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主体性を持って育児に取り組むことが仕事との両立を成功へと導く

ソニーでは、社員一人ひとりの仕事と家庭生活の両立をサポートするため、
育児休暇・休職や短時間勤務といった両立支援制度の積極的な活用を促進しています。
制度を利用した3名の社員に、利用しやすさやメリット、仕事復帰後の状況、
現在の生活や両立の秘訣などについて聞きました。

生田 浩一郎(1歳)
ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社 経営企画部門 経営戦略室 総合企画室
原田 智子(9歳)
ソニー株式会社 R&Dセンター Tokyo Laboratory 03 開発2課
新井 千賀子(8歳、5歳)
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 調達部 エンジニアリングリソース調達課
  • ( )内はお子さんの年齢

育児休暇・休職の取得をバックアップするソニーの職場環境

原田:私が育児休職を取得したときは、初めての出産時だったのでいろいろな心配もありましたが、先輩社員から子育てや復帰後の仕事についてアドバイスをもらい、とても勇気づけられました。育児と仕事を両立できるか不安に思っていたとき、「子育ては仕事を忘れてリフレッシュできるし、仕事は子育てを忘れてリフレッシュできる」というポジティブな言葉をかけてもらったことを、よく覚えています。休職中には、さらに自分の力を発揮できる仕事にチャレンジするため、個人の意志により自ら手を挙げ、希望する部署やポストに応募できる「社内募集」という人事制度を使って、別の部署に異動しました。そこでの上司も育児に理解のある人で、育児中の私に仕事の負荷が高くならないように配慮しながら、マネジメントをしてくれました。育児をしながらの仕事は慣れないこともありとても大変でしたが、多様な働き方を積極的に受け入れ、成果を出すことを応援してくれる職場の雰囲気に後押しされ、着実に目の前の仕事に取り組めました。

生田:私は、夫婦で一緒に子育てをしたい、自分もちゃんと子育てに参加したいと思っていたので、はじめから育児休職を取ろうと決めていました。また、妻も仕事をしていて私と同じくらいのキャリアがあるので、子育てにおいても対等でありたいということも取得した理由の一つです。実際に取得するにあたっての手続きや職場の調整に関しては、周りのサポートもありスムーズに行うことができ、さらに上司も育児休職取得を後押ししてくれました。出産直後から3週間、生後4カ月後から3週間と、2回に分けて利用しましたが、それぞれ期間が1カ月未満で、職場としても仕事が落ち着くタイミングでもあったので、仕事に関する大きな不安はありませんでしたね。上司も「何かあったら対応するから」と言ってくれたので、安心して休職できました。

新井:私が所属する部署では、たまたま育児休職の取得経験者がほとんどいませんでした。そのためロールモデルとなる先輩も身近におらず、仕事と育児の両立のしかたがイメージしにくかったのですが、上司や同僚が快く送り出し、復帰するときも温かく迎え入れてくれたので、不安を感じることはありませんでした。2人目の育児休職からの復職後は、3カ月ほど短時間勤務制度を利用しました。復帰直後は育児と家事の両方の負担が大きい時期なので、うまく仕事を続けていくためには、必要不可欠な制度だったと思います。

子どもと一緒に過ごす時間が、理解と愛情をさらに深めた

生田:私が育児休職を取得してよかったと思うことは、その期間、子どもと過ごす時間が充分に確保できて、生まれたばかりの子どもの成長をよく知ることができたことです。知ることで愛情がさらに増して、自分はこの子の父親なんだと強く意識するようになりました。また、夫婦で育児をすることの大切さに気付けたこともよかったと思っています。特にそれを実感したのは、最初の育児休暇が終わって、次の育児休職を取得するまでの3カ月間です。最初の育児休暇後、会社で働いていると、知らず知らずのうちに子どもと向き合う時間が極端に減っていき、最近の様子がどんどんわからなくなっていきました。また、乳児は成長が早いので、育児のしかたも日々変わります。毎日やらないとやり方がわからなくなり、自分にできることもどんどん減り、その分妻の負担が増えていきました。2回目の育児休職で、育児にも再び参加できるようになり、子どものことがわかるようになったので、育児休職を2回取得したことは、それぞれに発見があり、間違いなく正解だったと思っています。

原田:私も育児休職を取得して、子どもと過ごすまとまった時間がとれたことがよかったと思っています。子どもと向き合っているときは、もちろんとても楽しいし、たまに辛くなることもありますが、その時期にしかできない親子のコミュニケーションを体験できたことがよかったと思います。

