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日本文化への理解を深めながら、未経験の分野でキャリアを積む

マクベイン・オースティン
ソニーグループ株式会社 財務部 IRグループ ディスクロージャーチーム

日本のアニメやマンガから気付いた日本語の魅力

私は大学時代、日本語を専攻していました。日本語に興味を持ったきっかけは、小中学生のころにアメリカで流行っていた日本のアニメやマンガです。日本語では多くの場合、名前に「さん」や「ちゃん」などを付けますが、それは英語にうまく翻訳できないため、一部の漫画ではそのまま「san」や「chan」と表記され、「日本ではこのような習慣があります」といった内容の注記が添えられます。その注記を読んで日本文化や日本語に興味を覚えました。元々言葉の勉強が好きで、英語の字幕や翻訳がなくてもアニメやマンガを楽しみたかったので、独学で日本語を勉強。そのうち、日本の文化におもしろさを感じて魅了され、次第に本格的に学びたいと思うようになり、日本語のクラスがある米国の大学に進学しました。そこでは1年間の日本留学のプログラムがあり、約1カ月間インターン生として長野県にある宿泊施設で、雪かきや清掃などの仕事をしました。一緒に働いていた従業員のみなさんがとても仲よく、コミュニティ感があり、私もとても楽しく働けたので、もっと日本で仕事をしてみたいという思いが強くなりました。

大学卒業後は「JETプログラム(The Japan Exchange and Teaching Programme)」という、外国人青年を招致して国際交流や語学指導などを行う日本政府主催の事業に参加しました。このプログラムには、学校で語学指導を行うALT(Assistant Language Teacher)と、翻訳・通訳や国際交流を行うCIR(Coordinator for International Relations)の職種があり、私は日本語を使う仕事がしたかったので、CIRを選びました。配属先を自分で選べないのは少し不安でしたが、福井県に赴任することになり、県の組織の中でも一番大きな福井県庁で働くことになりました。そこでは、インバウンド向けの情報共有や資料の翻訳が中心でしたが、県知事の通訳や、福井在住の外国人向けの情報発信、海外の旅行雑誌編集者や旅行パッケージのプランナーに福井を紹介するといった大切な仕事も経験しました。わずか2年間でしたが、本当に多くの経験をさせてもらい、福井のことをよく知ることができ、貴重な体験をさせていただきました。

長野県のインターン先で。積雪が2メートル以上という環境にもだんだん慣れ、雪かきが楽しくなりました

多様性のある職場で、未経験の仕事にチャレンジ

私はアメリカ・インディアナ州の郊外で育ったので、以前から都会に住んでみたいという気持ちがありました。福井での生活は楽しかったのですが、周りに外国人が少ないこともあり、より多様な人びとが集まる都会で暮らしたいという思いで、東京に転職することを決意しました。はじめは実務経験のある翻訳や通訳、観光関連の仕事を探していましたが、あるときにソニーのIR(Investor Relations)部門に応募する機会をいただきました。IRの仕事は語学が堪能なだけではなく、事業内容や財務分野での幅広い知識が必要なため、自分の経験では務まらないと思い、最初は応募を見送るつもりでした。そのことを友人に話したら、「IRは投資家に向けて企業情報を出すという会社にとって大事な仕事なのに、どうしてチャレンジしないの?」と言われ、未経験の仕事でも勉強すればできるかもしれないと考えるようになりました。また、ソニーは海外でも知名度がある企業なので安心感があったので、応募することを決めました。

私は以前からソニー製のテレビやヘッドホンを使っていて、ソニーのゲーム機にも興味があったので、ソニーはエレクトロニクスとエンタテインメントの会社というイメージがありました。入社して財務部のIRグループに配属になり、会社の基本情報を勉強していくうちに、幅広い事業を抱えていることに驚きました。たとえば、エレクトロニクス事業の中にメディカルビジネスがあることは全然知りませんでしたし、ソニー生命保険やソニー損害保険など金融事業を担うグループ会社の存在も知りませんでした。一方で、ソニーがインターナショナルな会社であることは、想像通りでした。たとえば、一般的に日本では課長職や部長職の方を、名前では呼ばずに「部長」「課長」と役職名で呼ぶことが多いと思いますが、ソニーでは役職に関係なく「〇〇さん」と呼びます。アメリカでは肩書きで呼ぶ習慣がないので、外国籍社員にとってはなじみやすい環境で、マネジメントの方がたをより身近に感じることができると思います。

