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報道資料
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2001年4月18日

ソニーとUDC、高効率発光材料による有機ELディスプレイを共同開発

〜発光効率の向上と長寿命化に向けた技術開発を推進〜

ソニー株式会社
ユニバーサル ディスプレイ コーポレーション

ソニー株式会社(同、ソニー)とユニバーサル ディスプレイ コーポレーション(以下、UDC)は、高発光効率の有機ELディスプレイ開発を共同で行なうことで合意しました。
 両社は共同で、中大型領域向け薄型ディスプレイデバイスとしてソニーが開発を進めているアクティブマトリクス有機ELディスプレイと、 UDCが開発を進めている発光効率に優れたリン光発光材料を組み合わせることにより、同ディスプレイの高効率化・長寿命化を図り、実用化に向けた技術開発を加速させます。

ソニーは、本年2月、低温ポリシリコンTFT技術および大画面化・高画質化を可能にするTAC(Top emission Adaptive Current drive)技術を採用した世界最大画面サイズとなる13インチのアクティブマトリクス有機ELディスプレイの開発を発表、 ブロードバンド時代の中大型領域における薄型ディスプレイデバイスとして、実用化に向けた更なる研究開発を進めています。

UDCは、1994年創立のNASDAQ上場企業です。有機ELの技術開発と自社およびプリンストン大学、南カリフォルニア大学が所有する380以上の有機EL関係特許など(申請中含む)のライセンスビジネスを行っております。
 同社が独自に開発したリン光発光材料を用いた有機EL素子は、緑色では従来方式の約4倍となる発光効率を実現、世界最高のEL発光効率を達成しています。

今回の共同開発において、UDCはソニーのデバイス構造に適合する高効率・長寿命の低分子型リン光材料の開発を、ソニーはその材料のデバイス化開発を担当し、 有機ELディスプレイへの応用および実用化に向けた課題である発光効率の向上と発光寿命の長時間化を目指します。

リン光(燐光)とは

励起による発光現象の一つで、異なるスピン(電子の自転)多重度の電子状態間遷移に 伴う発光現象。同じスピン多重度の電子状態間遷移による発光は"蛍光(Fluorescence)" と呼ばれる。有機EL素子では、有機素材に電流を流すことで発光を行なうが、従来の 有機EL素子の多くでは、"蛍光"による発光を利用している。
蛍光を利用する場合の内部量子効率(励起によるエネルギーが光に変換される割合)の 上限が25%であるのに対し、リン光を利用する場合の内部量子効率の上限は、理論的に は100%が可能で、発光効率・発光寿命の向上が可能になる。

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