第1回 わぉ!な生きもの フォトコンテスト結果発表


「第1回 わぉ!な生きものフォトコンテスト」にご応募いただき、
ありがとうございました。
応募件数は337点にのぼり、特別審査員に迎えた茂木健一郎さんはじめ
審査員は選考に大変苦労いたしました。
いずれも力作ぞろいで、とてもクオリティの高いフォトコンテストと
なりました。

わぉ!グランプリ

ナナフシとの出会い(Tossy Suzukyさん)

昆虫図鑑でナナフシを見てその不思議な姿に魅了されて以来、「本物のナナフシを見てみたい」と言っていた6歳の息子。今年の夏、旅先の長野で、唐突にその願いが叶いました。突然息子の頬に飛びついてきたトビナナフシ。(写真はその時のものです)ビックリしたけれど、はたくこともせず、じっと動かず。虫が大好きな息子は、数時間観察した後「元気でね」と、そっと森へ放してきました。次はどんな虫との出会いがあるかな?楽しみです…

茂木健一郎さんからのコメント

自分のあこがれの生きものの「実物」と出会ったときの驚きと感動が伝わってくるすばらしい作品です。男の子のほっぺたにとまったナナフシの、躍動感あふれる姿と、うれしそうに、じっと動くのをがまんしている男の子の表情のコントラストが印象的です。人間もまた、自然の一部。その意味では、ナナフシと同じです。そんな真実を、この写真は表現しています。生物多様性に向き合うことは、まず、自然に対する興味を持つことから始まります。その意味で、生きものの図鑑は、奥深い自然についての知識を得る、大切な入り口です。そして、脳を本気にさせるのは、やはり、ほんものとの出会い。自然に関する知識と、ほんものとの出会い。幼い頃から、この両輪を持つことが、生物多様性に対する理解を深めることにつながると思うのです。

わぉ!博士賞

楽しかった夏祭り(小田島 一彦さん)

暑い夏の日、いつものように小さな生き物を探し回っていたときに見つけた、クロコノマチョウの幼虫です。蝶の幼虫にも係わらず、ウサギの顔をして可愛く好きな生き物でしたが、その幼虫がなんとお面を付けているなんて、驚きと言うより感激して笑っちゃいました。また、この構図は幼虫が脱皮した際に顔の脱皮殻が残ったものですが、大きさの違いに改めて生き物の神秘を感じました。

「うさぎちゃん」のお面をおでこにのせたイモ虫に出会って、わぉ! カワイイの~。つぶらな小さい目でみえるものはなんじゃろなー。よ~くみると、後ろにもう1匹いるのが分かるが、幼齢のうちは集団で並んで葉っぱをムシャムシャ食べ、脱皮するのもタイミングが一緒らしいぞ。自然のなかにも、カワイイものをみつける感性をいつまでも持っていたいもんじゃな!\\わぉ!博士より//

コピー開始(Shouji Fujiさん)

夏の暑い日、ジリジリと照りつける日差しの下、じっと動かず岩肌に自身の体を焼き付けていました。

カワトンボの琥珀色の翅(はね)にブルーメタリックのボディが何とも、わぉ! カッコイイの~。真夏の太陽に透かされた分身の姿にきっとこのトンボくんもうっとりしているはず!しかし、そんなうっとりしている暇はなく、縄張りに飛んできた他のオスを追い払うので一所懸命。カワトンボの仲間は地域によって翅の色のタイプがいろいろで、まさに「生物多様性」!この個性を大切にしたいもんじゃな!\\わぉ!博士より//

わこちゃん・おっくん賞

いらっしゃーい(Makoto Simizuさん)

女郎花に停まった蝶を撮影していたら、蜂が飛んできて、蝶に遠慮してかホバリングをして見合ってしまった。そこで、蝶の歓迎の気持ちを代弁して「いらっしゃーい」とタイトル付けしました。

怪獣が生まれる!?(篠原 保さん)

この写真は、昼間の公園で見かけた蝉の羽化です。私も早朝には羽化を見た事があるのですが、昼間の明るい時間に見たのは初めてでした。珍しいので息子に指差して教えてあげると、これはなんだろう?と不思議そうに見上げました。蝉の脱け殻や蝉自体は見た事があるのですが、それらが合わさった羽化の瞬間は見たことが無いので仕方ありません。意外と羽化の様子は進行したので、この後もジーっと眺めていました。

必死(ヒっシ)(永田 孝さん)

若狭の浜で拾った菱(ヒシ)の実。下の棘が長くて、人の姿に見えてきたので遊んでみました。

カワウの応援団(Tooru Ariokaさん)

この写真は、近くのため池でカワウの一団が応援の練習をしているように見えました。

許さないぞ!!(Kumiko Hayashiさん)

カワセミを撮っていると、近くでものすごい叫び声が聞こえました。見ると1匹のイタチがヘビにぐるぐる巻きにされ川の中へ引きずり込まれるところでした。ビックリして見ていると別のイタチが躊躇することなく勇敢に川に飛び込みヘビに噛みつき仲間を助けました。写真は仲間が無事に川岸に泳ぎ着いた後も怒りが収まらずヘビの上を走り攻撃しようとしている場面です。

コンテスト概要

【応募テーマ】

わぉ!と思った、面白いと思った、感動した、人に伝えたいと思った、
生きもの(植物・動物)や自然風景の写真とエピソードを応募していただきました。
例えば、
• 見事な色にわぉ!と思ったカエルの写真
• ヤマユリの種が飛ぶ瞬間の写真
• 旅先で見つけた美しい里山の写真

【審査基準】

投票数、写真、エピソードをもとに応募テーマにそって審査しました。

【応募者数/応募件数】

204名/337点

【審査員】

特別審査員:茂木 健一郎さん
わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト

【応募受付期間】

2015年12月18日(金) ~ 2016年1月24日(日)

【審査発表】

2016年2月15日(月)

たくさんの応募ありがとうございました!これからも、生物多様性にまつわる楽しいイベントで会いましょう