
たくさんのご応募、ありがとうございました。
「わぉ!な生きものフォトコンテスト」は、みなさんの感動体験をより多くの人に見ていただき、生物多様性の重要性を伝えたい。そんな想いで開催しています。
第8回となる今回のコンテストでは、1,048点の応募作品が534人の方から寄せられました。自然の中でみつけた、わぉ!の感動が伝わってくる作品ばかりで、特別審査員 茂木健一郎さん、相模原市立博物館学芸員 秋山幸也さんをはじめ、審査員一同、選考には大変苦労しました。
入選作品を、お寄せいただいたタイトル・エピソードとともに、ご紹介します。
※ 応募された方が見て感じ、表現した内容をそのまま掲載しています。
●応募概要はこちら

写真展の開催場所・日時は、わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクトのFacebookにてお知らせします。
くわしくはこちら
コンテスト賞品
優秀作品には自然観察に役立つソニー製品や自然観察のグッズをプレゼントします。
わぉ!グランプリ

サイバーショット®
『RX100 VII』(DSC-RX100M7G)
シューティンググリップキット
圧倒的なスピード性能と高画質性能を
ポケットサイズに。
ソニーの最先端技術を
投入した高いAF性能により、
すばやく動く動物も瞬時に捉えられます。
わぉ!博士賞

『VLOGCAM™ ZV-1G』
シューティンググリップキット
Vlogがより魅力的になる映像機能と、
最先端の静止画機能を搭載。
生きものと一緒に過ごした時間を、
より美しく共有できます。
※ 賞品はホワイトになります。
わこちゃん・おっくん賞

観察の冊子など、
生きものの観察が楽しくなる
グッズをプレゼント。
エピソード:有明海に面した干潟では、だれでも耳にしたことのある、有名なムツゴロウが沢山生息していますが、ほかにも干潟にはムツゴロウだけでなく、カニなど他の生物も沢山生息しています。この写真は、干潟のあちこちで繰り広げられている、ムツゴロウの激しい縄張り争いの場面ですが、すぐヨコでまるで行司のように見ているカニがいることで、ユーモラスで楽しいシーンになりました。
エピソード:田んぼの畔に彼岸花がたくさん咲いていました。のぞき込むとなんとエンジェルが休憩しているではないですか。花弁の角度や光の当たり方がタイミング良くエンジェルを写しだしてくれました。

いつもニコニコ飛んでいるエンジェルも、飛んでばかりではやっぱり疲れることもある。そんな姿を思わず見てしまったような、ちょっとドキドキしてしまう、わぉ!な写真じゃ。ツユクサは普段見慣れた花であるが、よく見ると複雑な形をしておる。花弁(花びら)は3枚あって、上の青い2枚がエンジェルの翼に、そして6本ある雄しべが頭や手足なのであるが、正面から見るときっとそうは見えないはずじゃ。この偶然の角度がエンジェルの奇跡を呼び込んだのであろう。午前中だけしか開かないツユクサの花のはかなさが、エンジェルの存在感にぴったりじゃ。(わぉ!博士)
エピソード:ダイビングを終え、船に上がって着替えていると、体から滴った水滴でできた小さな水たまりに、コシオリエビが閉じ込められていました。宝石のような美しさに感動して一枚だけ撮らせてもらい、すぐに海に帰っていただきました。

大海原にすむ生きものが、ふとした拍子に人間の体にくっついて空中へ飛び出す。そして小さな水滴とともに船上に落ちて、今、この小さなコシオリエビにとってその水滴が宇宙のすべて・・そんな瞬間をとらえておる。見方を変えると、水滴が大海に浮かぶ島のようにも見えるし、そうなるとコシオリエビは孤島の巨大な支配者!?大きいのか小さいのか、見ているうちにわからなくなってしまう不思議な写真じゃ。撮影者は一瞬をとらえたこの1枚を写して、すぐに海へ戻してあげたそうな。その潔いやさしさが、この写真の透明感を引き立てておるのじゃな。(わぉ!博士)
これなーに!?(とまと)
エピソード:娘を公園で遊ばせていたらコテっと転び、妙に時間をかけて立ち上がったなと思ったら手にヘビの抜け殻を持ってました。ヘビを知らない娘は「面白いもの見つけた!」と言わんばかりの笑顔でコチラに走って来て、また転んでました。
その転び始めの瞬間の写真です。少し落ち着こうね。

