報道資料
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2005年7月14日
〜 小型パッケージに2個のジャイロセンサと周辺回路を搭載 〜
ソニー株式会社は、業界最小となる容積0.06cm3の手ぶれ検出用2軸※2ジャイロモジュールを開発、8月初旬よりサンプル出荷を開始します。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの手ぶれ補正には上下と左右の手ぶれ量を検出するジャイロセンサが使われています。従来は、1軸のジャイロセンサとアンプやフィルタなどの周辺回路を2組搭載し、上下方向と左右方向の手ぶれ量を検出していました。
今回商品化するジャイロモジュールは、2個のジャイロセンサとアンプ、フィルタなどの周辺回路を1つのパッケージにした業界最小容積の2軸モジュールで、機器の小型・軽量化に寄与すると共に、より小型な機器への手ぶれ補正機能の搭載を可能にします。
本モジュールに搭載されている新開発のジャイロセンサ(振動子)は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)※3技術による精度の高い微細加工と薄膜技術による圧電素子※4の形成で小型化を実現し、モジュールとしても当社従来品の1軸ジャイロを2個使う場合と比較して、面積で1/5、厚さで1/3を実現しています。
また、ソニー独自のジャイロセンサ構造により、小型ながら従来品と同等の感度を確保しています。
| 型名 | サンプル出荷時期 | サンプル価格(税込) |
| 手ぶれ検出用ジャイロモジュール (2軸対応)『GSU-350』 | 2005年8月初旬 | 5,250円 |
当社は、本モジュールの自社製品への搭載の検討をしており、ジャイロモジュールビジネスを当社のデバイスビジネスにおける新しい領域として成長させていきます。
(1)2軸ジャイロモジュールを実現
ジャイロセンサは、近接して配置すると機械的振動または電気的結合によりジャイロセンサ同士の干渉が起こるため、小型パッケージ内に2つのセンサを搭載するのは困難とされてきました。
今回新たに干渉によるノイズを取り除く信号処理回路を搭載することにより、2つのジャイロセンサ同士の干渉の影響をなくし、小型での1パッケージ化を実現しました。
次の要素技術により従来品と同等の感度特性を保ちながらモジュールの小型化を実現しました。
1チップIC化によってレギュレーターなどの共通回路部を半減し、当社従来品の1軸ジャイロ2個の場合と比較して約2割の低電流化を実現しました。
| 仕様 | 条件 | 従来品『GSU-307』※5 (1軸ジャイロ) |
『GSU-350』 (2軸ジャイロモジュール) |
| 動作電圧 | - | 2.7?3.3V | 2.7?3.3V |
| 消費電流 | - | 4.5mA(max) | 8mA(max) |
| 静止時出力 | - | ±0.55V | ±0.2V |
| 感度 | 角速度90deg/sを加えたときのアンプ入力信号 | 60±12mV | 60±12mV |
| 応答性 | アンプ入力信号の位相が10deg遅れる周波数 | 30Hz(min) | 30Hz(min) |
| アンプゲイン | - | アンプ搭載なし | 100V/V |
| 外形寸法 | L(mm)×W(mm)×T(mm) | 15.2×8×4 | <strong>7×7×1.3</strong> |
本モジュールに採用されている圧電薄膜技術は、独立行政法人 産業技術総合研究所との共同開発によるものです。