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報道資料
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1999年7月1日

個人で音楽を楽しむ文化を創造した"ウォークマン"本日誕生20周年

1979年7月1日の一号機「TPS-L2」発売から、ウォークマンは本日をもって20周年という節目を迎えることとなりました。この20年間で、ウォークマンは"個人で音楽を楽しむ"という新しい文化を創造し、全世界における累計出荷台数は、カセットタイプのウォークマンが1億8600万台、CDウォークマンが4600万台、MDウォークマンが460万台に達しました。(1998年度末)

ウォークマンが登場する以前、音楽は家庭内のステレオシステム、もしくはカーオーディオで楽しむものでしたが、井深大(当時名誉会長)、盛田昭夫(当時会長)らソニーの首脳陣は、屋外でもパーソナルに音楽を楽しめるものとして、ウォークマンの開発をスタートさせました。ウォークマンは、従来のカセットレコーダーから録音機能とスピーカーを取り除き、代わりにステレオ回路とステレオヘッドホン端子を搭載するといった、既存技術を応用して新しい用途を創造するプロダクトプランニングから生まれたものです。開発当初は、社内外で懐疑的な意見が多くありましたが、担当者達はウォークマンが生み出すであろう新しい市場の可能性を信じ、第一号機「TPS-L2」を世の中に送り出しました。発売から2ヶ月たった頃、それまでの不安を払拭するかのように、ウォークマンは爆発的な人気を博しました。当時の人気芸能人がウォークマンを付けて雑誌などに登場したことも追い風となり、ウォークマンの"`いつでも'`どこでも'手軽に音楽を楽しむ"コンセプトに加え、そのファッション性は若者を中心とするユーザー層の絶大な支持を受け、"ウォークマン文化"なる社会現象を起こすまでになりました。

"ウォークマン"。今でこそこの名称は世界のどこでも通用するものとなりましたが、定着するまでには様々なハプニングがありました。1号機発売当時、海外の販売会社はこの和製英語の名称に大反対し、アメリカでは「Soundabout(サウンドアバウト)」、イギリスでは「Stowaway(ストウアウェイ)」、オーストラリアではFreestyle(フリースタイル)Oで発売されました。しかし、日本でウォークマンの人気が高まり、来日した外国人がお土産に買っていくようになると、いつしかこの名称は海外でも認知されるようになりました。そこで盛田は「こうなったら世界中ウォークマンにしよう」と決断し、全世界で名称が統一されることになりました。そして、"ウォークマン"は1986年にイギリスの著名な英語辞典"Oxford English Dictionary"に掲載され、正しい英語として認定されるまでになりました。

ウォークマンの歴史を語る上で欠かせないのがヘッドホンの存在です。ウォークマンの開発が進められていた時、偶然にも別部署で小型・軽量ヘッドホンの開発が行われていました。それは、従来300〜400g程度であったヘッドホンを50g以下まで軽量化したもので、すでに試作品もできあがっていました。それを知っていた井深は、1979年の3月に両者を引き合わせ、ウォークマン1号機は重さ45gの「MDR-3L2」という最良のパートナーを得ることになりました。ヘッドホンはその後も進化を続け、1982年にはインナーイヤータイプの⇔・U・D・E(ヌード)A1992年にはタマゴ型の「eggo(エゴ)」、1997年にはネックバンド方式のものなどが発売され、累計出荷台数は4億7200万台(1998年度末、ウォークマン同梱のもの含む)を超えています。

ウォークマンはコンパクトカセットから始まりましたが、その後 "ディスクマン*"「D-50」(1984年)、 "DATウォークマン"「TCD-D3」(1990年)、 "MDウォークマン"「MZ-1」、「MZ-2P」(1992年)など、新たなメディアの誕生とともに多彩な商品展開を行ってきました。現在は、期待の小型IC記録メディア"メモリースティック"を用いたものも開発されており、今後もウォークマンのコンセプトはメディアを超えて発展し続けていきます。
* 1997年10月〜1998年3月にかけて国内で発売されたラインアップより、パーソナルオーディオ機器の名称を統一するため"ディスクマン"の名称は"CDウォークマン"に変更されました。電子ブックプレーヤーや、ポータブルDVDプレーヤーなどにおいては引き続き"ディスクマン"の名称が使用されています。

