【就活生の目】女性エンジニア×奨学生×女子中高生。「STEAM GIRLSバトンプログラム」を通して伝える理工系分野の面白さ

こんにちは!Discover Sony編集部インターン生の園井千智(そのいちさと)です。さまざまなテーマでソニーグループ(以下、ソニー)の情報をお伝えし、就活生のみなさんの目と耳になれるよう、日々奮闘しています。
突然ですが、みなさんは理工系分野にどんなイメージがありますか?私は中高生の時、数学や理科に苦手意識を持っていたため、理工系分野の仕事に興味がありながらも文系を選択しました。
こうしたバックグラウンドを持つ中、ソニーでは「STEAM GIRLSバトンプログラム」という活動が行われていることを知りました。このプログラムは、「SONY STEAM GIRLS EXPERIENCE」プログラムの奨学生※とソニーが女子中高生に向けて、理工系分野を学ぶことの面白さや働く楽しさを、さまざまな感動体験を通じて繋いでいく活動です。ソニーがこうした活動を進めるのはなぜか、また女子学生が理工系分野を学ぶことの現状について深く知りたいと思いました。
そこで今回の記事では、「STEAM GIRLSバトンプログラム」に参加されたエンジニアの東さんと袴田さん、そして運営に携わる北山さんにお話を伺いました。
※奨学生とは
ここでは、SONY STEAM GIRLS EXPERIENCEプログラムの奨学金を受け取っている、理工系分野を学ぶ女子学生のこと。
Discover Sony過去記事は、「テクノロジーの力で未来の感動を共に創ろう。理工系分野を学ぶ女子学生を支援する『SONY STEAM GIRLS EXPERIENCE』始動」のページをご覧ください。

- 園井 千智
普段あまり関わることのない世代と交流できる機会
── はじめに、「STEAM GIRLSバトンプログラム」の内容について教えてください。
北山:これまで「STEAM GIRLSバトンプログラム」として開催したイベントは2つあり、それぞれ「オンライン座談会」と「ソニー本社親子訪問会」です。具体的な内容ですが、「オンライン座談会」は女性エンジニアと奨学生によるパネルディスカッションや座談会。「ソニー本社親子訪問会」は、実際に女子中高生とそのご家族にソニー本社に来ていただき、ソニーの技術体験や、女性エンジニア・奨学生との交流会を行いました。

── ソニーの女性エンジニア×奨学生×女子中高生が参加するイベントというわけですね。
北山:そうですね。ソニーの女性エンジニアと奨学生から女子中高生に対して、まるでバトンを繋ぐかのように、理工系分野を学ぶ楽しさや働く面白さを伝えるという趣旨で実施しました。また、女性エンジニアが若い世代と会話することによって、刺激を受けたり、気づきがあったりすればいいなという思いで運営に携わっています。

── 次に、実際にイベントに参加されたエンジニアのお二人に伺いたいと思います。お二人はどういった思いでイベントに参加されたのですか。
東:普段関わる機会が少ない中高生と交流できる良い機会だと思い、若い世代の方が普段何を考えているのかを聞いてみたい、という純粋な興味から参加しました。また、このプログラムには、私の他にも女性エンジニアが複数名参加するとのことで、彼女たちと交流できることにも期待していました。
袴田:私も東さんと同じように感じていました。特に、こうしたイベントに女子中高生がどういった理由で参加してくれるのかという温度感を知りたいと思いました。また、このイベントを一緒に準備してきた奨学生の話を聞けることも楽しみでしたね。
自分の好きや興味を大切にしてほしい
── 実際に参加してみていかがでしたか。
東:参加して良かったです。私も学生の頃そうだったのですが、中高生という立場で世の中の仕事を具体的に想像することは難しいと思います。私は現在、組み込みソフトウェア開発に携わっているのですが、組み込みソフトウェアはゲーム機やスマートフォン、さらに飛行機や電車の制御など、世の中のあらゆる製品を動かすために使われているということをお話ししました。理工系分野が世の中でどのように役立っているのかを少しでも知っていただけたことが一番うれしかったです。
袴田:中高生の方の熱意を間近で感じることができ、良い経験になりました。中学生は将来の夢や得意分野とのギャップについて悩んでいる方が多かった印象です。対して、高校生は内容がより具体的で、大学生活や就職活動に関する相談まで、熱心に話してくれました。私は、好きという気持ちや興味のあることを大切にしてほしいという思いで中高生とお話ししましたね。

