報道資料
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1999年12月9日
反射中赤外分光と新規アルゴリズムを用い、識別率99%以上を達成
ソニーは、従来識別が困難とされていた黒色プラスチックの材質識別や、プラスチックに含まれる臭素系をはじめとする難燃剤の識別も可能としたプラスチック識別用システムを開発しました。本システムは、新規に開発した「周波数ドメインアルゴリズム」と「スペクトルライブラリー」からなり、反射型中赤外分光の識別装置に組み込んだ場合、黒色プラスチックおよびプラスチックに含まれる難燃剤の識別率99%以上を達成、家電製品等に用いられているプラスチックの高品位な分別が実現でき、マテリアルリサイクルへの道が開けました。
本システムは、ドイツにある『ヨーロッパ環境センター』(Stuttgart郊外)にて開発され、現在は愛知県一宮市にある『HNC(ホームネットワークカンパニー)リサイクル研究センター』にて、実用化に向けた検証を行なっております。
日本において2001年4月に"家電リサイクル法"の施行が予定される他、ヨーロッパにおいても"廃電機電子機器欧州指令"の発行が予定されるなど、家電製品のリサイクルに対する要求が高まっています。
一方、従来用いられてきた"近赤外分光法"等では、黒色やグレーのプラスチックは赤外線を吸収しやすいために、材質の識別が困難とされていました。また、焼却時にダイオキシンを発生する可能性があると言われる"臭素系難燃剤"については、プラスチック中の含有率が低い上に似通った化学構造が多いために識別が困難とされていました。
今回開発したプラスチック識別システムは、"反射型中赤外分光法"を用いることで赤外線の吸収を避け、黒色やグレーのプラスチック材質の識別を可能にします。また、当社独自の「周波数ドメインアルゴリズム」を用い、ポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)などの臭素系をはじめとする難燃剤の識別も可能とします。これらの効果により、プラスチックの識別率99%以上を達成し、家電製品等に用いられているプラスチックのマテリアルリサイクルを容易にします。
なお、今回の開発成果については、12月10〜12日に東京ビッグサイトにて開催される『エコプロダクツ1999』にてパネル展示を行なう予定です。