新井:私もお二人と同じで、育児休職を取ってよかったのは、子どもといる時間が長くとれたことですね。子どもと一緒にいると、自分でも驚くほど深い愛情が湧いてくるのがわかりました。また、私は短時間勤務制度を利用しましたが、当時は仕事と育児と家事で自分のキャパシティがいっぱいになっていて、短時間勤務を利用しないという選択肢は考えられませんでした。仕事と育児、家事をバランスよくこなすためにも、短時間勤務制度が必要だったと思います。

生田さんとお子さん

サポートではなく、当事者として育児に参加する

生田:現在、新型コロナウイルス感染症の影響により在宅勤務が推奨されていますが、育児との両立という点では非常に助っています。具体的には、在宅勤務によって以前の通勤時間を育児・家事に使えるようになり、また、妻と私が同時に在宅することで育児・家事の分担がより柔軟にしやすくなりました。育児・家事の分担に関しては、コロナ禍以前は妻が育児休職中だったので、平日の育児はほぼ妻がやっていました。家事は子どもが生まれる前から、料理は妻で、掃除や洗濯、その他は私とざっくり決まっていて、状況に応じて手が空いた方、こだわりがある方がやるという感じでした。妻が復職する頃にはすでにコロナ禍により在宅勤務が徹底されていたので、それ以降は私も妻も在宅で仕事をしています。
育児の分担は、その時々で変わりますが、朝、ご飯を食べさせたり、絵本を読んだり、オムツを替えたりするのは主に私、保育園への送りは妻がやっています。夕方、保育園の迎えから先は、その日のお互いのスケジュール次第。時間があれば夫婦で迎えに行くこともあります。家事分担は変わらず、料理は妻、それ以外は私がやっています。少しでも子どもと触れ合う時間を増やしたいので、ロボット掃除機やドラム式洗濯機、食器洗浄機など、家事の時間を短縮できる家電製品を、妻と相談しながら導入しています。

新井:コロナ禍で、私も夫も在宅勤務主体の働き方に変わりました。以前と大きく変わったのは、朝の時間にゆとりができたこと。30分以上は家族と過ごす時間が増えたと思います。コロナ禍以前は、私が誰よりも先に家を出ていたので、保育園へ送っていくのは夫、迎えにいくのは私でした。コロナ禍以降は、オンライン会議などの予定がなければ、夫が保育園の送り迎えを両方やってくれるので、とても助かっています。夫が家にいてくれることで、私の就業時間が以前よりも確実に確保できていると思います。家事の分担は、食事の準備が私で、お風呂掃除や食器洗いは夫の担当です。

原田:我が家も夫婦で在宅勤務をしています。変わったことといえば、夕食を作る機会が半分になったこと。以前はすべて私が作っていたのですが、夫が家にいることが多くなり、週後半は夫が作ってくれるようになりました。家事や子育ての分担は、50:50ぐらいだと思います。食事の準備や洗濯、学童のお迎え、子どもの世話などは私の担当ですが、子どものお弁当は、小学校入学以来、すべて夫が作っています。それから夫は、子どもの勉強や習い事全般を管理しています。クリスマスツリーやおひなさまを飾ったり、大掃除を先導したりするのも夫がやっています。夫は普段から主体的に家事や子育てをしてくれるので、私は仕事でチャレンジすることができるのだと思います。たとえば、長期研修や海外出張のチャンスがあったとき、夫がいてくれれば安心して家を空けることができます。もし夫の応援がなければ、最初から行かないという判断をするかもしれません。

生田:原田さんがおっしゃった「主体的である」ということは、育児や家事と仕事を両立する上で、とても重要なことだと私も考えていました。私自身、サポートという意識は全然なくて、あくまでも当事者として関わっています。育児や家事に限りませんが、主体的にやったほうが絶対におもしろいと思うんですよね。サポートでやっていると思うとつまらないし、時間や手間がかかればストレスも溜まると思います。主体的にやることが、人生をより楽しくしてくれると思っています。

新井:今、お二人のお話を聞いていて、すごく納得しました。子育ては、夫が妻をサポートするのではなく、夫婦2人でやっていくものだと思うので、どちらかが自分に多く負荷がかかっていると感じた瞬間に、育児も仕事もうまくいかなくなるような気がします。お互いが主体性を持って取り組めば、負荷の偏りも少なくなると思いますし、負荷をマイナスなことと感じなくなるのかなと思いました。