この20年の間には、カセットサイズを実現した「WM-20」(1983年)のような衝撃的な商品や、絶大な人気を博した"猿のチョロ松"のテレビコマーシャル(1987年)などが世に送り出され,ウォークマンは多くの方々の思い出に残るものになっているでしょう。ソニーは、これからもウォークマンという比類なき財産の価値を高め、21世紀においても輝きつづける商品であるよう努力してまいります。

【補足資料】
ウォークマン歴史年表

代表機種 ウォークマン特記事項 主な出来事
1979 一号機「TPS-L2」 (7/1)
33,000円
・6/22:代々木公園で発表会
・秋から年末にかけて爆発的人気に。
品切れが続く
・インベーダーゲーム流行
・第2次オイルショック
1980 ・ウォークマン、ローラースケート、デジタルウォッチが"新三種の神器"になる
・カラヤンが愛用し話題に
・モスクワ五輪
・ルービックキューブ流行
1981 「WM-2」(ウォークマンの普及に貢献) 仏の大辞典"Petit Larousse"に"Walkman"掲載 ・スペースシャトル打ち上げ
1982 ※ソニーがCD発売 ・「E.T.」ブーム
・羽田沖日航機事故
1983 「WM-20」(初のカセットケースサイズ) ・「おしん」ブーム
1984 "ディスクマン"「D-50」
(CDの普及に貢献)
・累計出荷1000万台(6月) ・新紙幣導入(福沢諭吉など)
1985 「WM-101」(ガム型充電池を初めて採用) ・つくば科学万博 開催
・NTT、日本たばこ産業 発足
1986 「WM-109」(初のリモコン搭載) ・累計出荷2000万台(6月)
・Oxford English Dictionary に“Walkman”掲載
・男女雇用機会均等法施行
・チェルノブイリ原発事故
1987 「WM-501」(カセットケースサイズを下回る) ・累計出荷3000万台(6月)
・猿のウォークマンでチョロ松大人気
・米スミソニアン博物館に永久展示
・NY株式市場で株価暴落
(ブラックマンデー)
1988 「WM-505」(初のワイヤレスヘッドホン) ・累計出荷4000万台(7月) ・東京ドーム完成
1989 ・累計出荷5000万台(6月) ・昭和から平成に元号変更
・消費税導入(3%)
・ベルリンの壁崩壊
1990 「WM-805」(初のワイヤレスリモコン)
DATウォークマン「TCD-D3」
・BS放送開始
1991 ・湾岸戦争勃発
1992 MDウォークマン
「MZ-1」「MZ-2P」
・東海道新幹線のぞみ誕生
1993 ・累計出荷1億台(1月) ・皇太子・雅子さんご成婚
・Jリーグ開幕
1994 15周年モデル「WM-EX1」,「WM-EX1HG」(国内モデルで歴代1位の販売台数) ・環境を考慮し、パッケージにバガス紙(非木材)採用(WM-EX511) ・松本サリン事件
・関西国際空港 開港
1996 「WM-EX5」(ミラーフェースの“美ウォークマン”) ・累計出荷1.5億台(4月)
・ビーンズウォークマンの登場でカジュアルモデルが注目される
・プリクラ大流行
1997 ・"ディスクマン"の名称が"CDウォークマン"に変更
(国内:97/10_98/3発売のラインアップより)
1998 「WM-EX9」(100時間連続再生) ・長野オリンピック開催
・サッカーW杯日本初出場
1999 20周年記念モデル4機種
「WM-WE01」(テープ),
「D-E01」(CD),
「MZ-E80」(MD),
「MDR-EX70SL」 (ヘッドホン)
・累計出荷1.86億台
(98年度末)
ウォークマン累計出荷台数
ウォークマンスタミナ化の歴史
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