
たくさんのご応募、ありがとうございました。
「わぉ!な生きものフォトコンテスト」は、みなさんの感動体験をより多くの人に見ていただき、生物多様性の重要性を伝えたい。そんな想いで開催しています。
第6回となる今回のコンテストでは、1,112点の応募作品が547人の方から寄せられました。自然の中でみつけた、わぉ!の感動が伝わってくる作品ばかりで、特別審査員 茂木健一郎さん、相模原市立博物館学芸員 秋山幸也さんをはじめ、審査員一同、選考には大変苦労しました。
入選作品を、お寄せいただいたタイトル・エピソードとともに、ご紹介します。
※ 応募された方が見て感じ、表現した内容をそのまま掲載しています。
●応募概要はこちら

写真展の開催場所・日時は、わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクトのFacebookにてお知らせします。
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コンテスト賞品
エピソード:みかんの木にいたアゲハの幼虫。初めて目にした芋虫に大喜び、大感激の息子。二人を撮ってあげたいなとスマホを向けた瞬間、臭角が飛び出ました。カメラロールには、それぞれに驚く姿がありました。
エピソード:毎年、春頃に友人と登る山にひっそり佇む池で、今年もカメに出会いました。カメが岩に向かって泳いでいたので、写真を撮ろうとしたら、その瞬間、カメが水面から顔を出し、カメの顔が水面に反射した「わぉ!」な写真が偶然撮れました。友人と一緒にこの写真を見て、なぜか大笑いをし、この日も楽しい思い出ができました。

なんとも幻想的な写真であるぞ。撮影した時の周りの静けさが画面を伝わってくるようじゃ。クサガメがゆっくり泳いできて、ふと頭をゆっくりあげた瞬間、撮影者に気づいて動きが止まったのじゃろう。水面の反射が波で揺れていないのが何よりの証拠じゃ。大きな声で手を広げながら「わぉ!」と言ってしまうような写真もおもしろいが、こんなふうにゆっくり小声で「わぉ!」と言いたくなる写真もステキじゃ!毎年お友達と登る山で、毎年出会うカメ。そんな中にも驚きが待っているとは、やっぱり自然ってすばらしいのう!(わぉ!博士)
エピソード:2020年の春、近所の川(東京都練馬区白子川)沿いの桜を、密を避けるべく夜な夜な見に出かけた時のこと。淡いピンクの桜の花に交じって、何やら白いふわぁーっとしたものが見え、もしやお化け!?と一瞬背筋が凍ったのですが、よく見るとなんとそれは桜の枝の上で眠るコサギでした。コサギってこんな風に寝るんですね!わぉな発見でした。

夜桜見物に行ったらおばけに遭遇!くわばらくわばら。わしじゃったら腰を抜かしておったぞ。しかし正体がわかってよく見てみれば、なかなか風流なもんじゃ。桜色を背景に、純白のレースをまとったコサギの柔らかいシルエットに見とれてしまいそうじゃ。それにしてもコサギはいつもここをねぐらにしているのかな?サギというと山裾の林などに群れてねぐらをとるイメージが強いから、ちょっと意外じゃ。このコサギは花見酒を飲みすぎてウトウトしとるのか?そんなわしみたいなことはせんじゃろうな(笑)。(わぉ!博士)

みんな仲良く並んでいるようで、よく見ると、あっちを向いたり、こっちを向いたり。稲刈りを眺めながら、今年のお米のできについて、にぎやかに話している声が聞こえてくるようだわ。(わこちゃん)

夕日に浮かび上がるゴールキーパーの腕には、頼りがいのあるがっしりしたカマ。こんな一瞬を見つけちゃったら、学校の帰り道、心があったかくなるよね。(おっくん)
クギノコ?(吉川 航)
エピソード:誰にも使われていないベンチ。ペンキもはげちょろけ、釘がとびでて曲がっている…。ありゃ?釘じゃないっ、おぬしらは何者じゃあっ! …と思って触れてみたらキノコでした。釘に見えるキノコ…。人工物と自然の生き物が融合したような一枚でした。

気付かずにうっかり座ったら「あいたたた」って飛び上がりそうな、見事な釘ね。使われなくなったベンチも、キノコといっしょにゆっくり自然に還ろうとしているのね。(わこちゃん)
二の腕?フォーク?(平石 善洋)
エピソード:初めて行った諏訪山公園(神戸市)、こどもと広場で遊んでいたら何これ!?と目を疑いたくなる木を発見して思わず写真を撮りました!1本の木からなんと4本も木が枝分かれしてまっすぐ伸びていました。二の腕にも見えるし、フォークにも見えます。木の生命力にも驚かされましたが、木の形としても「わぁ!」と驚かされました。

