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報道資料
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2019年2月20日

ソニーと東京大学が「産学協創エコシステム」の発展に向けた
社会連携講座設置に関する契約を締結

2019年4月より学生発スタートアップの支援および、支援プログラムの共同研究を開始

ソニー株式会社
国立大学法人東京大学

ソニー株式会社(以下、ソニー)と国立大学法人東京大学(以下、東京大学)は、企業と大学・学生が連携してスタートアップを創出する「産学協創エコシステム」を発展させるための社会連携講座設置に関する契約を締結しました。

本契約の締結により、ソニーが2014年より開始した、スタートアップの創出と事業運営を支援する「Sony Startup Acceleration Program(ソニー スタートアップ アクセラレーションプログラム、以下、SSAP)」の事業育成の枠組みを、2019年4月より東京大学大学院工学系研究科の社会連携講座のカリキュラムに導入します。
本カリキュラムを通して、将来事業化が見込める学生のアイデアの発掘や育成を行い、学生はスタートアップのための考え方やスキルを習得しながら、アイデアを事業のカタチにしていく一連の事業開発プロセスを実践することができます。また学生からのフィードバックを加味して、より良い支援プログラムの共同研究を実施します。

東京大学では、研究と人材育成をミッションとする中で、近年の学生の事業やスタートアップへの意識の高まりを受け、新たな事業が大学から継続的に生まれていく環境の構築を進めていました。
ソニーは、2014年に社内向けのスタートアップ創出の仕組みとして立ち上げたSSAPを、現在はスタートアップ企業や大企業など、社外向けの支援プログラムとしても拡充しています。今回、初めて大学にもSSAPの仕組みやノウハウを導入し、学生とともに事業アイデアを生み出し、育てる活動を進めることで国内のスタートアップ創出の機運を高めたいと考えています。

ソニーと東京大学は、ソニーがこれまで培ってきたスタートアップの創出と事業運営の経験によるノウハウと、東京大学の若い起業家人材と世界最先端の科学技術知見を生かし、日本での「産学協創エコシステム」を充実させることで、若い世代の起業精神を持った人材の育成と、日本のスタートアップの発展に貢献してまいります。

  • 東京大学大学院工学系研究科 研究科長 大久保 達也からのコメント
    アントレプレナーシップを学生に涵養する教育を工学系研究科では実践してまいりましたが、この度同じ志を有するソニー様と一緒に、社会連携講座という新しい形で実践できますことを、研究科長として期待しております。
  • ソニー Startup Acceleration部門 副部門長 小田島 伸至からのコメント
    ソニーではこれまで起業のノウハウや環境の提供を通じて、年齢や経験に捉われない形で、多くのクリエイターのビジョンを実現してきました。最近では様々な分野で若い方が早期に才能を開花させ社会で活躍する姿が増えてきました。東京大学の若く意欲的な方々へ機会を提供し共にイノベーションを起こしていくことを目指します。
東京大学大学院工学系研究科での社会連携講座 概要
概要
  • 本講座は、以下の「学生発スタートアップの支援プログラム」および「支援プログラムの共同研究」で構成される。
  • 本講座では、新規事業の立ち上げ経験を有するソニーの社員が東大の非常勤講師として、学生の支援および東大教員と支援方法の共同研究を行う。

学生発スタートアップの支援プログラム

アイデアを生む「Workshop(ワークショップ)」、考え方とスキルを身に着ける「Training(トレーニング)」、アイデアを切磋琢磨しながら磨いていく「Audition(オーディション)」の施策を実施。優れたアイデアにはSSAPで更なる育成・事業化検討の機会を提供し、将来的にソニーや連携する企業での事業化に向けた支援をしていく。

支援プログラムの共同研究

東京大学大学院工学系研究科教員と、非常勤講師として加わるソニー社員が、上記プログラムを通した学生からのフィードバックを加味し、より良い支援プログラムの共同研究を行う。

講座名称 創造設計とスタートアップの実践
講座設置期間

2019年4月1日~2021年3月31日(予定)

  • 支援プログラムおよび共同研究の1タームの期間は1年間
支援プログラム詳細
  • Workshop
    起業家や有識者を招いた意見交換会や、特定の技術や産業領域・社会課題などをテーマにしたグループワークを定期的に開催し、事業アイデアを見出していく。また学生自身が企画運営するアイデア出しを目的としたイベントの開催も予定。
  • Training
    工学系研究科の課題解決型学習の講義の一環として実施。学生は、スタートアップ創出や事業運営のための考え方やスキルを習得するとともに、アイデアを事業のカタチにしていく一連の事業開発プロセスを学ぶ。本講義の受講者は単位取得が可能。
  • Audition
    WorkshopやTrainingを通じて生まれたアイデアや、当初から学生が持っていたアイデアを募集し選考を実施。選考を通過したものは一定の資金の提供を受け、プロトタイプ開発や顧客インタビューを実施。最終的に成果をプレゼンテーションする場を設ける。優れた案件にはSSAPでの更なる事業化検討の機会を提供。
支援プログラム対象者 東京大学大学院工学系研究科に在籍する修士・博士

企業と大学・学生が連携してスタートアップを創出する「産学協創エコシステム」とは

企業と大学・学生それぞれの特性を活かして、新しい事業が継続的に生まれていく環境。本講座で支援するスタートアップは、新たに会社を立ち上げる起業だけでなく、既存の会社において新規事業を立ち上げる社内起業や社会課題解決、メディアアートなどの創造的文化活動も対象とする。

Sony Startup Acceleration Program(SSAP)とは

2014年、ソニーのスタートアップの創出と事業運営を支援する「Seed Acceleration Program(シード・アクセラレーション・プログラム/SAP)」として開始。アイデア出しから事業運営、販売、アライアンスに至るまで総合的に支援する仕組みを整備。これまでに国内外で750件の新規事業案件を審査し34件を育成、14の事業立ち上げを通じて培ってきた経験やノウハウを、スタートアップ支援サービスとして社外にも提供。2018年12月より、ソニー本社オフィス内に、社外の新規事業プロジェクトが入居可能な専用スペースが設置されるなど、社外との連携を強化。2019年2月20日より、名称を「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」に変更。

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