所属:HQ エシックス&トラスト部 エシックス&ポリシーグループ
出身校:京都大学総合人間学部総合人間学科
2017年経験者入社(前職:海運企業)
井岡 綾子
私の祖母は、小さい頃に患った病気の後遺症で、片足に障がいがありましたが、子育てをしながらフルタイムでキャリアを築いている人でした。幼少期の私は、そんな祖母の生き方を素敵に感じていました。成長するにつれ、人がさまざまな属性を持ちながら自分らしく活躍できる世の中を目指したいと思うようになりました。
高校生までは、社会の中の多様な方々について知りたいと漠然と考えているだけでしたが、大学生になって、自分だけでなく周りの学生や一般の方にも、普段接点のない方と交流し理解を深める場を作れたらと思い、トークイベントを企画しました。障がいのある方や難民の方、LGBTQ+の当事者の方などが語り部として来てくださり、とても手応えのあるイベントになりました。そこで、自分とは違う属性を持つ人に働きかけることや、一緒になって何かを成し遂げることの難しさとやりがいを学びました。
また、大学時代は日米の学生が集う会議体に参加し、約1カ月間、アメリカに滞在する機会がありました。それは私にとって生まれて初めての国際的な経験で、海外に興味を持つきっかけになりました。大学卒業後は、国際的な仕事に関心があったのと、社会の基盤を支える仕事がしたいという思いで、海運会社に入社。ジョブローテーションのある会社で、最初は経理の仕事をし、その後、船の運航管理の仕事を経て、サステナビリティの仕事に就きました。
サステナビリティの業務の一環で会社が支援するNPOの関連式典に参加した時、同じ団体を支援していたソニーのサステナビリティ部門のマネジメントと出会ったことで、ソニーに関心を持つようになりました。そして、ソニーの方々の働き方をさらに知り、自律的にキャリアを描く方が多い会社だと思いました。私は自分の関心が高い領域を深堀りしながら、主体的にキャリアを積み重ねたいと考えていたので、ソニーの働き方が魅力的に思えて、転職することを決めました。
ソニーに入社してからは、約5年間、サステナビリティの仕事に従事しました。その後、人材交流の一環でコンプライアンスの部署で働きましたが、そこで感じたのは、サステナビリティもコンプライアンスも、ステークホルダーの「信頼」を保ち続けることが大切だということ。信頼を保つために欠かせない倫理的な企業文化を、コミュニケーションを通じて浸透させるという仕事に魅力を感じて、今もコンプライアンスの業務に取り組んでいます。
私の主な担当業務は、ソニーグループ全社員の基本的な行動指針となる「ソニーグループ行動規範」を広く社員一人ひとりに理解してもらい、行動で実践できるようにすることです。行動規範を24年4月に改定した時は、周知方法を考えて、初めての試みとしてマネジメントのインタビューをブログ記事化することを提案、実現に至りました。私はこの仕事に取り組む上で、コンプライアンス領域の理解を持ちながら、法律以外のバックグラウンドを生かして情報を柔らかくし、一般社員にも理解しやすい形で届けることに努めています。そこでは、社員に共感し、参加したいと思ってもらうためのコミュニケーションに取り組んできたサステナビリティ分野での経験が役立っていると思います。
私は今、5歳の子どもを育てながら仕事をしています。職場には、育児をしながらキャリアを築いている上司や同僚が多く、いつも支えられています。両方の実家が遠方ということもあり、育児との両立で工夫していることは、周りに味方を作ること。ソニーグループ株式会社には仕事と育児の両立支援として、ベビーシッター費用補助制度があります。私もこの制度を利用していますが、3年以上来ていただいているシッターさんは何でも相談できる心強い存在です。また、育児中や育児経験のある同僚からの情報にも助けられています。
子どもと遊ぶ時間が作れるのも、周りの理解と柔軟に働ける環境があるからこそだと思います
一見堅く思われがちなコンプライアンスの領域を社員にわかりやすく、深く伝えるためには、まず自分自身が深く理解することが不可欠。コンプライアンスの潮流や前提となる知識の理解を、より一層深めていきたいです。その上で、コミュニケーションに軸足を置いてキャリアプランを築けたらいいなと思っています。コンプライアンスをはじめ、会社には必要な仕組みやルールがたくさんありますが、それを深く理解し、社員一人ひとりにどう伝えていくかということに力を注いでいきたいです。また、他部署と連携して、コーポレート機能の発信力を高めることのお役に立てたらいいなと思っています。
社員への最適なコミュニケーションは、事業や地域、働く環境によって大きく変わるはずです。施策を打つことに満足するのではなく、多様なメンバーに受け入れられる伝え方を探り続け、いかに受け取った社員のアクションにつなげていくかを考えていきたいです。