
たくさんのご応募、ありがとうございました。
「わぉ!な生きものフォトコンテスト」は、みなさんの感動体験をより多くの人に見ていただき、生物多様性の重要性を伝えることを目的に2015年より開催しています。
第5回となる今回のコンテストでは、 1,191点の応募作品が605人の方から寄せられました。自然の中でみつけた、わぉ!の感動が伝わってくる作品ばかりで、特別審査員 茂木健一郎さん、相模原市立博物館学芸員 秋山幸也さんをはじめ、審査員一同、選考には大変苦労しました。
入選作品を、お寄せいただいたタイトル・エピソードとともに、ご紹介します。
※ 応募された方が見て感じ、表現した内容をそのまま掲載しています。
●応募概要はこちら

写真展の開催場所・日時は、わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクトのFacebookにてお知らせします。
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コンテスト賞品
エピソード:落ち葉の道で娘がきれいな色の葉っぱをたくさん持ってきて「葉っぱのお姫様になって、こんなカラフルなドレスが着れたらいいのにねぇ」って言うから、驚かせようと思ってこれを撮りました♪ もちろん娘はかわいいー!って大喜び!お姫様になれたね^ ^
エピソード:木戸を開けて、駐車場に行こうとしたら、違和感!木戸がいつもと違う!わぉ!ヘビは、日向ぼっこでもしているのか、なかなか動かず、木戸の一部になっていました。驚かさないように表門から駐車場へ。買い物から帰ると、満足したのか、いつの間にかいなくなっていました。

これは驚きのわぉ!の声マックスじゃ。アオダイショウが気持ち良さげに日向ぼっこをしておる。無理な体勢にも見えるが、ヘビにとってはそうでもないのじゃろうか。ヘビは外温性動物といって、自分で体温を上げることができないから、お日様の光で体を温めてから活動する。でも、日向は丸見えで、日向ぼっこは危険な時間でもある。このアオダイショウ、撮影者の方の言うとおり、木戸に紛れて隠れているつもりかも知れんのう。それにしても、よくぞ驚きに負けず、良い写真に納めてくれたのう。(わぉ!博士)
エピソード:練馬区の住宅街を流れる白子川にはなんとカワセミが生息しています。ある時、鳩の巣になっている土管の上にとまってしまい、住人の鳩が何かが訪ねてきたことに気づいて表に出てきてビックリ!この後カワセミも驚いて飛んで行きました。鳩にとってもカワセミにとっても撮影者の私にとっても「わぉ!」なできごとでした。

自然界では、違う種類の生きもの同士の出会いは緊迫した場面が多いのじゃが、これはちょっと微笑ましいのう。カワセミとドバトはお互い、食べる-食べられるという関係ではないし、食べ物もドバトは植物で、カワセミは魚だから、関わりがほとんどない。そんな2種類の鳥が、思いがけない距離で出会ってしまった一瞬をとらえた写真じゃ。土管の影からひょっこり顔を出したドバトの目からは、そんな驚きがはっきりとわかるのう。観察している人だけでなく、写っている鳥たちもわぉ!なおもしろさにあふれておるぞ。(わぉ!博士)

わーー!水玉のなかにお花が閉じ込められている。よーく見ると青空と雲、花の形が同じだから、一つの花が朝露に分身しているんだね。朝早く起きて探しに行こうかな。(わこちゃん)
わぉ!抱かれている(克ちゃん)
エピソード:カナヘビはかわいらしく蛇のようであるから「愛蛇」とも書く。乾燥して丸まった蓮の葉からひょっこり顔をだしたカナヘビである。まるで蓮が愛おしく抱きかかえているように見えたので驚いた。

もういいかい?まーだだよ・・・って、まるで秘密基地でかくれんぼしているみたいだね。蓮の乾いた葉っぱに包まれて、ゆらゆら揺れて気持ち良くお昼寝もできそう!(おっくん)

ふああぁーーってあくびが聞こえてきそう!お餅のようにうずくまったカモメがきれいに間をあけているのはどうしてかしら? 近寄った方が暖かいと思うんだけどな。(わこちゃん)

大きな黒い眼にアンテナのような触覚!しっかり葉っぱをつかんで、エッヘン!とポーズをとっているみたい。帽子とヒゲをつけたら童話に出てくる紳士に見えてきた。(おっくん)
エピソード:ゴルフの途中で見つけ、舞い上がって写しました。虫の酒盛りというのを後日聞きました。あとで思えば怖いスズメバチも向かってこないのは、虫たちが酔っ払っているからということでした。
エピソード:車で走行中、石が転がっているのかなと停車してみると、カニでした。「何でこんな住宅地に?」と思いましたが、その手を上げて注意しながら道路を横断する姿を見て、人間も見習わなきゃなと感じました。
エピソード:いつも通りの忙しい時間帯、子どもを保育所に送りバタバタと帰ろうとしていましたが、何となく園庭の花壇に目をやると、隅っこに変わった形で咲く花を見つけました。子どもを呼んで見せたところ、「この花は、むむ~って怒ってる!」「呼ばれて振り向いたみたい!」と、いろいろ想像力を働かせながら花を眺めては驚いていました。
エピソード:散歩の途中、道端で野鳥が奇妙な動きをしていた。しばらく見ていると大きなミミズをくわえて、引きずり出しているところだった。食う物と食われる物との一瞬の戦い。鳥「うーん、意外にがんばるな、力がいるな」ミミズ「食われてたまるか・・・」最後の抵抗。双方の声が聞こえるような一瞬の戦い。結局、このミミズは食べられてしまった。
エピソード:自宅の庭にモグラが出没しました。ひょこっと顔を出し、何やらゴソゴソ。よく見てみるとカナブンの幼虫を前足を使って上手に食べていました。30秒くらいで食べ終わったかと思うと、すごいスピードでバックして穴の中に消えていきました。
エピソード:毎年登る山の山頂付近で出会った登山客の方に、「ヒミツの場所教えてあげる!」と言われ、ついて行ってみると、なんとナメコの大群!初めて野生のナメコを見て感動したのを、この写真を見るたびに思い出します。
エピソード:ずっと曇りがちで期待外れに終わりそうだったこの日、背後からようやく陽が射して、紅葉の撮影に来ていた自分の姿がカエデの樹に影を落としました。すると、引き揚げモードの気分までが晴れやかになり、「さぁ、ベストポジションへ!」・・・思わずルンルン、足取りが軽くなりました。
エピソード:近所の小川を散歩していると、ある石の周りに、オタマジャクシがたくさん群がっているのを見つけました。「なぜ、みんな同じ場所にあつまっているんだろう?」と思い、さらに観察してみると、石の上には白い虫がびっしりとついていました。この虫が落ちてくるのを待っているのでしょうか?「生き物の行動はとても興味深い!」と感じた瞬間でした。
身近な自然を本当に感じるためには、いろいろと遊んでみるのが良いと思います。そんな中で新しい発見もあるし、生きものの様々な表情にも気づきます。受賞作『落ち葉のドレス』は、娘さんの落ち葉の色の美しさへの新鮮な驚きから始まり、「葉っぱのお姫様になってこんなカラフルなドレスが着れたらいいのにねぇ」という創造的な発想を写真で実際に形つくった点が本当にすばらしいと思います。ご自身も手に葉っぱを持ち、落ち葉のドレスでかわいく決めた娘さんの心には、四季豊かな日本の生きものの多様性がしっかりと刻み込まれたことでしょう。