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ソニーと女子学生が、テクノロジーの力で未来の感動を創る「SONY STEAM GIRLS EXPERIRNCE」 〜2026年度の募集を開始〜

    2024年4月に創設された、理工系分野を学ぶ女子学生向けの支援プログラム「SONY STEAM GIRLS EXPERIENCE」では、理工系の多様な人材育成に貢献するためにさまざまな活動を行っています。4月1日より3期目となる2026年度の募集を開始するにあたり、本プログラムの狙いやこの2年間における活動、今後の展開などについて、プログラムの運営責任者を務めるソニーグループ株式会社 人事部門 採用人材開発部の種子島 由子と杉上 雄紀に聞きました。

    目次

    理工系の意欲的な学びを支援するために、奨学金を給付

    ソニーの価値創造における原動力は、事業と人材の多様性です。その原動力をさらに強化するためには、テクノロジーを支える多様なエンジニア含め、さまざまな人材が活躍することがとても重要です。一方で、日本国内では理工系分野を専攻する女子学生の割合が少なく、ジェンダーダイバーシティの推進が大きな課題となっています。

    「課題解決のためには、教育課程の早期の段階から理工系分野に興味を持ってもらうことが大切。女子学生の意欲的な学びを支援し、テクノロジーへの関心をさらに幅広い層に広げていくことが重要だと考えました」プログラムを始めた狙いについて、種子島はそう語ります。

    ソニーグループ株式会社 人事部門 採用人材開発部 統括部長の種子島

    このプログラムでは、毎年約10名の理工系分野の女子大学生を対象に、意欲的な学びを支援する目的で年間最大120万円の返済不要の奨学金を給付するとともに、ソニーグループの女性エンジニアと交流する機会を提供しています。また、奨学生とソニー社員が、女子中高生に対して理工系分野を学ぶことの面白さや働く楽しさを伝える「STEAM GIRLSバトンプログラム」も実施しています。

    毎年夏頃に実施している奨学生証書の授与式では、社長 CEOの十時裕樹などからお祝いメッセージが贈られるほか、執行役CPOの井藤安博などのトップマネジメントやグループ各社の女性エンジニアが奨学生からの質問に対してインタラクティブに語り合うセッションも実施しました。

    2025年度の授与式にて、証書を授与した奨学生2期生たち

    奨学生は全員、テクノロジーを通じて実現したい夢や好奇心を持っています。「身近な人が車椅子を利用しているため、その不便さを目の当たりにしてきた。利用する方がより快適に生活が出来るように、フレキシブルな車椅子を作りたい」「アニメやゲームなどのクリエイターの力になりたい。プログラミング言語や電気回路を学ぶことで使いやすいデバイスを提供し、良い作品を作るサポートがしたい」など、その内容は多種多様です。

    中には、ソニーの女性エンジニアと交流する中で、自身の興味や将来像を見つめ直し、大学入学後に専攻を変えた奨学生もいます。現場で活躍するエンジニアのリアルな経験や思考に触れたことが、「何を学び、どのように社会と関わりたいか」を考えるきっかけとなり、自らの意思で新たな一歩を踏み出すなど、奨学生自身の成長を促す機会になっています。

    2年間で活動の幅を広げた「STEAM GIRLSバトンプログラム」

    「STEAM GIRLSバトンプログラム」では、女子中高生に対して理工系分野の魅力を伝え、次世代へのバトンをつなぐために、奨学生とソニー社員が連携してさまざまな活動を行っています。

    その狙いについて、杉上は「大学生だけでなく、文理選択をするステージにある女子中高生にもアプローチすることが大切です。身近なロールモデルとなり得る奨学生と中高生がつながることが、理工系女性のすそ野を広げるためには効果的だと考えています」と語ります。

    ソニーグループ株式会社 人事部門 採用人材開発部の杉上

    このプログラムでは、奨学生が主体的にイベントの企画・運営に関与しています。

    初年度は、何を伝えるべきか模索しながら、ソニー本社への「親子訪問会」イベントを実施し、女子中高生とその保護者にソニーの最新技術や製品を体験してもらうとともに、奨学生・ソニーの女性エンジニアと女子中高生との3者による座談会を行いました。

    創設2年目となった2025年度には、さらに多様なイベントを実施し、その活動の幅を広げていきました。例えば、奨学生が出身高校で講演し、自身の進路選択や大学での学びを共有する「奨学生の母校訪問」は、経験を言語化することで自己理解が深まると同時に、その経験が誰かの進路選択のヒントになり得るという考えのもと、これまでに日本全国の高校で計6回実施しました。

