カメラ一体型8ミリビデオの1号機。
「ベータマックス」発売からわずか2年後の1977年、ソニー創業者の井深は次世代ビデオフォーマットの開発を技術陣に指示し、「やるからには記録密度を10倍位に高め、今のビデオが過去のものになるような開発を目指そう」と励ました。1980年初めには、当時社長の岩間が執念で開発を推進したCCD(電荷結合素子)が完成、「CCDカメラを使って録音・録画のできるカメラ一体型VTRを作る」という指針も出された。同年7月、カメラ一体型ビデオの試作機「ビデオムービー」を発表、同時に8mmビデオの規格統一を業界へ呼びかけた。規格統一は国内外127社参加の「8ミリビデオ懇談会」で討議され、1984年に「8ミリビデオ統一規格」が制定された。そして1985年1月、カメラ一体型8ミリビデオ「CCD-V8」が発売され、25万画素CCDによる画質の良さが大きな反響を呼んだ。