会社全体を見渡せるのがIRの仕事のおもしろさ

現在はIRグループで、さまざまな国の投資家に対して、会社のビジネス状況および今後の方向性がわかる情報を発信しています。発信というと一方通行のイメージがありますが、実際には投資家とマネジメントとの間に立ち、マネジメントのメッセージを投資家に発信するとともに、投資家の意見やソニーに期待していることを聞き、マネジメントに伝えるという役割も担っています。また、私はディスクロージャーチームに所属しているので、IRスタッフ全員で担当している決算関連資料に加えて、たとえば買収などの投資家にとって重要な案件に関する情報開示も担当しています。情報発信はWebサイトでも行いますが、コンファレンスで投資家に直接伝えることもありますし、投資家やアナリストから取材を受け、質問に答える形で発信することもあります。

この仕事のおもしろさは、ソニーグループ全体が見えるところです。ソニーには幅広い事業領域があり、一つの事業の中にさらにさまざまな事業が存在します。そのすべてを把握しなければならないので最初は大変でしたが、細かいところまで勉強していくうちに、会社全体がより俯瞰できるようになりました。私はエンタテインメント全般、特にゲームに興味がありますが、自分の好きな分野をさらに深掘りして把握するチャンスがあるのも、IRの仕事の魅力だと思います。やりがいを感じることは多くありますが、特に投資家の方から「よくわかりました」と言っていただいたときに、良い仕事ができたことを実感できます。また、IRの仕事では、情報収拾がとても重要です。コンファレンスや取材などで投資家に質問されることがあるので、すぐに対応できるよう、最新の情報を得る必要があります。中には日本では発信されていない情報もたまにあるので、私はアメリカのニュースサイトやソーシャルメディアをチェックして、日本ではまだ出ていない記事があれば、IRブループ内で共有するようにしています。

外国籍社員が特別扱いされず、力を発揮できる職場環境

日本で働いていてアメリカとの文化や慣習の違いを実感したのは、部屋の中などで座る際に「上座・下座」という考え方があるということ。前職では一人で行動することが多かったので、あまり気にしたことがありませんでした。ソニーに入社して、最初外部の方とのミーティングに出席したとき、サポート役の私は資料が置いてある部屋の一番奥に座ろうとしました。そのときに他のIRのメンバーから、座席には上座と下座があり、座る際に適切な場所があることを教えてもらい、私が座ろうとしていたのは上座だったことを知りました。それ以来、外部の方と会うときは、座る場所に気をつけるようにしています。

ソニーでは外国籍社員が日本人社員と同じように特別扱いなしで仕事ができるというのが、私にとっては一番のメリットです。ダイバーシティに関するトークやディスカッションなどのプログラムがあることも、日本人社員の理解を深め、お互いを受け入れる上で重要だと思います。また、グローバルな目線でダイバーシティの問題を捉え、改善に向けた取り組みをしていることも、すばらしいと思います。2020年、アメリカのBlack Lives Matterの動きを発端とする世界的な反人種差別抗議運動が起こりましたが、自分の国で起きていることなのに日本でニュースを見ることしかできず、悔しい思いをしました。ソニーは早期にGlobal Social Justice Fundを立ち上げ、この運動を支援しましたが、そういった会社で働いていることを、とても誇らしく思います。

日本でさらに成長して、周囲の期待にこたえたい

ソニーに入社してよかったことはたくさんありますが、中でも一番よかったと思うのが、周りのマネジメント層にも女性が多くいることです。長期的にたくさんの経験を積んで、自分のキャリアやライフプランを考えて成長を続け、長期的に活躍したいと考える私にとっては、さまざまな可能性がある会社だと思います。今後、外国籍社員や女性社員の比率がさらに上がることを期待しています。自分のがんばり次第でマネジメントを目指すこともできますし、何よりも仕事で自分が期待されていると感じられることがうれしいです。これからも期待にこたえられるよう、仕事に取り組んでいきたいです。

私が個人的に強く興味を持っているのは、ゲームです。ゲームは以前から大好きでしたし、今の一番の趣味です。将来的には、ゲームの魅力を多くの人に知ってもらえるような仕事もいつか経験していきたいですね。ソニーには、「自分のキャリアは自分で築く」という文化が根付いていて、それをサポートしてくれる制度もいろいろあるので、今後、もっと勉強してチャレンジを続けていきたいと思います。プライベートでは、この1年は新型コロナウイルスの影響であまり外出できませんでした。私は「よさこい」のグループに所属しているので、通常だったらみんなで集まって踊りの練習をしたり、チームの衣装を着て祭りに参加したりするのですが、全部中止になってしまいました。そんなこともあり、最近はコロナ禍でも活動できるサークルを新たに見つけたいと思っています。そして1日も早く新型コロナウイルスの感染拡大が収束して、以前のようにコミュニティ感のある時間が過ごせたらいいなと思います。

よさこいは、自分だけでなく周りの人も元気づけられる踊り。2019年にはさまざまな祭りに参加しました

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