報道資料
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2017年9月15日
8K映像の活用により4K映像表現の可能性も広げ、4K/8K制作環境の普及を推進
ソニー株式会社
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
ソニーは、新開発1.25型8K イメージセンサーを搭載した8K 3板式カメラシステムを発売します。
イメージセンサーとプリズムの組み合わせにより、高解像度8K(7680×4320)で最大120pの高速撮影や、広色域でハイダイナミックレンジ(HDR)に対応した映像撮影が可能です。
スポーツシーンからエンタテインメント、学術映像に至るまで、幅広い用途で豊かな映像表現を実現します。
型名 | 受注開始月 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
1.25型8K 3板式カメラシステム『UHC-8300』 | 2017年10月 | 参考予定システム価格 48,000,000円+税 (構成※により変化します) |
『UHC-8300』は4K映像やHD映像の制作用途にも幅広く使えるよう、8K/4K/HD信号の同時出力に対応しています。お持ちの4K/HD制作機器と連携したシステム構築も可能です。
また、8K映像から任意の4K映像を切り出して運用できる4Kカットアウト機能を搭載し、4K映像表現の可能性や制作の用途がより広がります。また、B4レンズアダプター※1と組み合わせれば、将来的にはB4マウントレンズが装着できるため、スポーツシーンなど高倍率のレンズが必要な制作現場においても、撮影に適した4Kレンズを幅広い選択肢から選べます※2。
日本では、4Kおよび8Kの試験放送がすでに開始しており、2018年中には実用放送が始まる予定です。ソニーは、本商品の展開を通じて、8K映像とともに、カットアウト機能などにより8K映像を活用した4K映像表現の可能性も広げ、市場での4Kおよび8Kの映像制作環境の普及を推し進めていきます。
なお、ソニーは本商品を日本放送協会(NHK)から製品仕様のアドバイスを受けて開発しました。
新開発1.25型のイメージセンサーを3板式とし、新開発のプリズムと組み合わせることで、高精細な8K解像度(7680×4320)による最大120pの高速撮影や、広色域(ITU-R BT.2020※3対応)でのHDR制作に対応します。これにより、被写界深度を深く、動体も鮮明に8K映像を撮影できます。例えば、奥行きのある競技場等では、画面中央の選手だけでなく、後方の選手達の動きも鮮明に映し出します。
3板式では、プリズムを通じてRGB(赤緑青)の光を分光し、3枚の1.25型8KイメージセンサーがRGBそれぞれの光を捉えるため、より忠実な色再現性を実現します。
8K/4K/HD信号を同時に出力し、それぞれの映像信号に異なる色域やOETF(Opto-Electronic Transfer Function)を適応できるため、8K HDR信号、4K HDR信号、HD SDR信号の同時出力も可能です。
8K映像制作だけでなく、4KやHDの映像制作用途にも幅広く使えます。
さらに、8K映像のオーバーサンプリング効果により、4K/HD映像を必要な画素数よりも豊富な情報量を凝縮して出力できるため、解像力の高い映像表現が可能です。
4KやHDのカメラシステムと連携したシステム構築も可能で、リモートコントロールパネル(RCP)やビューファインダーなど使い慣れた周辺機器を、本商品に共通して使用できます。
カメラシステムに搭載したプロセッサーの画像処理により、8K映像から任意の4K映像を切り出して運用できるカットアウト機能に対応します。8Kの画角で撮影した広範囲の映像から、特定の選手などが写った映像を、4K画質で切り出すことができます。
B4レンズアダプター※1と組み合わせれば、1.25型8K用レンズのみならず、将来的に2/3型B4マウント4K用レンズを用いた撮影が可能です。スポーツライブ制作などで、4Kの高倍率レンズを活用し、広いスタジアムの一角から鮮明に選手の姿を捉えることが可能となります。
なお、4Kカメラシステム『HDC-4300』などで好評なフォーカスアシスト機能も本商品に搭載し、フォーカス操作をサポートします。
SDI伝送のほか、ネットワーク経由での映像伝送を可能とする40Gb/s IPインターフェース技術ネットワーク・メディア・インターフェース(自社開発)に対応し、8K/59.94p信号をケーブル1本で制作機器に信号伝送することも可能です。
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