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報道資料
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2002年12月10日

消費電力を大幅に低減したリコンフィギュラブル回路技術
"Virtual Mobile Engine™" をネットワークウォークマン用LSIに採用

ソニー株式会社は、小型モバイル機器向け低消費電力型ダイナミックリコンフィギュラブル(動的 再構成)回路技術 "Virtual Mobile Engine ™" を開発、同技術を採用した新開発LSI「CXR704060」を ネットワークウォークマン"NW-MS70D"に搭載しました。

ダイナミックリコンフィギュラブル回路技術とは、機能分けされた回路を持たず、予め用意した幾つかの必要な回路ユニットの接続構成と動作設定をソフトウェアによって動作中に変えながら、 その場に応じた回路として役割を果たすものです。同技術は、昨今、膨大なデータ処理を必要とし、且つ仕様変更への迅速な対応を求められる通信機器用途等での検討が進んでいますが、民生用モバイル機器向けLSIへの応用には低消費電力化が課題とされていました。

【概念図】

概念図

民生用モバイル機器においても高性能化に伴うLSI設計の複雑化が進む中で、ソニーは、オーディオ・ビジュアル用LSIの小型化と大幅な低消費電力化を実現する手法として"Virtual Mobile Engine ™"を開発しました。その最初となる製品が、ネットワークウォークマン"NW-MS70D"用LSI「CXR704060」であり、ダイナミックリコンフィギュラブル回路技術を採用しながらも、従来の汎用DSP(デジタル信号処理プロセッサ)比で約1/4の低消費電力化(ATRAC3再生時での当社比)を実現しました。「CXR704060」では、 圧縮されたオーディオ信号を実際の音楽に戻す信号処理(デコード)の中でも、特に電力消費が大きい複数の処理に、リコンフィギュラブル回路技術を適用しています。民生用LSIへの同回路技術の採用は、今回のものが世界で初めてです。

LSI設計の手法を変え、低消費電力化を可能にし、複雑なLSI仕様に対応できる"Virtual Mobile Engine ™"は、低消費電力化と回路規模の削減によりモバイル機器をより一層の小型・高性能化させる迅速なLSI開発を可能にします。ソニーは今後、様々な製品に同技術を幅広く展開し、特徴のあるモバイル製品づくりを目指します。

ネットワークウォークマン用LSI「CXR704060」の主な仕様

主な機能 オーディオコーデック、その他システム処理
動作周波数 22.58MHz
動作電圧 1.2V(ロジック部)
消費電力 4mW(ATRAC3再生時、従来の汎用DSP当社比 約1/4)
プロセス 0.18μm
パッケージ TFLGA、208ピン
  • Virtual Mobile Engineは、ソニー株式会社の商標です。
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