報道資料
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2016年5月19日
ソニーは、微細なLED素子を光源とする独自開発の高画質ディスプレイ技術CLEDIS(クレディス)を用いたディスプレイユニットで構築するスケーラブルな新方式ディスプレイシステムを発売します。
本ディスプレイシステムは、あたかも広大なキャンバスに画を描くように映像を表現できます。豊かな色調や滑らかな動画像の再現など、既存のディスプレイでは表現しきれない映像体験を求めるお客様にご活用いただけます。医療等の研究機関や博物館、管制室など精緻な映像表現が求められる用途をはじめ、工業デザインや建築デザインなど、よりリアルな映像でのシミュレーションが必要とされる用途に新たな提案を行っていきます。
型名 | 発売日 | 価格 |
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ディスプレイユニット 『ZRD-1』 ディスプレイコントローラー 『ZRCT-100』 |
2017年 1月~3月 | オープン価格 |
LEDを用いた独自開発の高画質ディスプレイ技術CLEDIS(クレディス)について
本技術は、画面表面にR(赤)/G(緑)/B(青)の極めて微細なLED素子を配置した画素を、画素毎に駆動させる自発光のディスプレイ方式を用いています。RGBを1画素とする光源サイズは0.003 mm<sup>2</sup>と極めて微細なため、画面表面の黒色が占める割合を99%以上に高めることができ、素子の広配光性能などと合わせることにより、高コントラスト(明暗両環境において)と広視野角、広色域の豊かな映像表現を可能にします。また、独自の画素駆動回路により高速動画応答性能に優れており、最大120fpsのフレームレートで映像表示が可能です。
なお、CLEDISは、2012年に開発発表を行った“Crystal LED Display”(同年の「International CES」において、55型フルHDディスプレイの試作機として参考出展)の技術をベースに開発を続け、このたび商品化への技術を確立しました。
CLEDISを用いたスケーラブルなディスプレイシステム
本商品は、CLEDIS技術を採用したディスプレイユニットと、専用のディスプレイコントローラーで構成されるディスプレイシステムです。ディスプレイユニット(403mm×453mm)は任意の数で組み上げることが可能で、複数接続して拡張可能なディスプレイコントローラーと併せて使用することにより、高画質でありながら、画面の大きさや縦・横比率を使用用途や設置場所に合わせて自由に設定できます。また、ユニットの画面には枠が無いため、目地のない大画面が構築できます。これにより、まるでひとつのキャンバスであるかのような大画面映像による空間演出で、新しい映像体験を提供することができます。
なお本ディスプレイシステムは、米国ラスベガスで開催される全米最大の専門的オーディオビジュアル展示会 InfoComm 2016(6月8日~10日)に展示し、デモンストレーションを披露する予定です。
1.極めて微細なLEDを用いた独自開発の高画質ディスプレイ技術CLEDIS採用による高画質な映像表現
画面サイズ(1ユニットあたり) | 403mm×453mm |
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画素数(1ユニットあたり) | 320×360×RGB |
表示素子 | RGB LED |
輝度 | 最大 約1,000cd/m2 |
視野角 | ほぼ180度 |
コントラスト | 1,000,000:1以上 |
表示可能色域 | sRGB比(u'v')約140% |
フレームレート | 最大120fps |
サイズ | 440mm×349mm×65mm(突起物含まず) |
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最大入力解像度 (1コントローラーあたり) |
3840×2160 |
入力端子 | Display Port ×2 DVI-D(single link) ×4 |
最大コントロールユニット数 (1コントローラーあたり) |
72台 |
コントローラーの複数台同期 | 可能(最大20台まで) |
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