なんて迫力!太陽の日差しをスポットライトのように受けながら、すっくと立っている力強さにあこがれちゃうなぁ。こんな木と顔なじみになれば、散歩も楽しくなるね。(おっくん)
エピソード:クズの葉でかわいいコフキゾウムシを探していたら、なんと三連結を発見。一番上は雄?それとも雌?それにしても三連結のままじっとしていました。いったいどうなっているんだろうと思いながら、黒くて丸いキュートなかわいい目とおかしな三連結で、思わずくすっと笑ってしまいました。
エピソード:数年前の春、アカゲラという種類のキツツキが、鉄塔をガラララ!とインパクトドライバーのような凄まじい音を立ててつついているのを目撃して驚きました。それも1羽でなく、何羽も呼応するようにつついていました。どうやら、木よりも鉄をつついた方が、音が響いて縄張りの主張がしやすいと学んだらしく、とてもうるさかったです。笑
エピソード:コロナ禍で、移動時は自転車を利用する機会が増えました。そんななか、夫婦でサイクリングの途中に立ち寄った神社で埴輪を発見。しかも、目からぐんぐん伸びたシダ植物がひょっこり顔をのぞかせていて!びっくりするやら、微笑ましいやら。思わず撮影してしまいました。
エピソード:スーパーで買った野菜についていた芋虫。逃してあげようと手に乗せると、ただならぬ可愛さで愛嬌を振りまいてくれました。芋虫が乗っているのは私の指です。こんなに小さな瞳と小さなお口で、一生懸命生きているんだなあ。長生きしてね。
エピソード:札幌市の中島公園は若いカラスたちの溜まり場になっていて、彼らは生存競争に必死というより遊んでいるように見えることがしばしば。この時も数羽で群れているカラスたちが喧嘩しているというより相撲か柔道の試合をして楽しんでいるように見えました。
エピソード:東京都武蔵野公園で、水辺の草むらの中を歩いていたアオサギが捕えていたのはカナヘビであった。それも何匹も。カナヘビを飲み込んだ後、時々水も飲んでいた。初めて見た光景でした。
エピソード:高原の田植えは、毎年5月20日頃に始まる。今年も天気は上々、田植え日和だ。仲間とわいわい作業をしていると、田植え機の上から水がちょっと多いから、田んぼの水を抜くようにと指令が飛んだ。水を抜こうと出口に行くと、なんとトノサマガエルが田植えを眺めて?いた。温まった田んぼの水が気持ちいいのか動こうとしないので、そのままにした〜。
エピソード:琵琶湖岸の道路を自動車で走行中、橋の上で見つけた光景です。サギが超過密に集まっていて、まさしく「わぉ!」の状態でした。河口に集まる鮎を狙っての大集合のようです。近くの駐車場に車を駐めて急いで橋の上まで戻り夢中でシャッターを切りました。世の中では「密」を避けるようにしていた今年ですが、サギの「密」には感動しました。
エピソード:ユリカモメを正面から撮ったら、まるでヘッドホーンをして音楽を聴いているように見えました。なぜか約30年前のウォークマンのCM、チョロ松くんの姿が浮かんできました。
エピソード:キウイの葉に、カタツムリが2匹泊まっているのを遠目に発見して、わぉ!目が回っているようだ!2匹は兄弟か?仲良しか?と、思いました。畑仕事後、しばらく経って再び見ると、いつの間にか2匹ともいなくなっていました。
エピソード:夏のリゾート地の朝。さぁ!次の目的地へと車に近寄ったら…あれ?タイヤに何かついてる。近寄るとセミが脱皮中でした。わぁーお♪珍しく、車社会の現代を象徴していて、それでいてほのぼの。生き物の適応性の偉大さを感じた日でした。
エピソード:いつもは自転車で走る河川敷を、気分転換するために徒歩で散策していたときに出逢いました。この小さな彼女?彼?にはどのような世界が見えるのか知りたくなり、アイレベルを下げてみたところ、新しい世界に出会うことができました!
生物多様性と言うと、私たちはどうしてもジャングルやサンゴ礁のような特別な環境を思い浮かべがちです。もちろんこれらの自然も大切ですが、実は身近にもさまざまな生きものがいます。みかんの木にアゲハの幼虫を見つけ、顔を近づけて良く見ようとした瞬間に、警戒して出した臭角。幼虫もびっくり、お子さんもびっくり。2つの感情が出会った瞬間を見事にとらえています。多様性は、知識と同時に、このように気持ちが「動く」ときにこそ学ぶことができるのではないでしょうか。かけがえのない思い出。幼虫の表情とお子さんの表情が響き合う、奇跡の一枚です。