SONY

ニック・ブラル

ソニー・ミュージックパブリッシング
アーティスト・アンド・レパートリー(A&R)
バイスプレジデント

ソニー・ミュージックパブリッシングでのスタート

私がソニー・ミュージックパブリッシング(以下、SMP)に入社したのは2013年で、大学4年生の時インターンシップをしていた音楽関係会社がきっかけでした。ちょうど4年生の後半に就職活動をスタートしたころ、そのインターンシップ先の上司から、当時Sony/ATV Music Publishingという社名だったSMPでアーティスト・アンド・レパートリー(以下、A&R)アシスタントを募集していることを教えてもらいました。私はその責任者2人と面接し、大学を卒業するまで週3日働くことになりました。今はこの仕事の大変さがわかるので、週3日勤務を許すことは会社にとって厳しかったに違いありません。このようなチャンスを私にくれた彼らには、感謝の気持ちでいっぱいです。A&Rという職業に憧れ、どんな努力もいとわなかったので、本当にベストなタイミングで最高の職場に巡り合えました。働き始めてすぐに作詞・作曲家たちを幅広くサポートできる音楽業界でのパブリッシャーという役割に没頭するようになりました。

Dan Nigro とともに Photo by Variety

幼いころから身近にあった音楽

幼いころからいつも身近に音楽があり、とくに南カリフォルニアの車社会で暮らす中、両親が車内で流すさまざまなアーティストの音楽を聞いて育ちました。登下校の車内でラジオを聴くことが日課で、「音楽」というものを意識し、興味を持つようになったのもその頃です。サマーキャンプには、WALKMAN®で2枚のCDを繰り返し聴いていたのを今でも思い出します。このような幼少期がきっかけで、さまざまなアーティストのファンとなり、ますます音楽に心引かれるようになりました。そして、大人になり、自ら楽器に触れるようになってからは人と一緒に演奏する楽しさも知るようになりました。このように、多面的に音楽に触れることで私の音楽への興味はさらに深まっていきました。

共に成長するという職場の文化

職場の雰囲気は入社当時から比較してもますます、互いに支え合い、共に成長する文化を重視している実感があります。入社してすぐ、私は2名の役員から素晴らしい指導を受け多くのことを学びました。同じようにチームの後輩たちへ指導することで、恩返しができたと思います。SMPには社員の声を大切にし、育成と支援を大切にする文化があります。
A&Rという仕事は「自分(個人)が契約した作詞・作曲家は、自分(個人)の手で世に出していく」と長年考えられていたように思います。しかしSMPでは、作詞・作曲家の曲はA&Rが個人的に契約するものではなく、SMP(会社)として契約したと考えるようになった結果、その曲の成功のために、チーム一丸となって努力をするようになりました。チームの誰かが見込んだ作詞・作曲家のために素晴らしい働きができれば、私たち同僚だけでなく、ソニーにとっての成功にもなるのです。会社全体としてそのような考え方に変わったことが、我々の大きな転換点となりました。

Conan Grayとともに

人間性と才能の両方が優れていて、初めてこの分野で成功できる。

A&Rとして、新しい才能を発掘する

新しい才能を発掘する時には、その才能よりまず先に人間性を見るようにしています。音楽というのは人の心を代弁し、人を導くものなので、なによりも誠実であることを望みます。また、A&Rとして自分の意見を持ち、それをうまく伝えることが大切です。良かれ悪しかれ、自分の意見を率直に伝えることがもっとも重要であり、それこそが私たちの大事な仕事なのです。また、過去にとらわれず、新しいものを取り入れることも必要です。新しい音楽と多様な才能を受け入れて育てることは、自分自身を成長させてくれることにもつながります。可能性を感じる才能に出会った時、私は全力でサポートするようにしています。

Ivor Novello AwardでBest Contemporary Song賞を受賞したMike Sabath とともに

共に働く仲間が一番大切で、
会社にとって最も大切なのは「人」だと思います。

ソニーならではの可能性を引き出すために

会社や私たちのチームには、新卒社員やアシスタントとして入社し、大きな成長を遂げた仲間がたくさんいます。私も4月(2023年)で勤続10年目を迎えます。1〜2年の短い期間の関係性ではなく、SMP所属の作詞・作曲家やスタッフと共に学び、成長し、関係を深められていることに感謝しています。約10年という長いスパンで一緒に働くこともあり、これは大変特別なことです。ソニーならではの人材育成、仕事への熱意、A&Rが担うパブリッシャーとしての役割、どれをとってもこの会社で働いていることは、私の幸せです。作詞・作曲家に貢献できる今の仕事はとても充実しています。この先、技術や多様な事業などたくさんの資産を持つソニーという場で働いていることは、幸運だと思っています。ソニーグループ内での連携を深め、さらに高い次元での可能性を引き出すことに挑戦していきたいです。