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世界最高峰のアスリートが集う第1回世界陸上アルティメット選手権 〜ソニーが挑む、新しいスポーツ体験の創造〜

    9月、ハンガリー・ブダペストで初開催された「第1回世界陸上アルティメット選手権」。
    2024年パリオリンピックの陸上競技金メダリストや東京2025世界陸上競技選手権大会のチャンピオンなど、世界最高峰のアスリートが集結するこの大会で、エンタテインメント・テクノロジー&サービス分野を担うソニー株式会社は、さまざまな技術やサービスを通じてクリエイターとともに陸上競技の魅力を発信する取り組みを行いました。
    今回は、競技の魅力を新たな視点で伝える取り組み、競技の公平性を実現した審判判定支援、そしてフォトグラファーの活動を後押ししたサポートの現場を紹介します。

    目次

    レースやアスリートのストーリーをより直感的に伝える

    今大会でソニー株式会社スポーツエンタテインメント事業部向けの技術開発を担うエンジニアチームが取り組んだのが、選手がゴールする瞬間を3DCGで再現し、瞬時に放送コンテンツとして届ける映像技術です。

    この技術では、フィニッシュライン周辺に設置した8台のカメラで選手の動きを捉え、解析したデータを活用して、ゴールシーンを3D映像として再現します。今大会では男女100m、男女混合4×100mリレー、男子110mハードル、女子100mハードルなど短距離種目を対象に運用しました。

    生成された映像では、フィニッシュライン正面や真上、横方向など、放送カメラだけでは捉えられない視点からレースを振り返ることができます。選手の動体がゴールラインへ飛び込む0.01秒差の勝負を、3D映像により空間的・直感的に理解できるようになります。

    現場には、ソニーのエンジニアチームが大会の約2週間前からブダペスト入りし、カメラの設置や調整、映像生成フローの確認を重ねました。本番では、ゴールから約30秒という時間の中で、選手の動きを解析したデータから高精度な3DCG映像を生成し、クオリティを確認した後、国際映像制作を担うHost Broadcast Services(HBS)の中継車へ送出します。制作された国際映像は、世界中の30局以上の放送事業者を通じて配信されました。

    スタジアム内にカメラを設置するソニーのエンジニアたち

    作業に取り組むソニーのエンジニアたち

    HBSの中継車内部

    こうした取り組みは、陸上競技の国際競技連盟であるWorld Athleticsが今大会で目指した放送体験とも重なります。世界陸上アルティメット選手権は、トップアスリートたちのパフォーマンスを、これまで以上に魅力的かつ分かりやすく届けることを重視して設計された大会です。

    World Athletics Chief Information Officerのアン・ダン・ズィ氏は次のように話します。
    「何より重要なのは、この技術の目的が、技術そのものを見せることではないということです。アスリートのパフォーマンスをより魅力的に伝える新たなストーリーテリングを可能にし、観客が選手たちの卓越した成果をこれまでにない形で見て、理解し、その価値を感じられるようにしてくれます」
    「ライブ中継という限られた時間の中で映像を生成しなければならない厳しい制作環境において、私たちはソニーのチームにリアルタイムでの放送演出の実現を求めました。そして彼らは、まさに私たちが思い描いていた体験を形にしてくれました。」

    今回のプロジェクトを率いたソニー株式会社スポーツエンタテインメント事業部の服部博憲は「ソニーだったらできるよね、と期待していただいて、みんなが妥協せずに、どうすれば最高のものをつくることができるかを考えながら進めました」と挑戦を振り返り、「スポーツをよく知るファンだけでなく、たまたま目にした人にも、その面白さや奥深さが伝わる余白がまだあると思っています。今後はフィールド競技への展開や、陸上競技以外のスポーツへの応用も検討していきます」と、次を見据えています。

