世界中からクリエイターが集まる共創と学びの場。そこはフィジカルとバーチャルの空間がシームレスに融合し、XRグラスをかけることで、居住地にかかわらず自由に通うことができる。
カスタマイズしたアバターを通じてバーチャルの空間に集うクリエイターたちは、現実世界での属性を問わず、コミュニケーションができることは言うまでもない。
そこは、映画、音楽、ゲーム、アニメ、スポーツといった領域にとらわれず、クリエイター同士が共創し、時間や場所などの物理的な制約に縛られず、コンテンツ制作に没頭できる、新しいクリエイティブの環境だ。
ここでは、クリエイターたちが自分の想像力を実現するために、最新の機材やバーチャルスタジオを自由に使うことができる。さらに、異分野のクリエイターたちがシナジーを生み出す共創関係を結べるプログラムが、フィジカルとバーチャルを融合させながら提供されている。
新たに参加した若者は、自分のアイデアをきっかけに出会った他の領域のアーティストと短編アニメーションを制作した。少人数で制作したその作品はアワードでグランプリを受賞。それがきっかけとなり、プロクリエイターとの共同制作の機会が訪れたという。これまであった、プロの世界への見えない壁はもはや存在しない。
10年後の世界では、フィジカルとバーチャルをフレキシブルに行き来するXR※1上でのコンテンツ制作が当たり前になっているだろう。デジタルツイン※2によって、未来のクリエイターたちは共創する相手と創作スペースを構築。皆で作品の制作に没入しつつ、時にはインスピレーションを求め、バーチャル空間の仮想都市をロケハンするなど、想像力を無限に広げながら、新たなコンテンツを生み出していく。
※1 フィジカル空間とバーチャル空間を融合させ、新しい価値や技術を創造する技術の総称
※2 現実世界から収集した様々なデータを、まるで鏡像空間であるかのようにコンピュータ上に再現する技術
XR上でコンテンツを制作するメリットは、クリエイターの意思やアイデアを瞬時に再現できること。例えば、2Dのアナログスケッチを3Dのモデルに変換できるような空間コンテンツ制作ツールなどによって、目の前にプロトタイプを瞬時に出すことも可能に。10年後の制作現場はこのようなクリエイティブツールが出現し、多人数でイメージを共有しながら、制作を直感的に行えるようになっているだろう。