報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。
2003年5月21日
コンパクトサイズ、低消費電力を実現し、さまざまな機器への搭載が可能に
ソニー株式会社(以下、ソニー)は、GPS※1の信号受信用RF回路と信号処理用ロジック回路を世界で初めて※21チップに収めたGPS用LSI「CXD2951」を開発しました。本年7月下旬よりLSIのサンプル出荷を開始し、同8月中旬より本LSIを搭載し表面実装を可能にしたGPS モジュール「GXB5001」のサンプル出荷を開始いたします。約3分の2のサイズ、5分の1の低消費電力、5倍の位置情報演算速度を実現した1チップGPS用LSIにより、今後は更に多彩な機器へのGPS機能搭載が可能となります。
| 型番 | サンプル出荷開始時期 | サンプル価格 |
|---|---|---|
| 1チップGPS用LSI「CXD2951」 | 2003年7月下旬 | 3000円 |
| GPSモジュール「GXB5001」 | 2003年8月中旬 | 10000円 |
GPSは、手軽な測位を行うシステムとして1970年代より実用化が進められ、カーナビゲーションを中心にその用途が拡大してきました。近年ではレジャー用途など、位置情報を利用するさまざまなアプリケーションへの応用が進んでいます。
また米国での「E911法※3」の施行などにも見られるように、携帯電話を中心とするモバイル機器へのGPS機能の搭載は今後一層の拡大が見込まれ、GPSデバイスに対しては、更なるコンパクト化・低消費電力化などが求められています。これらのメリットを実現する有効な方法として目指されてきたのが、ソニーがこの度成功したGPS用LSIの1チップ化です。
これまでのGPS用LSIは、バイポーラ※4技術で作られたRF※5用LSIとCMOS※6技術で作られたロジック用LSIの2つのチップから構成されており、モバイル機器への応用においては小型化、低消費電力化が課題となっていました。これに対し、ソニーの新開発LSIは、CMOS技術での製造が難しいとされていたRF回路をロジック回路と同じCMOS技術で製造し、GPS用LSI全体の1チップ化を達成、その結果小型化や低消費電力化を実現しました。
「CXD2951」は1チップ化により、チップ面積比で3分の2の小型サイズを実現し、応用製品の小型化に寄与します。また、低電圧駆動を実現することにより受信時の消費電力を50mWに抑えています。これは当社従来品の270mWと比較して5分の1以下の削減となっており、バッテリー駆動が主となるモバイル機器への応用を容易にしています。
「CXD2951」は、受信データから位置情報を算出する演算速度の高速化を図り、3次元位置情報を約2秒*で算出可能です。従来の約10秒※7から大幅に時間を短縮することで、快適なGPSの利用を提供します。
「CXD2951」は当社比約8dBアップした -150dBmという高い感度を実現することで、GPS信号の受信感度が低い場所でもより安定した動作が可能です。
GPSモジュール「GXB5001」は、LSI駆動回路などの周辺回路が一体となったGPSモジュールです。新開発LSIを表面実装し、これまでにない小型サイズ(幅14mm×奥行23mm×高さ1.8mm)を実現いたしました。
| CXD2951 | CXD2932A+CXD9931TQ(当社従来品) | |
|---|---|---|
| 受信チャンネル | Parallel 12ch | Parallel 16ch |
| パッケージサイズ | 12mm×12mm | 13mm×13mm+9mm×9mm |
| CPU Core | ARM7TDMI | ARM7TDMI |
| 供給電圧 | 1.7~2.1V、2.7~3.7V | 3.0~3.6V |
| 消費電力 | 平均50mW | 平均270mW |
| 演算所要時間 | 2秒(ホットスタート時) | 10秒(同) |
| 感度 | 捕捉感度: -140dBm トラッキング感度: -150dBm |
捕捉感度: -137dBm トラッキング感度: -142dBm |
ソニー株式会社 マイクロシステムズネットワークカンパニー
エレクトロニックデバイスマーケティング本部
システムマーケティング部門 システムLSI部 RFカスタマーマーケティング課