感の中で、開発に没頭する日々を送っています。

仕事にかける情熱〜ソニーブランドを体現するモデルの技術を支える自負
次世代大型ディスプレイの開発にあたっては、それまで携わっていたTV事業の主力製品・ブラビア®シリーズの次期モデル設計での経験が活きています。TVの量産モデルの開発・製造は、マーケットの動向やニーズを踏まえて、マーケティング担当から次期モデルの機能、画質、価格などの要望が上がってくるところから始まります。私は画質を左右する光学部分の設計担当として、前年モデルをベースにどんな付加価値をつけるのか、スペックとコストのバランスを図りながら、試作や量産に伴う製造現場との調整にも参加し、1年という短いサイクルの中でアップグレードを行っていきました。
こうした量産に携わっていた時期は私にとって実りの多い時でした。スピーディーな時間軸の中で、ソニーブランドを体現するブラビアのトップモデルを任され、その光学系や回路構造などを部品単位で理解することができましたし、主力ブランドを支えているという自負も持っていました。また、企画や営業をはじめ、デザイナー、メカ・回路系、製造ラインの技術者たちと連携して設計業務を進めることで、さまざまなノウハウや人脈も築くことができました。こうした経験を経て、「次は量産とは違う新製品開発に関わりたい」という思いが生まれ、今の仕事である次世代ディスプレイの開発・設計に参加することになったのです。