原田さんと、そのご家族

子どもが生まれて変わった、キャリア形成についての考え

新井:私は子どもが生まれる前は、海外出張にも頻繁に行っていましたし、残業もかなりしていました。でも、子どもが生まれて、人生における優先順位や価値観が変わりました。家族あっての自分だし、自分あっての家族なので、仕事はもちろん大切ですが、まずは家族や自分を考え、仕事とのバランスを考えるようになりました。育児休暇・休職制度や短時間勤務を利用することで、想定していたキャリアアップのタイミングは変わってくると思いますし、優先順位も変化してくると思います。もし自分が育児休職を取っていなければ、もう少し早くキャリアアップできたかもしれないと考えることもあります。ただ、キャリアアップに関しては、育児休暇・休職制度や短時間勤務を利用しながら、きちんと成果を出していけば、チャンスはあると思います。そして、育児や介護をしながら着実に成果を出して、キャリアを形成するには、やはりパートナーの協力が必要だと思いますね。

原田:私も1年間育児休職を取得し、2、3年間仕事をセーブしていたので、キャリア形成で停滞した時間があったことは確かです。でも、プラスになったこともありました。1つ目は、仕事のしかたを変えることができたこと。子どもが生まれたことを機に、育児と両立しながら自分の力が発揮できる仕事にチャレンジするために「社内募集」で異動することを決めたのですが、育児休職中は新しい職場を探すために、今後どんなふうに仕事をしていきたいのかをじっくり考えました。自分の仕事や働き方を見つめ直す、いい機会になったと思います。2つ目は、仕事の生産性が高まったこと。育児中は仕事に割ける時間がどうしても短くなります。その中で効率よく仕事をこなしていくために、仕事のしかたやマインドセットが身に付きました。これは、今でも仕事に役立っています。

生田:私の場合は取得期間が短かったこともあり、育児休職を取得したことによるキャリアへの影響はまったくなかったと思っています。原田さんもおっしゃっていますけど、仕事と育児を両立していると、以前よりも仕事の時間が制約されるので、短時間で必要十分な成果を出すことを意識するようになりました。以前はどんなに遅くまでかかっても、結果が出ればいいと考えていた時期もありましたが、今は、時間内に効率よくやって結果を出してこそ、家族を持つビジネスパーソンだと思うのです。それから、キャリア形成における優先順位が変わりました。以前は海外赴任も考えていましたが、今は家族と一緒にいたいので、しばらくは日本でキャリアを築きたいと考えるようになりました。

新井さんと、そのご家族

一人でがんばりすぎないで、協力を得られる関係をつくることが両立の秘訣

新井:育児と仕事を両立していくには、頭と気持ちの切り替えが大切だと思います。私は、仕事で気がかりなことがあると、家庭につい持ち込んでしまうので、オンオフの切り替えを意識するようにしています。在宅勤務だと仕事と家庭の境目がなく、切り替えがさらに難しくなのるので、常に心がけるようになりました。また、全部一人でやろうとしないことも大切です。育児と仕事を両立していると、時間が足りなくなったり、自分のキャパシティを超えてしまうのは、よくあることです。そんなときは、家庭ではパートナーに、仕事ではチームメンバーや上司に、すぐに協力を仰ぐこと。がんばっている姿を近くで見ている人なら、親身になって協力してくれるはずですから。

原田:私は、子育てにも仕事にも夢中になることが、育児と仕事を両立する秘訣だと思います。子どもと一緒にいるときは、仕事を忘れて思いっきり楽しむ。仕事をしているときは、子育てを忘れて打ち込む。そういう意識があれば、うまく両立していけると思います。また、小さいお子さんを育てながら仕事をしている方は、本当に毎日、疲労困ぱいだと思います。私もそうでしたが、これが永遠に続くのかと悩んでしまう方もいると思います。しかしそれは、永遠に続くわけではありません。子どもの成長とともに状況は変わっていきます。育児の負担は確実に減っていきますし、自分のための時間を作ってやりたいこともできるようになると思いますので、お子さんと過ごす時間を楽しんでほしいですね。

生田:私が子育てをするようになって意識しているのが、無理をしないこと。がんばりすぎないこと。以前は、少々無理をしてでも仕事をがんばっていました。それで体調を崩したこともありましたが、その時は一時的に休んだり仕事の負荷を下げることで、なんとかなっていたのです。ところが、そこに育児が加わると、そもそも時間的な余裕がないので、育児と仕事のどちらかをがんばり過ぎると、もう一方に影響が出て、すぐに回らなくなってしまいます。今後も続く育児と仕事の両立生活を持続させていくために、育児も仕事も必要十分を目指す、疲れたら一度力を抜くことを心がけています。今後、同僚からの理解が不可欠な場面もますます増えると思います。育児に対して同じような考えを持った人が職場に多くいると、私自身うれしいですし、チームとして仕事がしやすくなると思います。現在、育児をしている人との連携はもちろん、直接育児には関わりのない人にも、さまざまな状況を理解してもらえるように、自分から積極的にコミュニケーションをとり続けることが必要だなと思っています。

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