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報道資料
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2002年6月11日

高精細・高コントラスト・広い色再現が可能なディスプレイデバイス「Grating Light Valve」を開発

プロジェクターやプロジェクションテレビ向けに開発を加速

ソニーは、優れた解像度・高コントラスト・広い色再現が可能なディスプレイデバイス「Grating Light Valve(グレーティング ライト バルブ)」を開発しました。

ディスプレイデバイス「Grating Light Valve」(試作品)

ソニーは、2000年7月に米シリコンライトマシンズ社(本社:カルフォルニア)と「GratingLight Valve」技術に関する技術ライセンス契約を締結、同技術を用いた汎用ディスプレイ製品の独占的開発および製造・販売権を取得(既報)しました。以降、ディスプレイシステムとしての実用化を目指し、「Grating Light Valve」デバイスの開発はもちろん、製造に必要なシリコンマイクロマシン技術(MEMS技術)や光源、周辺技術などの開発を独自に進めてきました。

「Grating Light Valve」ディスプレイは、マイクロリボンアレイ(極小の短冊形状鏡の列)を用いて大型映像を投影するプロジェクター型ディスプレイです。2次元面状のデバイス構造を有する他の方式とは異なり、「Grating Light Valve」デバイスは一列のマイクロリボンで構成されるため、シンプルなデバイス構造を特長としています。また、光源に色純度の高いRGBレーザー光を用いることで、ブラウン管方式に比べ2倍以上(CIE1931色度図における面積比)の広い色再現を可能にします。
今回開発したディスプレイの核となる「Grating Light Valve」デバイスには、MEMS技術を 用いて製造されたリボン状の光回折素子が、シリコン基板上に一列に形成されています。この光回折素子は、電気信号により微細に動かすことができ、映像信号を用いて動かす量を制御することで光回折量を変化させ画像の明暗を作り出します。これにより、滑らかな階調表現や平均3000:1を超える高コントラスト比を実現することが可能となり、映像の立体感や質感などを細部まで表現することができます。今回開発された「Grating Light Valve」デバイスでは、1画素は6リボンで構成されており、HD映像の垂直画数と同じ1080画素分(合計6480本のリボン)の光回折素子が形成されています。
「Grating Light Valve」ディスプレイでは、RGBレーザー光をそれぞれに対応した「GratingLight Valve」デバイスにスリット状に照射し、1080画素分の1次元像を走査ミラーで水平方向に走査させる事で、2次元画面を構成します。今回開発したディスプレイでは、1920画素相当の水平走査を行なう事で、1920画素(水平)×1080画素(垂直)のフルHD・プログレッシブ映像を実現しています。

ソニーでは、今後「Grating Light Valve」デバイスの更なる研究開発を進め、2年以内を目標に色再現性などを重視するプロフェッショナル市場や高画質ホームシアター用途向けデバイスとしての実用化を目指します。

今回開発したディスプレイデバイス「Grating Light Valve」の主な仕様
ディスプレイデバイス Grating Light Valve×3(RGB)
サイズ 34×6×2mm
画素数 1080画素
ディスプレイ解像度 1920×1080画素相当(フルHD対応)
スキャニング方式 60フレーム、プログレッシブスキャン
コントラスト比 平均3000:1以上

ご参考

デバイスの構造 ディスプレイとしての動作原理図
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