── お二人にとっても、中高生との交流は良い経験となったのですね。
袴田:そう思います。特に、イベント後、個別に相談に来た学生が印象に残っています。進路についての相談だったのですが、私自身も進路に悩んだ経験があるので、当時を思い出しながらアドバイスをしました。自分がどうしたいのかを考えるきっかけになっていればと思います。
東:私の考えですが、大人になればなるほど、自分の好きという気持ちや興味を軸にして行動することが少なくなってしまうように感じます。なので、中高生の「好きなものがいっぱいあって選べない」「あれもこれもしたいです」といった言葉に刺激を受け、その気持ちを大切にしてほしいと思いました。
── お二人は理工系を選んだ先輩という立ち位置になりますが、女子中高生と会話するにあたって意識していたことはありますか。
東:自分のやりたいことを大切にしてほしいと伝えるようにしました。そのために、先輩である私たちが、中高生のみなさんに「理工系分野は面白そうだ」と思ってもらえる情報を提供することが重要だと考えていました。その結果、みなさんが「理工系と文系それぞれのどんなところに興味があるのか」「何を好きだと思うのか」を考え、今後の進路選択に生かしてくれたらうれしいですね。

袴田:私も同じです。私は文理関係なく、学ぼうとするだけで素晴らしいと思っていますし、どちらを学んだとしても自分の将来に役立つと考えています。なので、自分を理想の姿に近づけるための文理選択だと思ってほしいという気持ちでした。
学生時代の学びが今も生きている
── イベントでは理工系分野を学ぶ面白さを伝えられたと思いますが、お二人は実際にどこが面白いと感じていますか。
袴田:日常生活の中で、分からなかったことが分かるようになるところです。理工系分野は生活に根付いていることが多いので、例えば「救急車が通り過ぎる時、なぜ音は変わるのか」「ガスコンロの火はなぜ青いのか」といった小さな疑問に対し、簡単かつロジカルに答えられるんですよ。そこが面白いと感じています。
東:私も、理工系分野を体系的に学んできたからこそ幅広いことを理解できる、という部分が魅力的だと思っています。
── エンジニアとして働く中で、学生時代に学んできたことが生かされたと思う瞬間はありますか。
東:私はソフトウェア開発業務に携わっていますので、やはり学生時代に学んだ情報工学の知識は必須ですね。私が携わっているゲーム事業の領域で言うと、3D空間でのキャラクター動作は、ベクトルや行列計算がカギを握っていたりします。学生時代に学ぶ数学は、実はゲームで活用されているんですよ。

袴田:私は業務の中で無線技術に携わっていますが、学生時代は物理や電気・電子を専攻していたので、実は直接的な関わりはあまりないんですよね。ですが、無線の電波には物理で学ぶ波の仕組みが深く関わっています。学生時代に学んだ数学や理科は、全ての基礎になっていると感じます。
自分の仕事にも生きる経験だった
── 今回のイベントに参加されてみて、ご自身の中で変わったと感じる部分はありますか。
袴田:新入社員や若手社員へのアドバイスの方法が変わったと思います。学生時代の専門分野と異なる仕事をすることに不安を感じる人が多いですが、今まで学んできたことはしっかり生かせると話すようになりました。
東:私自身、子どもを持つ親なので、こうしたイベントがあれば参加させてあげたいと思うようになりました。この先進路を選ぶ際の材料となる知識を、こうしたイベントで楽しく得ることが重要だと感じています。
また、普段関わりのない世代と交流できたことで、自分の考えが柔軟になったように思います。
── 今後、「STEAM GIRLSバトンプログラム」はどのように進んでいくのでしょうか。
北山:来年度は2期生が加わり、さらに活動の幅が広がることを期待しています。複数のイベントを同時並行で運営する予定ですが、その中でも、理工系分野を学ぶ楽しさや働く楽しさを、あらゆる感動体験を通じて繋いでいく、という趣旨はぶらさずに活動していきたいです。
<編集部のDiscover>
今回の取材を通して、私自身も理工系分野の面白さを実感することができました。私は医者になりたいという夢があったのですが、数学や理科に苦手意識を持っていたことから理工系への進学を諦めた過去があります。文系に進んだ今も楽しいと感じているので後悔はないですが、お話を聞いて、好きなことや興味を軸とし、将来の可能性を狭めないことが大切だと感じました。私も中高時代に「STEAM GIRLSバトンプログラム」のようなイベントがあれば、参加したかったなと思いました。これからの記事制作でも自分の興味関心を大切に、皆さんにリアルなソニーをお届けしていきます!
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→第1回表彰式の様子
★SONY STEAM GIRLS EXPERIENCEの奨学生も第1回表彰式に参加し、テクノロジー分野で活躍する優れた女性研究者の生のスピーチを聞くことで、その意識の高さや表現力に刺激を受けていました!













