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ソニーグループ創業80周年 〜これまでと、これからのソニー〜

    2026年5月7日、ソニーグループは創業80周年を迎えました。
    1946年の創業以来、ソニーグループは常に先を見据えながら、事業や組織の形を変え、現在に至るまで歩みを重ねてきました。この節目にあたり、ソニーグループ株式会社では、これまでの歩みをあらためて振り返り、次の世代へとつないでいく取り組みとして、「80th Anniversary - Sony Group History」を編纂しました。今後、Web上で順次公開していく予定です。本記事では、ソニーグループ株式会社 社長 CEOの十時裕樹からのメッセージとともに、「80th Anniversary - Sony Group History」の編纂に携わったメンバーの声を通じて、制作の背景や、史料と向き合う中で見えてきたソニーの歩みを紹介します。

    目次

    創業80周年を迎えて

    はじめに、社長 CEO 十時が創業80周年に寄せたメッセージを紹介します。

    「ソニーは創業以来、自由闊達な精神のもと、既成概念にとらわれることなく、新しいことに挑戦してきました。

    クリエイティビティとテクノロジーを掛け合わせ、まだ世の中にない価値を形にしていく。そうした姿勢が、新たな市場を生み、その時代ごとに人々に新しい体験や感動を届けてきたのだと思います。

    ソニーはエレクトロニクスを祖業としながら変化を先取りし、自らを進化させてきました。そして現在に至るまで、ゲーム、音楽、映画やアニメなどのエンタテインメント、CMOSイメージセンサーを代表とする半導体、金融など、時代と共に事業ポートフォリオを進化・発展させてきました。

    現在、私たちはPurpose「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」を羅針盤に、10年後のありたい姿を描いた長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」の実現をめざしています。 このビジョンのキーメッセージである「Create Infinite Realities」という言葉には、フィジカルとバーチャルが重なる多層的な世界において、クリエイティビティとテクノロジーの力によって、クリエイターとともに無限の感動を創出し届けていくという思いを込めています。

    近年、多様な事業や組織の壁を越えて価値をつないでいく、さまざまな取り組みが具体的な形となって現れてきました。そうしたつながりの中から、クリエイターに寄り添い、新しい価値を形にしていく力が育まれています。

    創業時から受け継いできた変わらぬDNAを軸に、私たちはこれからも、次の可能性を考え続け、挑戦を重ねていきたいと思います」

    ソニーグループ株式会社 社長 CEO 十時裕樹

    80年の歩みを、いま編み直す理由

    十時のメッセージが示すいまのソニーは、決して一足飛びに生まれたものではありません。その背景には、80年にわたって積み重ねられてきた無数の挑戦があります。ソニーグループ広報部のアーカイブチームでは、その歩みをあらためて見つめ直し、現在につながる意味を次の世代へ伝えるために、「80th Anniversary - Sony Group History」を編纂しました。

    ソニーの社史は、1986年の創立40周年時に『源流』として初めてまとめられ、1996年の50周年版以降およそ30年にわたって、大きな更新が行われていませんでした。この間にもソニーグループの事業構造や経営のあり方は変化しており、そうした歩みをどのように整理し直すかが、今回の80周年史編纂における重要な視点の一つでした。

    「創業から最初の50年は、創業者の井深大、盛田昭夫によって町工場から始まったソニーが、エレクトロニクスを軸に世界へ事業を広げていった時代でした。さらに現在までの30年は、事業や組織のあり方を模索しながら、現在のクリエイティブエンタテインメントカンパニーへと移行していった大きな転換期です。特に、更新されていなかったこの30年を事実に基づいて正確に記録し、後世に残すことには大きな意義があると考えています」と、編纂を担当した岸貴展は話します。

    アーカイブチームの(左から)寺尾、岸、佐藤

    一方で、創業からの50年に関しても、社史が編纂された当時の視点や問題意識を尊重しつつ、いまのソニーにつながる意味がより立体的に伝わるよう、記述の整理や追加を行いました。これには、アーカイブチームがこれまで継続的に行ってきた、社内資料や写真、映像の収集・整理・保存、デジタル化といった取り組みの積み重ねが生かされています。

