好奇心の種を蒔く「CurioStep with Sony」
子どもたちの「好奇心(curiosity)」が「一歩(step)」ずつ広がり、未来につながっていく。そのステップをソニーはサポートしていきたい--。「CurioStep with Sony(キュリオステップ)」は、そんな想いで2020年に始まったソニーの社会貢献活動の一環としての教育プログラムです。ソニーが創業以来、長年続けてきた科学教育支援をさらに進化させ、科学(Science)のほかにも技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)を含む、いわゆる「STEAM」領域のワークショップを、ソニーの多様な製品、テクノロジー、コンテンツ、そして人材などの強みを活かして展開しています。今回のソニーコーポレートブログでは、この新たな教育プログラム「CurioStep with Sony」についてご紹介します。
あらゆる子どもたちに多様な学びを
CurioStepは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で学習の機会が制限された子どもたちに対し、オンラインでのワークショップを急遽企画し、スタートしました。現在もオンラインを中心に展開しており、新たに小学校で必修化されたプログラミングをはじめ、学校の授業ではあまり触れないようなエンタテインメント、アートといった多様な領域のワークショップを提供しています。
また、オンラインでのワークショップやコンテンツの提供によって、普段はこのような体験を届けることが難しい地域に住む子どもたちも参加できるようになりました。
ソニーは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことをPurpose(存在意義)として掲げています。世界を感動で満たし、次世代につないでいくためには、人々が暮らす社会と地球が健全であることが前提です。持続可能な社会に向けて、私たちには何ができるのか。その一つの答えとして、未来を担う子どもたちへの教育支援活動を続けています。
この先の未来が、テクノロジーを使って何かを実現したり、エンタテインメントを心から楽しめる世界であってほしい。子どもたちの好奇心が、やがて世界を動かす夢や力になると、私たちは信じています。
新しい世界を広げるきっかけに
サステナビリティ推進部 CSRグループ 山本理恵子
CurioStepには学校にはない出会いや発見があります。これまでに実施してきたワークショップでは、分からないことが分かるようになる楽しさ、新しく好きなことを見つける喜びを、多くの子どもたちが体験してくれました。子どもたちの夢や好奇心をかたちづくるきっかけはさまざまです。科学だけでなく、エンタテインメントやアートなど、多様な事業を展開しているソニーだからこそ実現できる体験を子どもたちに届けていきたいと思います。それらの体験をきっかけに、子どもたちが好奇心を広げ、「好き」や「得意」を伸ばしていくことを今後もサポートしていきたいです。

CurioStepサマーチャレンジ2021
この夏、子どもたちの好奇心と創造力を刺激するイベント「CurioStepサマーチャレンジ2021」を開催し、約2,600人が参加しました。
新型コロナウイルスの影響が子どもたちの生活にも及ぶ中、思い出に残るような多様で楽しいプログラムを実施。オンラインワークショップやコンテストのほか、リアルイベントやオンライントークイベントもあり、プログラミング・音楽・科学工作など、子どもの興味や関心に合わせて選べる内容で、実施後のアンケートには「また参加したい」との声が数多く寄せられました。
toio™(トイオ)でオリジナルの「工作生物」をつくろう!
「CurioStepサマーチャレンジ2021」では、ワークショップ「toioでキミだけのオリジナルの工作生物をつくろう!」を実施しました。
「DinoScience恐竜科学博」との特別コラボレーション企画で、会場内のワークショップスペースにて実施。午前と午後の部に小学4〜6年生の各約10組の親子が参加しました。
「ゲズンロイド」とは、手のひらサイズのキューブ型ロボット「toio」と紙工作を組み合わせて生み出す「工作生物」。toioのロボット「キューブ」に、さまざまな動きのプログラミングを読み込ませ、これに切り貼りした紙を付けることでまるで生き物のように動き出します。
今回は子どもたちが「研究員」となり、長さや厚みの異なる4種類の細長い紙を材料にして、世界に一つだけのゲズンロイドを発明します。そして、発明したゲズンロイドは「ゲズンロイド図鑑」へ記録しました。
最初は材料を見つめ、不思議そうな表情を浮かべていた子どもたち。それでも少しずつ紙に触れ、折ったり切ったりしていくうちに、十人十色の工作生物が生み出されていきました。大型で強そうなゲズンロイドもいれば、繊細な装飾を身につけたゲズンロイドも。中には2体以上作った子どももいました。