    スポーツの持つドラマをより分かりやすく、より魅力的に伝える。この取り組みは、そんな新しい観戦体験への挑戦でした。

    大会初日、スタジアム内に流れる3DCG画像

    ビデオリプレイ技術で競技の公平性を実現する

    競技の魅力を伝えることと同じくらい重要なのが、公平な競技運営です。
    ソニー株式会社のグループ会社であるHawk-Eye Innovations(ホークアイ)は、ビデオレビューによる審判判定支援システムを通じて大会運営を支援しました。

    今大会では、スタジアムに設置された8台のホークアイ専用カメラに加え、トラック競技向け18台、フィールド競技向け15台の中継用カメラの映像も活用。40を超える映像ソースを瞬時に同期再生し、審判に提供することで、トラック競技ではレーン侵害の確認、フィールド競技では助走や踏み切りの違反の確認など、審判が判断を下す際に必要な映像を迅速に提示します。必要に応じて映像を拡大しながら確認できるほか、データを可視化するグラフィックスも提供しています。

    ホークアイで現場のオペレーションをリードしたキラ・ハットンは次のように話します。「今回はとにかくスピードが求められていました。リプレイ再生のオペレーターやグラフィックス制作の担当者が作業に集中できるよう、チーム内でも役割を分担して対応していました」。ストーリー性を大切にした今大会は、レース後すぐに優勝者の表彰セレモニーが実施されるため、審判は順位を圧倒的なスピードで確定していきます。

    全体監督を担当するリーダーと、トラック競技とフィールド競技のリプレイ担当者、放送映像向けのグラフィックス制作および映像送出の担当者。それぞれの専門性を生かしながら、審判とのスムーズな連携で競技のスムーズな進行を支えました。

    大会名の通り、世界最高峰のアスリートが究極のチャンピオンを競う大会だからこそ、その勝敗を支える公平で正確な競技運営が欠かせません。ホークアイは、技術と現場運用の両面から、その重要な舞台に貢献しています。

    ホークアイ担当者の作業拠点

    最高の一瞬を捉えるために

    スポーツの感動を世界へ届けるために欠かせない存在が、大会を撮影するフォトグラファーやコンテンツクリエイターです。

    大会期間中、ソニーは会場内にカメラサービスブースを設置し、撮影から画像転送までの円滑なワークフローを支援しました。世界中から集まったフォトグラファーに対し、デジタル一眼カメラα™ (Alpha™)や交換レンズの点検およびメンテナンス、機材の使い方に関する相談対応などを実施。競技の現場では、一瞬のシャッターチャンスが作品の価値を大きく左右します。

    サポートを担当したソニー・ヨーロッパImaging Products & Solutions, Professional Imaging Business Developmentの馬場庸夫は次のように話します。
    「私たちの役割はソニーのカメラとレンズで何が可能かを探求する手助けをすることで、フォトグラファーをサポートし、インスピレーションを与えることです。特に私たちの製品を初めて使用するフォトグラファーには機材を試して性能を体験していただき、新しいクリエイティビティの可能性を発見してもらっています。また、すでにソニーで仕事をしているフォトグラファーにとっても、私たちが現場にいることが安心感や信頼につながっていると考えています。これからも私たちは必要なときにはいつでもフォトグラファーをサポートできる体制を整え、彼らが最高の一枚を撮ることに集中できる環境を提供していきます」

    世界最高峰のアスリートが見せる身体能力と、歓喜、悔しさの滲む表情。競技の瞬間を切り取る一枚の写真の裏側には、クリエイターのビジョンと、それを支える機材や人の存在があります。

    一瞬を切り取るフォトグラファー © Jon Super

    彼らを支えるカメラサービスブース © Benj Gilbert

    スポーツの感動を、より深く

    世界最高峰のアスリートが集った第1回世界陸上アルティメット選手権。
    ソニーは、競技の魅力を新たな視点で伝える取り組み、競技の公平性を実現した審判判定支援、そしてフォトグラファーの活動を後押ししたサポートを通じて、大会の成功に寄与しました。

    異なる技術領域でありながら、その根底にあるのは同じ想いです。スポーツをより深く理解し、より豊かな感動につなげること。ソニーはこれからも、テクノロジーとクリエイティビティの力で、スポーツ界に貢献していきます。

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