報道資料
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2022年9月14日


ソニーグループ株式会社
国立大学法人奈良国立大学機構奈良女子大学
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)と国立大学法人奈良国立大学機構奈良女子大学(以下、奈良女子大学)は、理工系分野におけるジェンダーバイアスの解消及びダイバーシティの推進をテーマとした多面的な活動を実施し、次世代人材育成に取り組むための包括連携に関する協定書を締結しました。
日本国内において理工学系の女性が少ない現状は、科学技術立国を目指す上での課題であるとの認識がされ久しいですが、これはエンジニアが多く在籍するソニーの多様性の確保においても大きな課題の一つとなっています。一方、女子学生からは、理工系を選択し、企業に進みエンジニアとして活躍するキャリアを構築していくイメージが描きづらい、といった声が多くあることも事実です。
理工系を進路として選択する女性、そしてそれをキャリアにつなげていく女性が少ない理由の一つに、さまざまな段階におけるジェンダーバイアスを解消していく必要があるのではないかという点においてソニーと奈良女子大学は問題意識を共有しています。まずは、エンジニアのキャリアに対する具体的なイメージや関心を拡げ、相互理解を深めるための講師派遣やワークショップの開催など技術交流の取り組みからスタートし、中長期的なパートナーシップにおいて社会課題を解消していく端緒をつけることで、科学技術の振興や社会の発展に寄与する創造的な女性エンジニアの育成を目指します。
ソニーのPurposeは『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』であり、Values(大切にしたい価値観)の一つに『多様性』を掲げています。そのようなソニーにとって、エンジニアのジェンダーダイバーシティは喫緊の課題の一つです。このたび日本の女子大学で初の工学部を設置された奈良女子大学とともに、産学の相互理解と協働での取り組みを推進することで、社会の諸問題の解決に資するイノベーションを牽引していく次世代の人材育成に貢献するとともに、今回の取り組みが、日本の産業界、教育界、そしてその連携において、新たな変革のきっかけになれば幸いです。
本学は2000年に21世紀に向けて4つの基本理念を制定しましたが、その1番目は「男女共同参画社会をリードする人材の育成」です。20年の時を経て日本の女子大学で初めての工学部を設置し、幸い受験生から好評を得ております。問題を解く工学から良問を作る工学への脱皮を目指し、社会で活躍する女性エンジニアの育成を試みています。
女性は理工系分野に向かない、企業でエンジニアとして活躍するのは難しい、という大学教育の入口と出口でのバイアスを取り払うためには、意識上のそして制度上の障壁を取り除き成功例を増やすことが肝要です。この取り組みを産学連携でチャレンジすることを啐啄同時の機会と捉えて、実現に向けて粘り強く進みたいと考えます。
理工系、特に工学系の人材に占める女性の割合の低さは、世界的に大きな課題となっており、こうした中で奈良女子大学は、令和4年度に、我が国の女子大学初となる工学部を開設しました。同学部のカリキュラムでは、工学を人と社会の視点から広く捉えるためにリベラルアーツ教育を重視しつつ、実践的な工学を探究するPBL(Project Based Learning)演習を中核にしています。また、企業や研究所との連携により最新の技術や課題を学びながら、学生一人ひとりのキャリア形成に応じて科目を主体的に選択する履修制度も大きな特徴であり、これからの時代の変化に柔軟に対応できる人材を育てようとしています。