報道資料
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2005年10月31日
〜軸流ファンモータに続き、流体動圧軸受を搭載したことにより低騒音、長寿命を実現〜
ソニー株式会社は、流体動圧軸受(S・FDB※)を搭載しAV製品用途向けに幅広く対応できるΦ100mmサイズのシロッコファンモータ『SFF22A』およびハウジング一体型流体動圧軸受『SFF14BB』のサンプル発売を2005年11月中旬より開始します。
近年、デジタルAV機器の高性能化、高画質化が加速する中、その中でも特にプロジェクションテレビやビデオプロジェクター機器のランプ及びパネルなどの画像表示に関連するデバイスの発熱対策は、益々重要な課題となってきています。
ソニーはこれまで培ってきたスピンドルモータをはじめとするあらゆるモータ技術を駆使して、本年6月発売の冷却用軸流ファンモータ『SFF21B』に続き、今回、局所冷却用として高風圧が必要とされるシロッコファンモータを商品化、ファンモータのラインナップを拡充します。
型名 | サンプル 出荷時期 |
サンプル価格(税込) | |
シロッコファンモータ 『SFF22A』 | 2005年 11月中旬 |
6,000円
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流体動圧軸受(S・FDB)『SFF14BB』(外径 11.7mm) | 1,000円
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今回発表するシロッコファンモータ『SFF22A』は、ソニー独自の開発による流体動圧軸受(S・FDB)の搭載と、流体解析により乱流を低減した翼設計により、業界トップクラスの静音でかつ寿命の長いファンモータです。冷却性能においては、製品実装時(当社従来品比)約3dBの静音化を実現し、既にフルハイビジョンビデオプロジェクター『VPL-VW100』で採用されています。
また、流体動圧軸受『SFF14BB』は、ハウジング一体の密閉構造によりファンモータへの搭載を容易にしています。
◆静寂性
ボールベアリングによる軸受けノイズは人間にとって耳障りな音として感じますが、非接触で回転する動圧軸受では摺動音の発生がほとんどなく、不快なノイズを低減します。また、時間経過による軸受ノイズの増加も微少です。
搭載している流体動圧軸受(S・FDB)は、密閉型構造(特許出願済)の為、オイルの保持能力が高く、長寿命です。
点接触により回転体を保持するボールベアリングは、落下衝撃時の応力が点支持のためボールに傷が発生しやすく、騒音の原因になりやすい傾向があります。FDBの場合には面にて受けるため、衝撃による傷が発生しにくく、耐衝撃性はボールベアリングの約5倍を実現しています。
風量によるノイズ比較
ノイズ経過比較
※注:xはノイズの平均値, σは標準偏差値 (ソニー調べ)
定格電圧 | 10V |
定格電流 | 510mA |
回転数 | 1960 回転/分 |
最大風量 | 0.46 立方メーター/分 |
最大静圧 | 108 Pa |
騒音※ | 39 dBA |
外形寸法 | 104.9mm × 100.9mm ×35.7mm |
質量 | 203g |
ソニー株式会社 コアコンポーネント事業グループ
フォトニックデバイス&モジュール事業本部
応用磁気製品事業部 マグネティックデバイス2部