進化を続けるパッケージの環境配慮
ソニーは環境計画「Road to Zero」に基づき、事業活動と製品のライフサイクルを通じた環境負荷をゼロにすることを目指しています。製品だけでなく、パッケージでも小型軽量化や環境に配慮した素材への代替化によりプラスチック使用量を削減し、資源問題やプラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献できるよう取り組んでいます。
パッケージの最適化を追求する
パッケージを、さらにシンプルに
パッケージの形態を見直すことにより、パッケージとしての性能を保ったまま、梱包材使用量の削減を進めています。
- テレビのパッケージに使用する
緩衝材の削減 長年にわたるシミュレーションの繰り返しや蓄積した物流ノウハウによって、製品の保護と梱包材の使用量削減を両立できる最適な形態を実現しました。従来のパッケージではテレビの四方を緩衝材で囲んでいましたが、新しいパッケージでは左右の緩衝材を減らすことに成功し、プラスチック使用量を約48%削減しました*1。
*1. 2018年度モデルと比較した2022年度および2023年度モデルの削減率。数値はモデルによって異なります。
- プレイステーション®5
プラスチック製保護袋の削減 プレイステーション®5のパッケージでは、ケーブルや説明書を入れるプラスチック製
保護袋の使用を可能な限り廃止しています。
プラスチック素材を環境配慮素材へ
高い緩衝性能を維持しつつ、これまで梱包材で使用していたプラスチックを紙素材などに置き換えることで、
パッケージでのプラスチック使用量の削減を進めています。
- カメラアクセサリーのブリスターパックを紙パッケージへ
カメラアクセサリーのパッケージでは、中身の分かりやすさと強度の両立というデザイン上の課題を克服し、130種類を超える全ての製品で、プラスチック素材のブリスターパックから紙素材の個装カートンに変更しています*2。
*2. 店舗の在庫状況によって異なります。
- プレイステーション5のパッケージで
使用する
プラスチックを削減 2020年に発売したプレイステーション5では、本体と周辺機器のパッケージの約93~
99%に繊維由来の素材を使用しました。*3これを達成するために、発泡ポリスチレン
やプラスチック製トレイの代わりにパルプクッショントレイを使用し、ケーブルバン
ドをプラスチック製から紙製のものに変え、さらにはプラスチック製ディスプレイウ
ィンドウを密閉式の紙箱で代替するなどの改善を実施しています。*3. 重量ベース。製品により異なります。
パッケージを、環境について考えるきっかけに
オリジナルブレンドマテリアルソニーが開発した紙素材
「オリジナルブレンドマテリアル」は、ソニーが開発した、高品質で、自然な色合いと触り心地のよさを実現した紙素材です。パッケージを手に取る方に、環境への意識を高めていただくことも目的としており、原料は竹、さとうきびの搾りかす繊維、リサイクルペーパーを使用しています。さまざまな製品パッケージや取扱説明書など、幅広い用途での使用が可能です。
- HT-AX7のパッケージに「オリジナルブレンドマテリアル」を使用
ポータブルシアターシステム「HT-AX7」のパッケージでは、外装、内装、スリーブ*4に「オリジナルブレンドマテリアル」を採用しています。
*4. 画像[1]のパーツの一部と[2]のパーツを除く。
- ディスクトレイに「オリジナルブレンド
マテリアル」を採用 CD、DVD、Blu-ray、Ultra HD Blu-rayの光ディスク全種に対応の、「オリジナルブレン
ドマテリアル」を採用したディスクトレイを開発しました。さらに、ディスクを固定
するディスククランプには、プラスチック使用量を約51%削減した素材を採用すること
で、既存のプラスチック製トレイと比較して石油系プラスチックの使用量を約97%削
減しました。
インタビュー
- 鈴木 宏枝
- (株)ソニー・ミュージックソリューションズ
パッケージソリューションカンパニー
営業グループ営業本部PM営業部
これまで音楽・映像商品のパッケージは既製のプラスチックケースがスタンダードでした。昨今、アーティストやオーディエンスの環境への関心が高まっているという背景もあり、2022年春から、「オリジナルブレンドマテリアル」を採用した環境配慮型ディスクトレイの開発に着手しました。そして、2023年12月6日発売の緑黄色社会のシングル盤「花になって」に採用しました。
開発時、課題になったのは紙粉対策でした。光ディスクは、もともと静電気を帯びているため、紙粉がつきやすい状態にあります。形状などを工夫することで、紙製でも従来のプラスチック製ディスクトレイと変わらない品質を実現しました。
今後は、映像商品用のトール型ディスクトレイをラインナップに加え、幅広い商品に採用できるようにしていきます。また、ソニーミュージックグループ以外のレコード・映像会社様の関心も高く、外販活動にも取り組んでいます。「音楽・映像商品の新たなパッケージのスタンダード」として、業界全体で推進していきたいと思います。
関連リンク
*5. 製品の機能および仕様は予告なく変更される場合があります。