「恐竜が多様性から進化していったように、研究員の数だけゲズンロイドが発明されました。これで皆さんは立派なゲズンロイド研究者です」。講師の言葉で締め括られ、イベントは熱気の中で無事に終了。制限時間を過ぎても名残惜しそうに紙を触っていた子どもたちの表情には、充実感が漂っていました。
参加者の声
A・Kさん(小学5年生)
紙を曲げたらネズミの耳のように見えたので、「じゃばらマウス」という名前のゲズンロイドを作りました。工夫したのは蛇腹にした部分です。折りやすいように薄い紙を選びました。普段工作はあまりしませんが、すごく楽しかったです。
K・Sさん(小学4年生)
曲げた紙を花びらのようにした「花バケ」と、首がある「くび出し」を作りました。「くび出し」のしっぽは紙で輪を作り、鎖のようにしました。重すぎると動かないことに気づいたので、数を調整して動きやすくしました。同じようなイベントがあったら、また参加してみたいです。
その他のオンラインワークショップ
MESH™を使ったアイデア大募集!プログラミングでおうち時間をもっと楽しくするしかけコンテスト
センサーとプログラミング機能を搭載したIoTブロック「MESH」。このMESHを使って、おうち時間を楽しくするアイデアを募集しました。寄せられた100以上の作品の中から、最優秀賞および審査員特別賞が計6作品に贈られました。
どの作品も「おうち時間をもっと楽しく、家族を笑顔にしたい」という、子どもたちの優しさとクリエイティビティに溢れていました。

JAXA・東大・ソニーの宇宙のプロと一緒に考えよう!宇宙のこれからとキミの夢のかなえ方
宇宙を舞台にした新しいエンタテインメントを目指すJAXA・東京大学・ソニーによるオンライントークイベントです。宇宙に携わる仕事をしているプロフェッショナル3人が、子どもたちから寄せられた「宇宙でこんなことがしてみたい!」というアイデアについて真剣にディスカッション。未来の宇宙開発について子どもたちと一緒に考えました。
こちら ※現在はアクセスできません から、イベントのアーカイブ映像をご覧いただけます。

感じて、知って、やってみよう!音と楽器のひみつを探るワークショップ
プロの演奏家と一緒に音と楽器の秘密を探る参加型ワークショップです。楽器の構造や音が鳴る仕組みについて、実際に演奏を聴いたり、音色を聞き比べたり、クイズや体験を通して楽しく学びました。

夏休みの自由研究に!わくわく科学工作 ワークショップ&工作キットプレゼント
工作を通して、音や光の原理を楽しく学びました。紙コップスピーカーをつくるワークショップのほか、抽選で300名に工作キットをプレゼントする企画も行いました。

「CurioStepサマーチャレンジ2021」参加者の声
アンケートより、実際に参加した保護者の方、子どもたちの声を紹介します。
保護者の方から
・紙コップスピーカーが完成し、初めて音が鳴った時の、子どもの驚きと感動の姿は、忘れられません。(わくわく科学工作ワークショップ)
・普段何気なくスマートフォンのカメラを使っていますが、レンズの仕組みを見る機会がなかなかないと思い、キットを頂きました。父親と娘とで楽しく工作し、目の前の不思議にワクワクしていました。(わくわく科学工作キットプレゼント)
・都会在住ではないので、大都市に比べて芸術に触れる機会が少ないのですが、このようにオンラインで開催してくださったことで、参加できたと思います。(音楽ワークショップ)
子どもたちから
・フルートは、手でいくつかのボタンのようなものを押したり離したりすることで、フルートが長くなったり短くなったりして色々な高さの音を鳴らしているというのが驚きだった。 ピアノは、弦がハンマーで叩かれて震えるだけでなく、それが響板に伝わりそれが震えることでより大きな音が鳴る、ということも驚いた。(音楽ワークショップ)
・このイベントを通して様々なことを学びました。一見関係なさそうな職業でも、見方を変えると宇宙に繋がってくるということを、改めて感じました。こう考えると夢が広がってくるな、と思います。 無重力空間のことを考えたときは、いろいろなことが想像できて、とても楽しかったです。宇宙に関してもっと知りたいと思いました。(宇宙トークイベント)


イベントに参加したお子さんのうち、9割以上がプログラムについて「とても楽しかった」「まあまあ楽しかった」とアンケートに回答。また、「自分の知らないことや、新しいことに出会ってワクワクしましたか?」という質問にも、ほとんどのお子さんが「とてもワクワクした」「まあまあワクワクした」と答えてくれました。
スピーカーをつくるワークショップの参加者からは、「次はマイクをつくりたい」「音の鳴る仕組みをもっと詳しく知りたい」など意欲的な感想をいただき、プログラミングのワークショップにおいても「もっとたくさんのセンサーをつないでみたい」などの声があり、この「CurioStepサマーチャレンジ2021」が、子どもたちが好奇心を育むきっかけとなったことが伺えました。
CurioStep with Sonyはこれからも、好奇心とともに未来を切り開く子どもたちの「もっと知りたい」に寄り添い、その歩みをソニーの多様なテクノロジーとクリエイティビティの力でサポートしてまいります。
「CurioStepサマーチャレンジ2021」の詳細レポートは以下の特設サイトよりご覧いただけます。