    杉上は、「奨学生が企画・運営への不安を乗り越え、参加者の前向きな反応に触れたことで、発信する責任やキャリア観を伝える意義への意識が高まりました。中高生への影響にとどまらず、奨学生自身の成長と視座の変化を促す取り組みであると実感しています」とその効果について説明します。

    また、熊本の女子高校生向けに、ソニーの半導体工場の見学や、現地で働く女性エンジニアと熊本の大学生との交流の機会を提供する「熊本テクノロジーセンター工場見学イベント」も行いました。首都圏に限らず地方学生に向けても活動を行うことで、理工系の母集団を増やすことを目指しています。

    さらに、奨学生の発案で、1期生・2期生が集まって「競技プログラミングを教える会」を実施するなど、奨学生同士でのつながりの接点も増えています。1期生が初年度より成長して2期生に関わることで、大学生同士でも理工系の魅力を伝え、学び合う機会が生まれています。

    ソニー本社で実施した親子訪問会

    奨学生1期生による母校訪問

    熊本テクノロジーセンター工場見学イベントで実施したグループトーク

    競技プログラミングを教える会

    初年度と比べて奨学生の主体性が育ち、さまざまなアイデアが実現するようになってきている「STEAM GIRLSバトンプログラム」。その背景について、杉上は「ソニーの『個』を活かす、ボトムアップの企業文化を活かして、奨学生のアイデアが実現しやすい環境をつくっています。ソニーのカルチャーを体験しながら、主体性を持ってプログラムに取り組んでもらうことで、奨学生にも着実に成長してもらえていると思います」と語ります。

    2026年度でプログラムが3年目を迎えるにあたって、奨学生はこれまでの経験を基盤に、より主体的かつ発展的な活動へとステップアップしていく予定です。特に、最年長となる1期生には、中高生への発信にとどまらず、後輩奨学生の支援も期待されています。

    2026年度の奨学生募集を開始。より力強く、次世代へのバトンを繋いでいきたい

    4月1日より開始する、2026年度の奨学生の募集について、種子島と杉上は「理工系を学ぶ意欲や好奇心、情熱がある方に是非応募していただきたいです」「自分が理工系の魅力を受け取る側になるだけでなく、それを次世代に伝えていくことに興味がある方や、多様性を尊重しながら自身の世界を広げていきたい方は応募していただき、一緒に色々な活動ができたら嬉しいです」と期待します。

    運営を行う2人にとっても、この取り組みを通じての最大の学びは、「プログラムも関わる人との相互作用の中で育っていくものである」ことだと言います。

    プログラム自体が企業、大学、中学・高校という枠にとらわれず、世代間の境界を超えた取り組みであることに加え、ソニーの中でも女性エンジニアやグループ各社の人事など、多様な立場の人が境界を超えて関わり、「次世代へのバトンをつなぐ」という共通の目的に向かって運営されることで、想定を超えた気づきや価値が生まれてきました。

    種子島は、「多様性は価値創造の原動力。ソニーは、奨学生が夢と好奇心をもって挑戦し、自分の言葉で考え発信できる環境を整える『伴走者』でありたいと考えています。次世代へのバトンが途切れないよう支えながら、感動体験を通じて理工系分野を学ぶことの面白さや働く楽しさをつなぎ、次世代人材育成に貢献できればと思います」と伝えています。

    今後もソニーは奨学生と連携して次世代の理工系女性へバトンを繋ぎ、未来の感動を創るために、さまざまな取り組みを実施していきます。4月1日より開始する2026年度の募集について、詳細はWebサイトをご覧ください。

    種子島 由子(たねがしま よしこ)

    ソニーグループ株式会社 人事部門 採用人材開発部 統括部長 総合電機、自動車メーカー、リテールや製薬会社など、さまざまな業界で人事を担当し、2022年にソニーグループ株式会社に入社。採用人材開発領域を統括している。

    種子島の顔写真

    杉上 雄紀(すぎうえ ゆうき)

    ソニーグループ株式会社 人事部門 採用人材開発部 ソニー株式会社にソフトウェアエンジニアとして入社後、ホームエンタテインメント領域の商品企画や社内スタートアップの立ち上げと事業開発に従事。2023年より人事に異動し、産学連携を通じた越境人材の育成や理系女子学生支援を推進している。

    杉上の顔写真

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