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キャラクターがひらく、AIと人の新しい関係
〜新キャラクター ココちゃん・ネネちゃんをローンチ〜

    2025年11月、ソニーグループ株式会社モビリティ事業部門とソニーミュージックグループのソニー・クリエイティブプロダクツ(SCP)は、ソニーが提供予定のクルマ用AIエージェントの"顔"となる新キャラクター「ココちゃん(Coco Cream)」と「ネネちゃん(Nene Berry)」を共同でローンチしました。ソニーが培ってきたセンシングや音響、インタラクション技術と、エンタテインメント領域で磨かれたキャラクターIP開発の知見が出会い、AIと人の関係に"感情を通わせる"新しい試みが動き出しました。無機質なアシスタントではなく、思わず話しかけたくなる"相棒"のような存在へ──。その背景には、"技術をどう使うか"ではなく、"人とどうつながるか"を見つめる視点がありました。

    目次

    人に寄り添う、AIという存在へ

    近年よく耳にする「AIエージェント」。ユーザーの指示を理解し、AIが自律的にアクションを実行するもので、スマートフォンやスピーカーなどにも搭載されています。モビリティ事業部門で開発しているクルマ用AIエージェントは、人の個性やクルマの周辺環境を理解して、その人に合わせた対話や提案を行います。また、スマートフォンを通じてエージェントにアクセスすることもでき、車内外で一貫した体験を提供します。しかし、モビリティ事業部門で企画を担当する高井雄亮は言います。「機能的に動くだけでは、気持ちがついてこない。いつもそばにいてほしくなる心地よさを目指しています」

    車の中で過ごす時間は、想像以上にパーソナルなものです。だからこそ、ただのAIではなく"相棒"のように感じられる存在にしたいと高井は考えました。会話を通じてユーザーを理解し、声のトーンや言葉の選び方を少しずつ変えていく──目指したのは、そんなAIエージェントでした。

    「例えば『お腹がすいた』と話しかけると、『何が食べたい?』と聞き返してくれる。その小さなやりとりの積み重ねで、"話しかける相手"になっていくんです」。高井の言葉には、「AIと人との距離を縮めたい」という願いが込められています。そして、この"人に寄り添う"AIエージェントを実現するうえで欠かせなかったのが、キャラクターという存在でした。

    AIエージェント企画チームの高井

    ココちゃん

    ソニー横断で生まれた、愛される顔

    2年以上前から構想していたこのキャラクタープロジェクトに、約1年前、キャラクターIPを生み出し、育てることを得意とするSCPのプランニング&クリエイティブチームが加わりました。IP開発部部長でチームを率いる伊藤弘康はその経緯をこう振り返ります。「既存のキャラクターを使う案もありました。しかし、ソニーグループとして、ゼロからオリジナルのIPを生み出そうという流れがある中で、このプロジェクトはすごく面白くなるだろうと感じました」

    モチーフの検討では、世界中の人気キャラクターを分析。ウサギの親しみやすさとヒツジのやわらかさを掛け合わせた独自のデザインにたどり着きました。ココちゃんのクリエイティブを担当したIP開発部クリエイティブディレクターの大仁田弘志は、「戦略的にデザインを進めていきつつ、最終的な判断では直感も大切にしました。すごく目がいくような愛らしいキャラクターになったと思います」と語ります。

    SGCとSCPがタッグを組んだプロジェクトチームの(左下から時計回りに)高井、伊藤、松尾、松本、大仁田、野間、佐村

    ココちゃんは単なるマスコットではなく、会話の相手として親しめるように、声や性格、しぐさのひとつひとつに"個性"があります。好きなことは、美味しいものと初めての場所、そしてネネちゃんと遊ぶこと。ニンジンは見るのもイヤ!と言いながら、負けず嫌いで時々ムキになる一面もあります。

    さらに、相棒のネネちゃんと、「みんなを笑顔にする」をコンセプトにユニット「ココネネ(CocoNene)」として今後活動していきます。二人の掛け合いが物語を生み、AIエージェントとしての自然な会話体験とも重なっていきます。「関係性があることで物語が広がる」と伊藤は話します。

    開発チームが大切にしたのは、共感から生まれるキャラクター。「あえてソニーらしさは意識していません」と大仁田は笑います。「でも結果的に、この子たちの性格や、やりたいことには、ソニーのPurpose(存在意義)が自然ににじんでいると思います。人を楽しませたい、幸せにしたい。それはこの子も、私たちも同じなんです」。キャラクターには、作り手の温度がそのまま息づいています。

    新キャラクター開発を担った伊藤(左)と大仁田

    日常に当たり前にいる存在に

    ココちゃんは、今後、まず車内のナビゲーション画面やスマートフォン画面に登場する予定です。ドライバーが話しかけると、ココちゃんが動き、表情を変えながら応答します。高井は「車の外でも、キャラにまた会いたいと思ってもらえたら嬉しいです。たとえばSNSで日常の姿を見たり、グッズで持ち歩けたり。自分たちの生活の中にココちゃんとネネちゃんがいるような世界にしたいです」と話します。

    そして、その想いは少しずつ動き出しています。ココちゃんは11月4日、InstagramXで初お目見えしました。キャラクターたちの日常を描くショートコンテンツなどを発信し、ユーザーと継続的につながっていきます。「人は72時間触れないと忘れてしまう。日常的に"そこにいる"ことを大切にしたいです」と伊藤は言います。

    今後はソニーストアなど、別の場所でも出会えるかもしれません。「クルマを起点として、クルマに閉じず、モビリティ領域における新しいエンタテインメントをつくりたい」。高井はそう締めくくります。

    AIとキャラクターが出会うことで、"人に寄り添う体験"が始まります。このキャラクターの物語は、まだ始まったばかりです。これからの日常の中で、ふとした瞬間にココネネと会話を交わす──。そんな時間が、少しずつ当たり前になっていくかもしれません。

    ココちゃん(左)とネネちゃん

    高井 雄亮(たかい ゆうすけ)

    ソニーグループ株式会社 モビリティサービス開発部 サービス企画課 統括課長 2008年にソニーマーケティング株式会社に入社。B2B営業に従事後、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)に出向し、販促企画を経験。その後、ソニーマーケティング株式会社に帰任し、aiboのマーケティング業務を担当。2023年4月よりソニーグループ株式会社 モビリティ事業部門に異動し、モビリティサービスの企画を担当。

    高井さんの顔写真

    伊藤 弘康(いとう ひろやす)

    株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ IPインキュベーション本部 IP開発部 部長 1999年にソニーミュージックグループ入社。アーティストの宣伝販促物制作等のソリューションビジネスに従事後、企画部門に異動し、一般企業の広告・キャンペーン企画を担当。2015年にソニー・ミュージックエンタテインメントに異動し、新規のエデュケーション(教育)事業立ち上げに参加。2019年にソニー・クリエイティブプロダクツに異動し、各種IPのマーケティングを担当。2024年からは、新規IPの獲得とオリジナル開発を推進。

    伊藤さんの顔写真

    大仁田 弘志(おおにた ひろし)

    株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ IPインキュベーション本部 IP開発部 ディレクター 2012年に株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(現ソニー・ミュージックソリューションズ)入社。クリエイティブプロデュース本部にてアーティストやアニメの展覧会、イベント、ライブなどのクリエイティブディレクションを担当。2021年にソニーのSound ARサービス「Locatone」の立ち上げに参加し、サービスのUI/UX、音声コンテンツ制作などを担当。2024年にソニー・クリエイティブプロダクツに異動し、現在は新規IPの開発を担当。

    大仁田さんの顔写真

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