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1999年2月25日

半導体メディアやパソコンに対応するデジタル音楽コンテンツの著作権保護技術
「MagicGate(仮称)」と「OpenMG(仮称)」をSDMIおよび関連業界に提案

新たな音楽コンテンツ流通を実現するネットワーク配信技術「Super MagicGate(仮称)」も同時に提案

ソニーは、半導体メディアやパソコンにおける音楽著作権保護技術「MagicGate(マジックゲート:仮称)」および「OpenMG(オープンエムジー:仮称)」を、デジタル音楽コンテンツの著作権保護方式などを検討する業界団体SDMI(Secure Digital Music Initiative)に提案するとともに、音楽業界や関連業界で広く利用できるようにライセンス準備を進めます。
また、あわせて音楽著作権の保護と音楽コンテンツの新しい流通形態を実現する音楽コンテンツ配信技術「Super MagicGate(スーパー マジックゲート:仮称)」も新たに開発し、ネットワーク時代に向けた音楽著作権保護・配信技術としてSDMIや関連業界に提案します。

ネットワーク技術やデジタル技術の進歩は、インターネットやパソコンを利用した音楽コンテンツの配信や、半導体メディアを利用したオーディオ機器などを実現しました。それに伴い、これら機器における、音楽著作権や著作隣接権などの権利を保護する技術の早期確立が、音楽業界や関連業界の急務となっています。
これに対応するため、本年1月、RIAA(Recording Industry Association of America :米レコード協会)を中心に、家電業界やIT業界など関連各社の参画のもと、デジタル音楽コンテンツの著作権保護方式について議論を行う業界団体SDMIが設立されました。当社もSDMI設立主旨に賛同、積極的な協力を行うことを表明しております。

「MagicGate」および「OpenMG」は、半導体メディアやパソコンなど、早急に著作権保護技術を 確立する必要のある機器で利用可能な音楽著作権保護技術です。
「MagicGate」は、半導体メディアおよび対応機器にICチップとして内蔵されます。コンテンツの暗号化および半導体メディアと機器の間で、お互いが、本技術による音楽著作権保護に対応した半導体メディアや機器であるかの認証を行い、認証された半導体メディアおよび機器間でのみ音楽コンテンツの再生や移動(MOVE)が可能となり、不正な再生や複製が防止できます。
「OpenMG」は、パソコン用の専用ハードウエアモジュールと対応ソフトウエアから構成され、音楽コンテンツを暗号化してハードディスクなどに記録します。これにより、そのパソコン上で音楽コンテンツ再生を楽しむことができる一方、ネットワークなどへの不正な配信を防止します。また、「MagicGate」に対応しており、ハードディスクから「Magic Gate」対応半導体メディアや機器に音楽コンテンツの移動(MOVE)が可能です。
当社では、2月18日に発表したとおり、「MagicGate」および「OpenMG」を、、AV/ITの融合を実現する新しい小型IC記録メディア"メモリースティック"やパソコンなどの音楽著作権保護技術として採用する予定です。また、SDMIや関連業界などに幅広く提案、ライセンスの準備を進めていきます。

  • 真崎 晃郎(ソニー コーポレーション オブ アメリカ、デピュティ・プレジデント)のコメント
    「ソニーは、グループに音楽会社を有するAV/ITカンパニーとして、SDMIの活動を積極的にサポートします。今回の技術は、アーティストや音楽関係者の権利を尊重しつつ、ネットワークにおける音楽ビジネスの発展やユーザーに音楽の新しい楽しみ方を提供できるものと確信しています。」

「MagicGate」および「OpenMG」に加え、それを更に発展させた技術として、ネットワーク時代に対応する新しい音楽コンテンツ配信を可能にする「Super MagicGate」も新たに開発しました。「MagicGate」および「OpenMG」と同じく、暗号技術により権利者の権利を保護し、ネットワーク環境下での音楽ビジネスの健全な発展を促すとともに、コンテンツ配信技術による音楽コンテンツの新しい利用法などを提供します。

「Super MagicGate」は、「Super MagicGate」対応サーバーと対応機器から構成され、以下のような特長を持っています。

  1. 音楽コンテンツの暗号化と認証による著作権保護
    「Super MagicGate」は、「MagicGate」および「OpenMG」と同様に、暗号と認証の技術が採用されています。これにより、音楽コンテンツは対応サーバーから暗号化された状態で配信され、対応機器でのみ利用が可能となります。また、対応機器は、お互いが本技術に対抗した機器であることの相互認証を行い、音楽コンテンツの不正な流通や利用などを防止し、権利者の保護を行ないます。
  2. コンテンツ使用条件や課金情報などのサービス利用条件が設定可能
    再生可能回数や期間、課金情報など、サービス利用条件を柔軟に設定でき、例えば、音楽コンテンツを1回だけ無料試聴(再生)できるようにすることも可能です。利用目的にあわせた多彩なサービス利用条件の設定により、ユーザーは従来の配信にはない新しいサービスによる音楽の楽しみ方ができるようになります。
  3. 1度購入した曲のサービス利用条件の変更が可能
    音楽コンテンツの入手時に設定したサービス利用条件は、入手後も他のサービス利用条件に変更することができます。例えば、再生可能期間限定コンテンツとして購入したコンテンツを、サービス利用条件の変更手続きにより、期間限定を延長したり解除したりすることができます。
  4. オフラインでの権利処理が可能
    本技術では、音楽コンテンツの利用を開始した時に、課金などの権利処理を行います。この処理は、ネットワークに接続されたオンライン状態はもちろん、ネットワークに接続されていないオフライン状態でも可能なため、ポータブル機器などでもコンテンツの利用を開始することができます。例えば、オフラインで利用開始されたコンテンツは、利用履歴情報などを用いることで、ネットワークに改めて接続された時に課金などの権利処理を行うことができ、ユーザーはコンテンツの利用を継続することが可能です。
  • サービス内容などは、全て仮想です。

当社は、これら一連の技術を、ネットワーク時代に対応した信頼性のある音楽著作権保護技術として、また音楽産業の更なる発展を促す仕組みとして、SDMIに提案します。また、音楽業界を始め、関係業界に広く採用を提案し、それに対応すべくライセンスの準備を進めてまいります。