報道資料
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2017年9月15日
ソニー株式会社
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
ソニーは、オランダ・アムステルダムで、現地時間9月15日(金)から開催される国際放送機器展「IBC(International Broadcasting Convention) 2017」に出展します。
放送業界では、4K映像やハイダイナミックレンジ(以下HDR)などの高付加価値映像への期待が高まっています。また、放送やネットワーク配信など多様な手法で映像配信が行われる中、大容量の映像データを効率的に扱える、制作・配信ワークフローが求められています。
ソニーは「Beyond Definition*」をテーマに、次世代放送を見据えた新製品を展示し、高画質かつ高効率な映像制作ソリューションを幅広く提案します。
IBC 2017では、さまざまな映像制作者のニーズにこたえる最新の映像ソリューションとして、新開発1.25型8Kイメージセンサーを搭載した8K 3板式カメラシステムや、高い動画AF(オートフォーカス)性能をもち4K HDR記録に対応したカムコーダー3機種の展示などを行います。また、9月7日に発表した映画制作用CineAltaカメラ最上位機種『VENICE』の実機も展示します。
新開発の3板式イメージセンサーとプリズムにより、高解像度8K(7680×4320)の最大120p高速撮影や、広色域でのHDR映像制作を実現するカメラシステムを発売します。
8K/4K/HD信号を同時出力でき、8K映像制作だけでなく、4KやHDの映像制作用途にも幅広く使えます。
8Kから4Kへの映像切り出し(カットアウト)機能を備えており、4K制作の活用も広がります。
高い動画AF性能を273点像面位相差検出※1AFセンサーの高密度配置によって実現し、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式※2の4K HDR記録に対応する、1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS®搭載のカムコーダー3機種を欧州で発売します。多様な使用環境に対応する3機種の導入により、4Kカムコーダーのラインアップを、プロからハイアマチュアまで、お客さまの幅広いニーズに応えるよう拡充します。
さらに進化したHDR映像制作ワークフロー“SR Live for HDR※3”
ソニーは、2016年秋以降、スポーツライブ中継などの映像制作領域で、高画質な映像を効率的に制作するソリューション“SR Live for HDR※3”を推進しています。
制作用フォーマットに<4KHDR/S-Log3/BT.2020>※4を用いることで、シンプルなシステム構成でカメラ性能を最大限に生かし、4K HDR/HD HDR/HD SDRの映像を同時制作し、PQ(Perceptual Quantization)※5、HLG※2など複数のEOTF(Electro-Optical Transfer Function)※6に対応したライブ制作を実現しています。
今回のIBCでは、SR Live for HDR※3のワークフローにおいて、撮影段階からHLG※2での制作を可能とするHLG_Liveモードを追加※7します。HLG※2のフォーマットでの制作・送出を検討されているお客様に向けて、HDR/SDR映像 の同時ライブ制作や使い慣れたHD SDR 環境でのアイリス調整・色調整といったSR Live for HDR※3のワークフローのメリットを踏襲しながら新たな機能として提供します。S-Log3制作と同等レベルの画質の実現と、フォーマットの変換プロセスの最小化という、効率的なワークフローを実現します。
映像信号など(音声、メタデータ、同期信号、制御)をリアルタイムにIP伝送するライブソリューションをさらに強化します。IP伝送技術ネットワーク・メディア・インターフェースに対応した幅広い制作機器を展開するとともに、業界標準化規格への対応を積極的に推進します。本年のIBCでは、遠隔地の機器と連携して映像制作するリモートインテグレーション(REMI)のデモンストレーションを実施します。オランダのソニーブースにある撮影機材と、ロンドンのデータセンターに設置したスイッチャー、サーバーなど制作システムをIPインフラで繋ぎ、ライブ制作を行います。IPによる柔軟な制作環境やリソースの効率化をブースで体験できます。
2017年6月より米国で導入を開始したクラウドサービス“XDCAM air”※8は、いよいよ2018年初頭に欧州でもサービスを開始します。
ゴールライン判定やマルチカメラ映像を収録しコーチングなどに使用できる“Hawk-EYE”など、先進のメディアオペレーションの展示も行います。
また、映像アーカイブソリューションとしては、光ディスクの技術と信頼性を継承したオプティカルディスク・アーカイブ第2世代を展示し、アクティブアーカイブや災害時を想定したバックアップアーカイブなど、様々な用途で提案します。
【新商品】デジタルワイヤレスマイクロホンシステムDWXシリーズ 4機種
デジタルワイヤレストランスミッター、デジタルワイヤレスレシーバー、バッテリーチャージャー、エレクトレットコンデンサーマイクロホンの4機種を発売。新システムで、より高音質でかつ低遅延を実現し、安定した無線伝送とオーディオのIP化を実現します。
『PXW-Z450』に新たな機能を追加搭載した無償バージョンアップソフトウェアを2017年12月中に公開予定です。HLG※2で撮影し、HLG※2で制作・視聴するインスタントHDRワークフローへの対応に加え、S-Log3での高品質な撮影・記録や、BT.2020の色域に対応します。さらに4K HDRとHD SDRを一枚のSxSカードに収録する機能も追加され、報道のみならず、HDRを幅広い映像制作用途で使用できるカムコーダーとして機能を拡張します。
色域ITU-R BT.2020対応をはじめ、撮影やシステム構築に有用な多様な機能を追加搭載した新バージョンアップソフトウェアV2.0を公開します。また、4K HDRに対応した有機ELモニター『PVM-X550』においても、新たに高輝度モードを搭載したバージョンアップソフトウェアを来春公開予定です。