Global Accessibility Awareness Dayに寄せて - ソニーのインクルーシブデザインへの取り組み -
イギリスでのソニーインクルーシブデザインワークショップの様子
毎年5月の第3木曜日は、アクセシビリティについて語り、考え、学ぶ、Global Accessibility Awareness Day (GAAD)です。
世界の6人に1人にあたる約13億人以上※の人が何らかの障がいがあるといわれる中、ソニーは「誰もが感動を分かち合える未来を、イノベーションの力で。」をテーマに、アクセシビリティをサステナビリティの一環として捉え、グループ全体で推進しています。
昨年発表した10年後のソニーのありたい姿を描いた長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」には3つのフェーズがあります。そのうちの1つが「Boundaries Transcended (境界を超え、多様な人々や価値観をつなげ、コミュニティを育む)」です。
ソニーグループ株式会社 社長 CEO 十時裕樹は、「私たちは、世界中のクリエイターやユーザーとつながり、その創造性を支えるためには、まず多様なニーズを理解することが重要であると考えています。アクセシビリティとインクルージョンの取り組みは、さまざまな人や価値観が交わり、循環し、活躍できる社会の基盤となるものです。ソニーは誰もが自分らしく、可能性をより広げる機会を通じて、無限の感動を生み出していきます」と述べています。
多様なユーザーのニーズを包含・理解し、新たな気づきを得るために、一緒にデザインする手法であるインクルーシブデザインを取り入れ、商品、サービス、エンタテインメントのアクセシビリティの向上を目指しています。
インクルーシブデザインは、これまでの商品開発において無意識のうちに除外されることも多かった、特にアクセシビリティを必要とする高齢者や障がい者を中心に対話、活動を共にすることで多くの人にとってより利用しやすい新たな価値創造につなげる取り組みです。ソニーでは事業の枠を超えて全社で推進しています。
イギリスでのソニーインクルーシブデザインワークショップの様子
ソニーではこれまで、インクルーシブデザインに関するワークショップを日本国内のグループ社員に向けて定期的に開催し、累計で2,000名(2024年12月時点)を超える社員が参加しています。2024年9月から新たに、日本国内だけでなく、事業を横断してグローバルに展開することを目的としたプログラム「ソニーインクルーシブワークショップ」をイギリスで実施しました。本プログラムは、インクルーシブデザインに対する社員一人ひとりの意識を高めるため、障がい者インクルージョンを推進する米国の非営利団体「Open Style Lab」と連携し、障がいのある協同クリエイターの意見を反映しながら開発したものです。
音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービスなど多様な事業領域から集まった社員と、障がいのある協同クリエイターたちが混合チームを作りました。協同クリエイターによる、障がいの実体験をもとにした、製品、サービス、体験がどうあるべきかなどのアドバイスを聞きながら、エンタテインメントとの向き合い方やソニーへの期待など、さまざまな角度から議論を交わしました。
イギリスでのアクセシブルな楽器ハッカソンの様子
また同月には、日本のソニー・ミュージックエンタテインメントが主催し、イギリスでアクセシブルな楽器ハッカソンも実施しました。
障がいの有無にかかわらず、多様なミュージシャンで構成されるインクルーシブなオーケストラ団体「Paraorchestra」を始め、アクセシブル・ミュージック・テクノロジー(障がいの有無に関わらず、すべての人の利用しやすさ、音楽活動のしやすさを実現させるテクノロジー)を使った楽器開発の先駆者であるDrake MusicやWatershed、MyWorldなどのイギリスの団体とのパートナーシップにより企画されたものです。
アクセシブルな楽器ハッカソンでは、すべての人が楽器を楽しめる世界を作ることを目的に、最先端のアクセシビリティに配慮した楽器の設計・開発を行いました。Drake Musicを中心に、Paraorchestraのプロミュージシャン、そしてさまざまな事業領域のソニーグループ社員などが集まりました。
これらのイベントへの参加者や協同クリエイターなどがアクセシビリティやインクルーシブデザインに対する想いを語ったインタビュー動画を紹介します。
この動画は音声解説がある動画です。音声解説がない動画はこちらからご覧ください。(※YouTubeに遷移します)
今後もソニーは、グループを横断してグローバルにインクルーシブデザインを実践し、アクセシビリティを高め、追求することで、世界中の多様なニーズのあるクリエイターやユーザーに新しい体験と感動を届けていきます。