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報道資料
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1999年4月6日

"原音の忠実再現"を極限まで追求した新世代オーディオシステム
スーパーオーディオCD商品化

ソニーは、新世代オーディオシステム"スーパーオーディオCD"のプレーヤーを商品化し、5月21日より国内市場に向けて発売します。海外市場においては、今秋の商品化を目標に準備を進めます。
スーパーオーディオCDは、原音の微妙な雰囲気、ニュアンス、空気感までも忠実に再現することを目的に開発された新世代のオーディオシステムです。当社は、スーパーオーディオCDプレーヤーをオーディオ愛好家の方々に向けた最高峰のオーディオシステムとして提案し、さらに推奨コンポーネント群として当社のオーディオ技術とノウハウを結集したステレオプリアンプ、ステレオパワーアンプ、スピーカーシステムを発売します。音楽ソフトについては、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントより13タイトルが同時に発売され、以後毎月10タイトルが順次発売される予定です。

開発の背景

当社は、1950年に日本初のテープレコーダーを発売して以来、アナログレコードやコンパクトカセットなどのアナログメディアの普及に貢献し、さらにはコンパクトディスクやミニディスクなどのデジタルメディアを提案するなど、常にオーディオの進化をリードしてまいりました。特に、1982年に商品化したCDは、デジタルの高音質と光ディスクの利便性がユーザーに受け入れられ、プレーヤー群の全世界累計出荷台数は6億台を超えています(ソニー調べ)。
その一方で当社は、91年に新世代オーディオを検討するプロジェクトを発足し、さらなる高音質化を実現するために必要とされる要素技術を模索し始めました。その結果、デジタルでありながら原音であるアナログ波形に極めて近い形で直接記録する"ダイレクトストリームデジタル(DSD)方式"の開発に着手し、1996年にはスタジオ用の録音技術としての開発に成功しました。さらに、DSD方式の膨大な情報量を記録できる高密度ディスク技術の確立にともない、コンスーマーオーディオへの応用を実現。この度、スーパーオーディオCDの商品化に至りました。

ダイレクトストリームデジタル(DSD)方式

スーパーオーディオCDソフトの録音方式として採用されているDSD方式は、限りなく原音に近い音を再現するための要素技術です。原音の波形を疎密波としてとらえ、サンプリング周波数2.8224MHz、1ビットのデジタル信号として直接記録するDSD方式は、記録の際に情報を"間引き"せず、再生時には"補間"を行う必要がないので、原音であるアナログ波形に極めて近い形での記録・再生が可能です。また、DSD方式で収録された音楽ソフトは、理論上 可聴帯域を遥かに超える100kHzまでの広い再生周波数帯域を備えており、超高域の微細な音楽成分までも再現することが可能です。また、可聴帯域内においては、120dB以上のダイナミックレンジを実現しています。DSD方式が持つこれらの優れた特長は、全世界における著名なアーティストやサウンドエンジニアの高い評価を得ています。

著作権保護技術

音楽ソフトを不正な複製から守るため、スーパーオーディオCDでは以下の著作権保護技術を採用しています。

  1. インビジブル・ウォーターマーク:全てのスーパーオーディオCDの音楽ソフトに採用が義務づけられるインビジブル・ウォーターマークは、ディスク上に目に見えない"透かし"を物理的に埋め込むことにより、プレーヤーとディスク間での相互認証を行うものです。インビジブル・ウォーターマークの複製はほぼ不可能に近く、不正に作成された海賊版ソフトは再生されません。
  2. ビジブル・ウォーターマーク:製作者の意図により、ディスク上に絵柄などの模様を埋め込むことにより、正規ソフトと海賊版ソフトを容易に見分けることが可能です。
  3. 暗号化:製作者の意図により、記録されたコンテンツに暗号化を施すことが可能です。

ディスク構造

スーパーオーディオCDフォーマットでは、ソフト製作者が任意に選択できる3種類のディスク構造を規定しています。DSD信号が記録された高密度層のみの"シングルレイヤーディスク"、高密度層を2枚貼り合わせた"デュアルレイヤーディスク"に加え、高密度層と従来のCDプレーヤーでも再生可能なCD層を貼り合わせた"ハイブリッドディスク"の3種類のディスク構造から、選択することができます。

以上の特長を持つスーパーオーディオCDは、最良の音質と著作権者の権利を考慮した現時点における最高峰のデジタルオーディオシステムです。当社は、スーパーオーディオCDをハード・ソフトメーカーなどの業界各社に向けて提案し、オーディオ市場の活性化を図ってまいります。