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あらゆる子どもたちに、学びの場を。ソニーの教育支援の歩み

    ソニーは創業以来、社会貢献活動の一環として、子どもたちの教育支援にさまざまな形で携わってきました。今回のコーポレートブログでは、過去から現在、そして未来に向けたソニーの幅広い教育支援の取り組みを、前編・後編の2回に分けて紹介します。

    教育支援のあゆみ

    創業者の一人である井深大

    ソニー小学校理科教育振興資金の受賞校連盟による研究会

    創業者の志

    1946年に会社を設立した創業者の1人・井深大(いぶか・まさる)は、設立趣意書で「国民科学知識の実際的啓発」をソニー創業の目的の一つに位置づけました。1959年にはこの目的にならい、理科教育において優れた教育を目指す小学校を支援する「ソニー小学校理科教育振興資金」の贈呈を開始。

    井深は戦後間もない日本において、「科学技術の振興こそが社会を立て直す」という信念を持ち、「国民全体が科学の知識を高めていく必要がある。そのためには、子どもの時から理科が好きになってもらいたい」と考えていました。

    以下に1959〜1965年の「ソニー理科教育振興資金」贈呈式にて、井深が受賞校の先生方へ送ったことばの一部をご紹介します。若い世代に機会を提供することの重要性、都市と地方の教育格差についての課題認識、ささやかなきっかけが科学への好奇心を刺激することなど、現在のソニーの教育支援活動にも通ずるメッセージです。

    第1回(1959年)

    あらゆる少年少女は夢を持っていて、その夢がだんだん固まってきて、自分の行く道が決まってゆくのではないでしょうか。(中略)私どもの成し得ることは、非常に微々たるものではありますが、次の世の中を背追って立つ若い人たちに、よい環境を与えてやることの万分の一でもお役に立てば、私ども望外の幸せだと思います。

    第2回(1959年)

    東京などの大都市の周辺には、科学的な環境が整備されていますが、地方へ行けば行くほど、科学的な環境が少なくなってきます。ですから、地方では科学的な環境の源泉となるのは、どうしても皆さまの小学校の理科教育が根本になるようです。

    第6回(1961年)

    ささやかな催しがきっかけとなって、科学の灯が津々浦々にともり、若い世代の人たちが科学を身につけ、科学が本当に生活に入り込んだときに、将来への日本の希望は非常に大きいものがあります。

    ※ 「井深大から学校の先生へのことば」より一部抜粋

    現在へつながる教育支援

    井深が掲げた志は、「For the Next Generation」というスローガンとして現在のソニーに受け継がれています。
    ソニーの製品やコンテンツ、技術、ソニーグループ社員のノウハウ、さらにステークホルダーとのパートナーシップを活用し、STEAM※を中心とした教育支援活動の継続もそのひとつです。世界のさまざまな地域の子どもたちに向けて展開する活動の一部をご紹介します。

    ※ Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の略

    CurioStep with Sony(キュリオステップ)

    2020年にソニー・サイエンスプログラムをリニューアルするかたちで開始した教育プログラムで、STEAM分野における学びの機会をあらゆる子どもたちに提供しており、2020年度は国内外で約70回のイベントを開催し、約4,300人が参加しました。オンラインによるワークショップを開催することにより、地域差による体験格差是正にも貢献しています。
    (詳しくは後編へ)

    CurioStep

    感動体験プログラム

    日本国内の教育格差是正に向け、2018年に始めた取り組みです。放課後の時間帯などを使い、学童や子ども食堂の利用者、地方・離島にいる小学生を対象に、ソニーグループの技術やコンテンツを使いながら多様なワークショップを実施しています。ワークショップを通じた「感動体験」を提供して子どもたちの好奇心や創造性の向上をサポート。家庭環境や、地域の違いなどに起因する子どもの教育格差という社会課題解決への貢献を目指します。

    ソニーの技術者と子どもたちがリモートで交流

    科学教育の支援

    ソニー教育財団は、子どもたちの「科学する心」を育む環境づくりを応援する財団として、1972年に設立されました。小・中学校・幼稚園・保育園への助成金と教育機材の贈呈や現場の先生方への研修会など、長年にわたりさまざまな取り組みを展開しています。

    音楽を通した子どもたちへの教育活動を支援

    ソニー音楽財団は、上質なクラシック音楽を通じ、感性豊かな心を育む事業を展開しています。2019年には地域・環境・経済状況に左右されることなく子どもたちが音楽に触れることができる社会の実現を目指し、「ソニー音楽財団 子ども⾳楽基⾦」を設立しました。

    2020年1月に実施された「ソニー音楽財団 子ども⾳楽基⾦」第1回助成贈呈式

    Black Girls CODEとのパートナーシップ

    ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、米国内でSTEM(科学・技術・工学・数学)分野における人種と性別の多様性の実現に向けて活動している団体「Black Girls CODE」を通して、アフリカ系アメリカ人の少女や有色人種の若い女性が、コンピューターサイエンスやコンピューター技術を学ぶ機会を提供しています。機会の不十分なコミュニティに属する若い女性たちに、プログラミングやゲームデザインを教えるワークショップや放課後プログラムを企画することで、彼女らが十分な知識を身につけ、クリエイティブな才能を発揮できる安全な環境を作り出し、将来を自らの手で切り開いていけるよう支援しています。

    Sony Creative Science Award

    シンガポールと台湾にて、小学生を対象としたおもちゃ創作コンテストを開催しています。シンガポールでは1998年に始まり、同国最大のおもちゃコンテストとして毎年多くの子供たちが参加しています。
    台湾では、「Changing Your Lives!」「Sparkle Your Imagination!」など、毎年テーマが設けられ、扇風機などの身近なアイテムを組み合わせたり、オリジナルゲームを制作したり、個性豊かな作品が生まれています。
    コンテストの中では、子どもたちの創造意欲を掻き立てる、デザインシンキングや科学の原理を体感するワークショップも用意され、子どもたちが自らの力で科学を応用し、独創的で革新的なおもちゃを作り上げるサポートをしています。

    未来を担う、あらゆる子どもたちに教育を

    豊かな未来をつくるのは、科学をはじめとした「STEAMの力」。そのためには、家庭環境や住んでいる地域、人種の違いなどを問わず、未来を担う全ての子どもたちが平等に教育を受けられることが必要です。

    だからこそソニーは、あらゆる境遇の子どもたちに質の高い教育や体験を提供してきました。創業当時から現在まで引き継がれてきた想いとともに、ソニーはこれからも、「For the Next Generation」のスローガンのもと活動を続けてまいります。