
「非接触ICカード手づくり実験」は、手づくりのマイ「FeliCa」カードを利用して、電磁誘導や近距離通信の仕組みについて、実験を通して学んでいくプログラムです。
まずはカードづくり。三本指を合わせた周りに、ワイヤーをぐるぐると3回巻きつけ、輪っかの形にします。そこにLEDを取り付け、カードに貼り付けます。お父さんやお母さん、そしてナビゲーターのお兄さんたちにアドバイスをもらいながら、子どもたちは細かな作業に熱中。手づくりのカードができます。
完成すると「このカード、このままでは何かが足りないですよね?」とナビゲーターから問いかけがありました。足りないものとは、LEDを光らせるための電池。でも、このカードは電池がなくても光るのだとナビゲーターは続けます。手づくりのカードを、パソコンのカードリーダーへかざす実験のスタートです。子どもたちは、自分のつくったカードに反応してLEDが光ることを確認し、目を輝かせます。巻かれたコイルによって起こる「電磁誘導」という働きによって、電池なしでもLEDが光るという現象を体験しました。
実際に世の中で使われているFeliCaカードの内部の構造がわかる透明のカードを使用して、その中で、膨大な情報を暗号化して記録するICチップの説明を受けました。電子マネーとしてカードに記憶させるために、金額を「符号化」させる技術について学びます。
つづいて、カードの入金上限5万円にぴったり到達させるゲームが行われました。自分たちでカードに金額を表すコードを書き込み、専用のレジ(パソコン)にかざすとコードが読み取られ、金額が画面に表示されます。子どもたちは思い思いにコードを書き込み楽しく競いあっていました。また、子どもたちは、みんなのカードにそれぞれ少しずつ違う箇所があることに気がつきます。これが個人を区別する「認証」になっているのだと学びました。
マイ「FeliCa」カードを動かすためのポートを組み立て、それを使って実験をします。先ほどと同じ要領で今度はコイルを50回巻いたマイ「FeliCa」カードをつくり、最初につくったカードとの反応の違いを確かめます。はじめにつくったカードではほとんどLEDは光りませんが、コイルを50回巻いたカードは明るく光りました。これは、多く巻かれたコイルほど、ポートの磁気の変化に対して大きな(誘導)電流が流れるためだと説明があり、子どもたちは二枚のカードの反応の違いと電磁石と電磁誘導の原理に驚いた表情を見せていました。
実験の後には、最新の「FeliCa」技術を紹介。超薄型のシールタイプや腕時計型、テレビのリモコンについた「FeliCa」ポートなど、どんどん進化していく技術に子どもたちは興味津々でした。ワークショップの最後には、今回のワークショップの為に会場の出口に設置されたFeliCaゲートに、自分のつくったカードをピッとかざして退室するというお楽しみも。日常でいつも触れている非接触ICカードの技術の仕組みを、楽しく実験しながら学ぶことのできるプログラムになりました。