3,372個のボールが、アフリカの子どもたちに届きました
●各国への寄贈ボール個数
お客さまのご協力とソニーグループ各社の活動により、アフリカ15カ国各地に寄贈された3,372個のボール。 このボールを実際に子どもたちのもとへ届けてくれたのは、アフリカ各国で活動している現地NGOやUNDP、JICA、UNHCRなど国際支援機関のスタッフの方々です。ボールが届けられた各地の学校やコミュニティからの声を、一部ご紹介します。
ルニェンジェス・モイ中学校所属
青年海外協力隊(PCインストラクター)
神谷 隼人
この学校には600人の生徒が在籍しているにも関わらず、以前は使い古したボールたった1個しかありませんでした。そのため、順番待ちをしている生徒や、布を紐でグルグル巻きにしたものでサッカーをしている生徒の姿をよく見かけました。どうしても力の強い子がボールを支配するので、ボールに触らせてもらえない生徒もいたほどです。今回、この学校に贈られたオリジナルボールは10個。ボールが増えたら、校庭が一気ににぎわい始めました。今までボールに触れなかった生徒たちや、屋外へ出てこなかった生徒たちもサッカーを始めたためです。こんなにサッカーをしたい生徒たちがいたのか、とびっくりしましたね。より多くの生徒が純粋に、真剣に、集中してプレーをするようになりました。
ニャリガ・ニャリガ手工芸協会(NGO)所属
青年海外協力隊(村落開発普及員)
西宮 奈緒美
ニャリガ村は人口3000人の小さな村で、村の子どもたちはサッカーが大好き。電気が通っている家の小さなテレビに大勢が集まってみんなでサッカー観戦をします。今回、村の少年サッカーチームに6個のボールを届けました。ささやかな寄贈式を行い、その中でソニーがどんな会社かということを説明し、ビーチボールの地球儀でガーナと日本の位置をみんなで確認しました。子どもたちは「このボールは遠くの国から来たんだね」と、しきりに感動している様子でした。これまでは廃棄寸前のサッカーボールを使っていたため、新しいボールを蹴った瞬間、その蹴り心地の良さにびっくりしていました。「今まではボールが1個しかなかったから、ポジションごとの練習ができなかったけれど、これからはゴールキーパーの練習の間にパスの練習などいろんなことができる」と、コーチもうれしそうに語っていました。11歳のアコルゴ君に感想を尋ねると「ボールが違うだけでサッカーがちょっとうまくなった気がしたよ。僕はまだ小さいから、これまではあんまりボールに触るチャンスがなかったけど、これからはもっとうまくなるように、このボールで練習したいな」と話していました。
サカ・カブロンガ小中学校所属
青年海外協力隊(体育)
石田 義明
オリジナルボールを目にした生徒たちは大喜び。最初は取り合いになって困ってしまうぐらいでした。生徒たちの中には「ソニーのこと知っているよ!」という子もいれば「このデザインが好きだな〜」と言う子もいました。私は青年海外協力隊員として、この学校で体育の授業を行っているのですが、これまでは生徒数に対してボールの数が足りず、なかなか効率的な授業が行えませんでした。今回いただいたボールは、授業の中ではサッカーだけでなくドッジボールやバレーボールなどにも活用しています。もちろん、放課後の部活動の練習や試合にも使用しています。ボールを扱う機会が増えただけでなく、生徒たちに笑顔が増えたことがよかったと感じています。