ワークショップにおけるストーリー創造プロセスの質的分析の試み

Abstract

本研究では,デザインワークショップにおけるストーリー創造プロセス理解を試みる。また,複数人と個人での創作プロセスの違いについて把握する。具体的には,ストーリー創作プロセスを模したゲームを利用した実験環境を構築し,実験を通じてオンライン環境における質的な分析を行った。分析の結果,次のような3 点が明らかとなった。(1)個人条件とペア条件においては新たなアイデアの観点が生まれて以降のプロセスに違いがあることが分かった。(2)ペア条件のストーリー創作において,認知空間共有のための議論のタイミングや,相互の創作に向けた方略の違いが,ストーリー作りに影響することが示唆された。(3)ストーリー創作の方略にミスマッチがある場合にはペア間の内面的な協働がうまく進まない可能性があることが示唆された。これら本研究のインプリケーションに配慮することにより,ストーリー創作を狙ったデザインワークショップのセッションにおける協働効果を高められると考える。

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著者

* 外部の著者

所属
Sony Group Corporation
学会・学術誌
デザイン学研究
2024