技術戦略のデザイン品質:ソニーグループにおけるアクション・リサーチとリチウムイオン二次電池の事例分析

Abstract

本稿は、機能戦略の一種である技術経営戦略の策定において、戦略のデザイン品質の管理・向上が少なくとも部分的には可能となることを示す。より具体的には、「経営戦略の設計(デザイン)品質の管理・改善はいかにして可能になるのか?」という問いに部分的に答えるべく、ここでは技術経営戦略策定プロセスにおける臨床的なアクション・リサーチ研究の可能性を探った。本研究のこうした問題意識に基づき、ソニーグループにおいて、実際の技術経営戦略実務に資する「コモディティ化予測・防止戦略ツール(仮)」構築のためのプロセス・コンサルテーションが実施された。さらに、当該分析ツールの有効性を確かめるために、リチウムイオン二次電池の競争優位性持続事例が分析された。ここでの研究成果は、日本企業の得意分野とされた品質管理・生産管理的な発想を戦略策定の現場に取り込める可能性を示すものであり、日本企業の経営実務に貢献できる可能性がある。

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Sony Group Corporation
学会・学術誌
三田商学研究
2024