2023年12月20日

クリエイティブエンタテインメントカンパニーであるソニーの理念を体現しています。
ソニーはこれまで、クリエイターとユーザーをつなぐ製品やサービスを数多く生み出してきました。ブロックチェーン技術が登場した2010年代、私たちが最初に抱いた疑問は、「この技術をどのように使えば、このつながりをさらに強くすることができるのか?」でした。
最近のWeb3をめぐる動きや、インターネットの分散化・民主化の動きが、私たちの研究活動を加速し、さらには、Web3の力を活用してクリエイタ—、ユーザー、ファンを互いにつなげる使いやすいツールやサービスを提供することが私たちの使命となっています。
重点領域
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Crypto Assets
ブロックチェーン技術は全く新しい分散型エコシステムを確立しました。私たちは、ユーザーとクリエイター間の価値交換を促進するイネーブラーを開発しています。
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Rights & Licenses
クリエイターのビジネスにおいては、創作物に関する権利や、その権利を公正に評価することが重要になります。私たちは、Web3時代のクリエイターの権利を守るためのソリューションを構築しています。
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Identity & Personal Data
安全でパーソナライズされたサービスは、強固な本人確認と個人データの上に成り立っています。私たちは、将来のサービスのニーズに合わせて、自己主権型の個人データ管理ソリューションを構築しています。
メッセージ
すべての皆さまにWeb3を届けたい
Teemu Pohjola
Brussels Laboratory
サービスによって異なる様々なブロックチェーンネットワークとそれらにアクセスするための秘密鍵の管理をユーザ自身が担うのは大変な作業です。さらに難しいのは、わずかなミスが深刻な結果を招きかねないことです。私の多くの友人を例に考えた時、秘密鍵の管理といった複雑なことを、彼ら自身が全てにおいて対応できるとは思えません。
ユーザーやクリエイターの間で最も広く選ばれているブロックチェーンベースのサービスを見てみると、一つの共通点があります。それは使いやすさと安全性です。例えば、暗号資産マーケットプレイスはブロックチェーン技術に内在する技術的な複雑さからユーザーを守るという意味で大きな役割を果たしています。
私たちのチームでは、Web3を誰もが安全で有意義に利用できるように新しい手段を常に模索しています。
セキュリティ・プライバシーと
使いやすさのバランス
丸山 信也
Tokyo Laboratory16
Teemuの見解に加え、さらに克服しなければならない課題がもう一つあります。それは、使いやすさはユーザーの暗号資産の所有権やプライバシーを損なうことで成り立つことが多い、ということです。
従来の考え方では、ブロックチェーンベースのサービスにおいて、セキュリティと使いやすさのどちらかを選択する必要があり、その両方を手に入れることは不可能とされています。しかし、私たちはそう考えていません。むしろこの古いパラダイムを打ち破ることこそ私たちの使命だと感じています。
そのために私たちは、最先端の暗号技術を駆使した独創的な方法を探索し、ソフトウェアアーキテクチャのあり方を見直すことに挑戦しています。私自身、これまでの成果にとてもわくわくしていますし、これを皆さんにお届けできる日が待ち遠しくてたまりません。
戦略としてのブロックチェーン
Magdalena Wasowska
ソニー・ヨーロッパ
ブロックチェーンの創成期には、今も時々見受けられますが、多くの企業がブロックチェーン技術をある特定の目的のためだけに使えるかどうかの検討に注力していました。たとえば、ある企業はプライベートブロックチェーンを使って既存のプロセスを再構築し、ある企業はパブリックブロックチェーン上で(NFTを使って)IPを価値化する、といったことがありました。
Web3 が今後どのようにインターネット全体を分散化し、どのように現在のオンラインエコシステムに影響するか、について現在多くの議論がなされています。Web3の主要テーマは、分散型インフラ、データ主権、アクターの自律性です。Web3は、特定のニーズに対するソリューションだけでなく、戦略全体を見直すことが明確に求められています。
Teemuや丸山さんがテクノロジーやユーザー体験に注力すると同時に、Web3におけるソニーの役割と、クリエイターとエンドユーザーを今までにない形でつなげる方法についての検討に多くの時間を割いています。
