地表のすべてをキャプチャーした画像データと3DCG生成技術などによって、フィジカルな世界をバーチャルで再現することに成功。場所だけではなく、時間の制約も超えたLocation Based Entertainmentが生み出された。
同時に、新しいエンタテインメント領域のクリエイターが登場し、旅行というコンテンツを大きく変えていった。例えば、ヨーロッパの古い遺跡を巡る際、その荘厳な景色を伝えようと、日本にいる友人を目の前に出現させる。そういった空間をリアルタイムで共有できる体験も可能になった。
さらに、過去にタイムスリップするように、古い遺跡に在りし日の姿を重畳したり、この地でロケをしたアクション映画のシーンを追体験したりするなど、これまでの旅行では味わえなかった非日常感あふれる体験も創出された。
一方、世界中のクリエイターたちが注目しているのが、ソニーがオープンしたテーマパークだ。ゲーム、映画、音楽、アニメなど様々なコンテンツを融合させ、未知のエンタテインメント体験を創作できるという。まだ見ぬ感動を求め続けるクリエイターたちの旅は、この先も続いていくだろう。
10年後の世界では、デジタルツインとXRを使用したプラットフォームを活用することで、旅行の体験価値が拡張する可能性がある。例えば、都市やリゾート地といった特定の地域をデジタルツイン化することで、時代が遡った見え方や、映画、アニメ等に紐づくロケ地まわりなど、さまざまなデジタルコンテンツを物理世界に重ねることが可能になり、旅行者は旅先で新たな感動を味わえるようになるだろう。
旅行とともに、フォーカスされるのが食体験だ。ユーザーをセンシングし、味覚・嗅覚・触覚にXRを融合することで、五感が拡張された食体験が生み出されると予想される。食は五感を超え、人と人とのつながりを拡張するエンタテインメントとしての意味合いも持ち始めていくだろう。