報道資料
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2023年10月19日
ソニーグループ株式会社(以下、ソニーグループ)は、ヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)と、「Sociable Cart(ソーシャブルカート): SC-1」を用いた複合現実(Mixed Reality)サービス「MR:Ride」と、車両周囲の人も楽しめる、新たな移動体験サービス「Zoromo(ゾロモ)」を開始しました。
「MR:Ride」は、SC-1に乗車するサービスで、上野恩賜公園の歴史や各所の説明を聞きながら楽しむ「バーチャル乗馬ツアー」と、まるで上野恩賜公園が海の世界になったかのようなMR体験ができる「上野アクアリウム」の二つから選択できます。乗車時間は約10分です。
「Zoromo」は、SC-1と共に散策するサービスで、車両の周囲に展開される関連映像や音声を楽しめるものです。
SC-1は従来MRで乗員向けに移動のエンタテインメントを提供してきましたが、この度、車両外部のモニターも移動と連動させることで、乗車していない周囲の人も楽しい移動へと誘う、新しいモビリティサービスへ進化しました。
ソニーグループとヤマハ発動機は、SC-1による同種の新サービスを2023年度内に国内各所(群馬県楽歩堂前橋公園、沖縄県首里城公園、海洋博公園、東南植物楽園)にて開始する予定です。なお、SC-1はその体験を提供するもので、車両としての一般販売は予定していません。
ソニーグループとヤマハ発動機は、移動をエンタテインメント体験の場に変えるSC-1を大規模公園や各種アミューズメント施設、商業施設など様々な場に展開し、新たな楽しみを提供していきます。
ソニーグループは2016年にSC-1の原理試作機を開発し、2017年に試作機を完成しました。そしてソニーグループは株式会社カヌチャベイリゾートとSC-1で、沖縄の夜のゴルフ場で夜間の走行シーンにARで映像や音声を重畳したエンタテインメントコンテンツも楽しめる乗車体験サービス、Moonlight Cruiseを2018年に期間限定で実施しました。Sociable Cart: SC-1は、Moonlight Cruiseやその他各種走行試験を経て蓄積されたノウハウやフィードバックを基にヤマハ発動機と共同開発したモデルで、乗車可能人員の拡張(試作機の3名から5名へ)や、交換式バッテリーによる稼働時間の延長、搭載イメージセンサー数の増加による車体前後の視認範囲の拡張、車両デザインの刷新、ベース車両の最適化による乗車フィーリングの向上などを実現しています。
SC-1の特長は、これまでの試作機同様、人の視覚能力を超えるイメージセンサーを車両前後左右に搭載していることから、人が視認しながら運転する一般的な自動車と違い、360度全ての方向にフォーカスが合された映像で周囲の環境を把握できることに加え、搭載したイメージセンサーの超高感度な特性と、内部に設置された高解像度ディスプレイにより、乗員が夜間でもヘッドライトなしに視認できることです。またクラウドを介してそれら映像を確認することで、乗員の操作による運転に加えて、遠隔地からの操作による走行も可能です。
また、イメージセンサーで周囲を捉えていることから窓が不要となり、代わりにその領域に高精細ディスプレイを配置することで、広告の配信※や様々な映像を車両の周囲にいる人に対して映し出すことができます。
そして、SC-1にはソニーが開発した融合現実感(Mixed Reality)技術を搭載しています。乗員がモニターで見る周囲の環境を捉えた映像に、様々なCGを重畳することで、従来の自動車やカートでは景色を見るだけであった車窓がエンタテインメント空間に変貌し、移動自体をより楽しめるようになります。
なお、SC-1にはイメージセンサーと共に、超音波センサーと二次元ライダー(LIDAR:レーザー画像検出と測距)を搭載しています。ネットワーク接続されたクラウド側には走行情報が蓄積され、ディープラーニングで解析することで、最適な運行アシストに繋げるとともに、車両に搭載した複数のセンサーからの情報をエッジ・コンピューティングで判断し、安全な走行へサポートします。