    具体例の一つが、1968年の「CBS・ソニーレコード」の設立です。エレクトロニクス以外の事業として初めて本格的に踏み出したこの出来事については、その位置づけがより伝わるよう、「盛田と新会社の実務運営を任された大賀典雄(1970〜1982年にCBS・ソニーレコード社長、1982〜1995年にソニー社長)の具体的なやりとりや、レコード会社として成長していく過程も含めて記述しています」(岸)。

    同じくアーカイブチームの佐藤有里は、「単に"始まった"という事実だけではなく、その背景にどんな議論があったのかを伝えるため、点として存在していたあらゆる記録を横断的に見て、繋げていく作業を繰り返しました」と話します。クリエイティブエンタテインメントカンパニーとなったいまの視点から「点」を「線」として編み直していく、そのプロセスそのものが、今回の80周年史の大きな特徴です。

    膨大な資料や写真、映像をもとに、繰り返し検証作業を行ったチーム

    過去を懐かしむのではなく、次の挑戦を考えるために

    今回公開した80周年史でめざしたのは、過去を懐かしむための社史ではありません。「いま新しいことに取り組んでいる人」や「これからのソニーを担う人」にとって、挑戦に取り組むためのきっかけ、材料となることも目指しました。

    「多様な事業があるいまのソニーで働いている人やソニー社外から関心を持ってくれている人に、『ソニーとは、どんな会社なのか』を理解してもらうために、Purposeや長期ビジョンの起点となるソニーのDNAや、そこに至るまでの試行錯誤を知ってもらうことも重要だと考えました」と、アーカイブチームの寺尾徳郎は狙いを語ります。

    また、80周年史は、必ずしも「成功の連続」を描くものではありません。現在の主力事業についても、その歩みを振り返れば、決して順調な道のりばかりではなかったことが見えてきます。

    例えばイメージセンサーは、1970年に発表された論文をきっかけに、ソニーでも研究が始まりましたが、実際に商品として結実するまでには約10年の時間を要しました。1990年代にスタートしたアニメ事業についても、当初から現在のような確立した姿があったわけではなく、時間をかけて成長してきた歴史があります。いずれも、困難な時期を乗り越えて挑戦を続け、現在につながってきた事業です。だからこそ、「いま新しい挑戦の途上にあって、困難な状況に直面している人にこそぜひ目を通してほしいです」(岸)。

    80th Anniversary - Sony Group History」 Web版は、5月7日から順次公開されます。更新を重ねながら、現在のソニーにつながるまでの歩みを読者の皆さんにお届けします。

    また、ソニー創立80周年、そしてソニービルの開業60周年に合わせて、銀座の100年の移り変わりを、個性豊かな11人の作家/アーティストが書き下ろしたエッセイや詩、小説の立体展示で振り返る「100.80.60.展」を、Ginza Sony Parkで2026年4月24日(金)から5月31日(日)まで開催しています。

    岸 貴展(きし たかのぶ)

    ソニーグループ株式会社広報部 インターナル広報グループ 1987年ソニー株式会社入社。ストレージデバイス事業の管理・営業や、エンタテインメント施設の立ち上げなどを経て、2006年より広報部、2013年からアーカイブス担当。

    岸の顔写真

    寺尾 徳郎(てらお とくろう)

    ソニーグループ株式会社広報部 インターナル広報グループ 1985年ソニー株式会社入社。国内外のマーケティング、管理に従事し国内外への赴任を経験した後、VAIO事業、イメージング事業(α、Cyber-shotなど)の広報を担当。以降、全社の社内外広報業務に従事、現在に至る。

    寺尾の顔写真

    佐藤 有里(さとう ゆり)

    ソニーグループ株式会社広報部 インターナル広報グループ 本社広報でゲストリレーション、渉外部で業界団体関連業務に従事、2000年代にアーカイブ室が広報に組織され、以降アーカイブスを担当。

    佐藤の顔写真

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