報道資料
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2019年10月16日
今年秋に欧米から四つのストリーミングサービスで順次配信予定
ソニー株式会社
ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社
ソニーの提案する、没入感のある立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」の提供が始まります。今年秋に欧米などから、Amazon Music HD、Deezer(ディーザー)、nugs.net(ナグズネット)、TIDAL(タイダル)の計四つのストリーミングサービス※1を皮切りに、Mark Ronson(マーク・ロンソン)、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)などのコンテンツ約1000曲がこの新しいフォーマットで順次配信されます。
今年1月の「CES 2019」で発表された360 Reality Audioは、オブジェクトベースの空間音響技術で実現される音楽体験です。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に位置情報をつけて球状の空間に配置することが可能です。また、コンテンツの再生時には、アーティストと同じ空間にいるかのような、音に包まれる体験を楽しめます。サービス開始時点では、Deezer、nugs.net、TIDALは各ストリーミングサービスの対応アプリをインストールしたAndroid™ / iOSのスマートフォンと全てのメーカーのヘッドホンを組み合わせた際に、また、Amazon Music HDは対応スピーカーであるEcho Studioで再生可能となる予定です。
ソニーは、各ストリーミングサービスのほか、音楽レーベル(ソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサルミュージックグループ、ワーナーミュージック・グループ)や、世界的なライブエンタテインメント企業であるライブ・ネーション・エンタテインメントなどと連携し、対応コンテンツの制作から配信、再生に至るまでの技術提供を通じて、開かれたエコシステムの形成を進めています。また、欧州最大の応用研究機構に属しているフラウンホーファー IISと共同で、360 Reality Audioミュージックフォーマットの規格書を提供します。この音楽体験をクリエイターやアーティスト、音楽ファンに向けて広く提案し、新しいエンタテインメントの創出を目指してまいります。
また、対応ストリーミングサービスのさらなる拡大に向け、Napster(ナップスター)と配信ソリューションの提供を目指して協業を進めます。
今秋以降、順次1000曲を配信していく予定です。さらに、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサルミュージックグループ、ワーナーミュージック・グループやライブ・ネーション・エンタテインメントと協力し、コンテンツの拡大を目指します。
Mark Ronson(マーク・ロンソン)、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)など著名アーティストの楽曲や、Billy Joel(ビリー・ジョエル)、Bob Dylan(ボブ・ディラン)などの往年の名曲のほか、ライブ・ネーション・エンタテインメントが運営する施設で行われたCHARLI XCX(チャーリー・エックス・シー・エックス)、Kodaline(コーダライン)などのライブ音源100曲以上も配信予定です。
サービス開始時点ではヘッドホンやスピーカーで楽しめます。
各ストリーミングサービスの対応アプリをインストールしたスマートフォン(Android / iOS)があれば、全メーカーのヘッドホンと組み合わせて楽しめます。Deezer、nugs.net、TIDALから対応する予定です。
なお、ソニーの推奨ヘッドホン※2とスマートフォン専用アプリ「Sony | Headphones Connect」を使うと、音場を一人一人に最適化した、より没入感のある体験を実現します。スマートフォンで撮影した耳の画像から、独自開発したアルゴリズムで聴感特性を解析します。
独自開発の360 Reality Audio ミュージックフォーマットのデコーダー、立体的な音場を再生する複数のスピーカーユニット、その再生に必要な信号処理技術を搭載したスピーカーシステムで楽しめます。現時点ではEcho Studioが対応し、Amazon Music HDから再生できる予定です。
また、今後幅広い機器で使えるようにするため、以下のプラットフォームとチップセットでの対応に向けて、各社と検討を進めています。
ソニーはライブ・ネーション・エンタテインメントのほか、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサルミュージックグループ、ワーナーミュージック・グループと協力してコンテンツの拡大を進めるとともに、音楽スタジオなどとコンテンツの制作環境の整備も進めています。
米国ではBattery Studios、Chiller Sound、Live Nation Content Studioなど、イギリスではThe Crypt Studioなどで既に制作が可能で、今後も拡大していく予定です。
欧州最大の応用研究機構に属しているフラウンホーファー IISの協力のもと、国際標準であるMPEG-H 3D Audioに準拠し、音楽配信に最適化したフォーマットです。フラウンホーファー IISとソニーがオフィシャルライセンサーとして、対応するコンテンツ・ストリーミングサービス・オーディオ機器の普及を進めます。
フォーマットの規格書およびライセンスについては、本日公開されたこちらのサイトからお問い合わせください。