見つけた喜びと驚きが溢れているわね!この表情にメロメロになっちゃったわぁ。
抜け殻とはいえヘビにも動じないなんて、将来有望だわ!これからもたくさん自然の中で遊んで、いろんな発見があるといいね!(わこちゃん)

なんてキラキラした世界!透けたトンボの羽と目の輝きが、物干しの光沢と相まって美しいわ。暮らしの中で、こんな優しい時間をトンボたちと過ごせるなんて、とっても素敵ね。(わこちゃん)

派手な水しぶきに、羽の大振りなアクション・・・大迫力だぁ!アオサギって水から飛び出す時、こんな面白い姿をするんだね。キリリと勇ましい顔だけど、ぴよーんと伸びた黒い冠羽がなんだか可愛らしいな。(おっくん)

とげとげした体に、ギラリと光る赤い目・・・背筋がピシッと引き締まるオーラを感じるなぁ。
たたり神に叱られないよう、これからも自然と仲良く暮らしていきたいなぁって気持ちになったよ。(おっくん)
エピソード:初春、公園で桜にとまるジョウビタキを撮りました。帰宅後、画像確認してみたら木の枝の形状とジョウビタキのシルエットが見事に一致していました。撮る方向や角度によって違ってくるのである意味奇跡の一枚!と思いました。
エピソード:草むらで見つけた光景です。たくさんの小さな蜘蛛が蜘蛛の巣の中に絡まっており、最初この状況が理解できませんでした。後日、蜘蛛たちは捕まったのではなく、孵化したばかりの子ども達がお母さん蜘蛛が作った巣で生活しているところだと知りました。注意深く見ていないと見過ごす景色がここにはありました。
エピソード:北海道の野付半島をドライブしていると、対向車線から何とエゾシカが列をなして歩いてきました。普段から車を見ているせいか、エゾシカもきれいに左側通行。人間の交通ルールを守るような光景に思わず笑ってしまいました。
エピソード:朝もやの中、白鳥の撮影をしていたらちょうどサギがのびのびと翼を広げて、骨格が透けて見えるような様子がまるでレントゲンを撮られているようでした。次は白鳥の番のようです。
エピソード:自宅の郵便ポストの上にいたカマキリ。夕方になり、ちょうど向かいのオタクの玄関のライトが付きました。マクロレンズを向けるとフリッカーが出て背景がまるで惑星のようになりカマキリがエイリアンのような光を発していました。
エピソード:危ない!怪我は?!エゾリスが栗の木から自ら落としたたくさんのイガグリを刺も構わず回収中。上手にイガの中から身を取り出し、その場では食べず大急ぎでお気に入りの場所へ運び冬の食料として保存しているようです。エゾリスが次々に落とすイガに頭を直撃しないよう注意を払いながらの撮影です。
エピソード:コロナ禍でバーベキュー広場が使用禁止になった。静かな広場の水道施設で、水道を使用しているのがカラスだけなのが面白かった。日頃は多くのカラスが近くを流れる野川の水を飲んでいる。
一つひとつの生きものが、それぞれの存在感を示しながら、全体として絶妙な配置になっています。鳥取砂丘を舞台に、人が劇的に配列された写真で世界的に知られる植田正治の作品を連想させます。アートとしてすぐれているだけでなく、ムツゴロウの縄張り争いという営みを的確にとらえ、カニが写っていることで、自然の中での種を超えた共生のあり方、生物多様性の姿まで示唆してくれるようです。くっきりとした干潟の近景と、ぼやけた遠景のコントラストの中に、躍動する生きものの形と動きがとらえられているのも見事です。撮影機材の性能の進化、高度化は目覚ましいですが、その潜在力を引き出すのはカメラを構える人の「眼」と「心」なのですね。