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報道資料
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2017年9月7日

新開発36×24mmフルフレームセンサー搭載のCineAltaカメラ最上位機種『VENICE』発売

アナモフィックレンズ※1など幅広いレンズとの互換性により、個性豊かな映像表現をサポート

2017年09月07日発表
2017年11月15日改訂
ソニー株式会社
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社

CineAltaカメラ『VENICE』

ソニーは、新開発のデジタルシネマ用36×24mmフルフレームセンサーを搭載し、映画などの映像コンテンツ制作における表現の広がりや効率的な操作性を一層追求したCineAltaカメラ最上位機種『VENICE』を発売します。

型名 発売日 価格
CineAltaカメラ『VENICE』(本体のみ) 2018年2月上旬 オープン価格

本機に搭載するフルフレームセンサーは当社として初めてデジタルシネマ用に開発したものです。本センサーは、読み出しエリアを選択することで、さまざまな撮影フォーマットに対応します。フルフレームセンサーの最大幅を生かした横36mm 6K※2解像度での撮影の他に、主要な撮影フォーマットであるSuper35mm(24.89x13.18mm)やSuper35mm 4パーフォレーション(24.89x18.63mm)※3を用いた4K解像度での撮影ができ、1台で多様な映像制作用途に使用できます。36×24mmというフルフレームサイズのセンサーとレンズの組み合わせにより、浅い被写界深度によるボケ味を生かした映像表現も可能です。
また、PLレンズマウントを採用し、Super35mm用PLレンズやアナモフィックレンズ※1、フルフレーム対応PLレンズなどに幅広く対応するだけでなく、PLレンズマウント部を取り外せば、Eマウント※4カメラとしても使用できます。これにより幅広い使用ニーズに対応できることはもちろんのこと、レンズの特性を存分に生かした個性豊かな映像表現を実現します。

ソニーは、1980年代にHDの開発を開始して以来、高画質技術の開発を継続し、映像制作業界をリードしてきました。映画制作においては、デジタルの新たな映像表現の可能性を切り拓き、2000年よりデジタルシネマカメラCineAltaを展開して、高画質映像と制作ワークフローの両面を追求しています。
ソニーは、これからも、より高画質・高品位な映像制作を実現すべく、技術で映像表現の可能性を追求していきます。

  • ※1:アナモフィックレンズとは、映画用フォーマットの一つである縦横比2.39:1のシネマスコープ映像を撮影するために開発されたレンズで、光学的に様々な効果をもたらし、多様な映像表現が可能であるため、映画撮影で多く採用されている。
  • ※2:2018年8月中のアップデートにより対応予定。別売ライセンスが必要。(※『AXS-R7』による6K 3:2 X-OCN記録は発売日より対応予定です。2018年8月のアップデートにより機能拡張予定。2017年11月15日改訂)
  • ※3:別売ライセンスが必要。
  • ※4:2018年8月中のアップデートにより対応予定。

主な特長

1.映画制作者が求めるイメージを実現できる、新開発の36x24mmフルフレームセンサー

新開発の36×24mmフルフレームセンサー

デジタルシネマ用に新規開発された36×24mmフルフレームセンサーを搭載し、さまざまな撮影フォーマットでの撮影を可能とします。
また、高速読み出しに最適化されたセンサーによって、撮影時に発生する歪みを抑える高速イメージスキャン技術を搭載しています。
センサーの読み出しエリアを選択することで、フルフレームセンサーの最大幅を生かした横36mm 6K※2解像度での撮影や、多くの映画制作に用いられる撮影フォーマットであるSuper35mm(24.89x13.18mm)、Super35mm 4パーフォレーション(24.89x18.63mm)※3を用いた4K解像度での撮影ができ、1台で多様な映像制作用途にお使いいただけます。

6K解像度で撮影した映像は、4K映像制作において画質劣化なく映像を切り出し編集することや、大型ビジョンへの表示、6Kから4Kへのオーバーサンプリングによる高画質な4K制作などの用途にも使用可能です。
また、Super35mmよりも大きなフルフレームセンサーとレンズとの組み合わせにより、被写界深度のより浅いボケ味を生かした映像表現が可能となり、広角レンズを有効に生かした撮影が行えます。

2.幅広いレンズへの互換性をもち、レンズの個性にあった映像表現を実現

PLレンズマウントを採用し、Super35mm用PLレンズやアナモフィックレンズに加えて、昨今新たに発売されているフルフレーム対応PLマウントレンズにも対応し※2、それぞれのレンズの個性を存分に生かした表現を実現します。PLレンズマウント部を取り外すと、Eマウント※4カメラとして使用でき、お客様のニーズにあわせて、小型・軽量レンズやバラエティー豊かな静止画レンズなど、特徴あるレンズの表現が求められるシーンの撮影にも活用できます。

PLマウント(左)とEマウント(右)に対応
映画用レンズから静止画用レンズまで幅広く使用可能
アナモフィックレンズを使用した作例

3.ポストプロダクションに高い自由度と効率性を提供するカラーマネジメントシステムや記録方式

本機は、ITU-R BT.2020やDCI-P3色域を大幅に上回る広色域と、15stopを超えるワイドラチチュード、低ノイズでの記録・出力に対応し、自然なスキントーンやフィルムのような暗部表現を追求しています。従来よりもグレーディングの自由度が増し、映画制作者が求めるイメージの実現を可能にします。
また、記録フォーマットについては、4Kフォーマットとして広く普及しているXAVCに加え、ポータブルメモリーレコーダー『AXS-R7』と組み合わせることで16bit RAWやX-OCNフォーマットにも対応します。これにより、高品位なコンテンツ制作と効率的なワークフローを両立しています。

4.撮影現場でのスムーズかつ効率的なカメラオペレートを実現する機能とデザイン

業界初※5 8段階のガラスNDフィルターシステム

8段階のガラスNDフィルターを内蔵。これまでの外部NDフィルターの交換作業を削減させ、撮影を円滑に進行させます。

※5:2017年9月7日 広報発表時点において。ソニー調べ。

NDフィルターの入った2枚のターレットを
動かし、8段階の濃度設定が可能

現場のオペレーションに合わせて、カメラ左右にコントロールパネルを搭載

カメラの左右には、各オペレーターの役割に応じてボタンを絞り込み、複数のオペレーターが同時に設定できるよう最適化されたコントロールパネルを搭載。カメラマンとアシスタントそれぞれが左右のコントロールパネルを操作でき、現場でのオペレーションを効率化させます。

アシスタント側のコントロールパネル
カメラマン側のコントロールパネル

堅牢性を重視した筐体構造など

過酷な映画制作現場での使用を想定したLemoコネクタ、堅牢性を重視した筐体構造や24V電源入出力を採用。さまざまなシーンでの撮影に柔軟に対応できます。

主な仕様

詳細に関しては、下記URLからご確認ください。

市場推定価格(消費税を含みません):
CineAltaカメラ『VENICE』(本体のみ) 4,000,000円前後

  • 市場推定価格」は、発売前の製品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。
    なお、製品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。
  • 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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