第11回 わぉ!な生きものフォトコンテスト 結果発表

第11回 わぉ!な生きものフォトコンテスト 結果発表

わぉ!博士

たくさんのご応募、ありがとうございました。
「わぉ!な生きものフォトコンテスト」は、みなさんの感動体験をより多くの人に見ていただき、生物多様性の重要性を伝えたい。そんな想いで開催しています。
第11回となる今回のコンテストでは、1,402点の応募作品が679人の方から寄せられました。自然の中でみつけた、わぉ!の感動が伝わってくる作品ばかりで、特別審査員 茂木健一郎さん、相模原市立博物館学芸員 秋山幸也さん、昆虫・自然写真家 尾園暁さんをはじめ、審査員一同、選考には大変苦労しました。
わぉ!グラフィック賞に選ばれた作品は、日本自然保護協会の会報『自然保護』の表紙になります。
入選作品を、お寄せいただいたタイトル・エピソードとともに、ご紹介します。

※ 応募された方が見て感じ、表現した内容をそのまま掲載しています。

応募概要はこちら

わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展
も開催します!

写真展の開催場所・日時は、日本自然保護協会の案内ページにてお知らせします。
くわしくはこちら

コンテスト賞品

優秀作品には自然観察に役立つソニー製品や自然観察のグッズをプレゼントします。

わぉ!グランプリ

1
デジタル一眼カメラ
『α7C II』(ILCE-7CM2L)
ズームレンズキット

小型、軽量ボディに
フルサイズセンサーを搭載し、
高性能な静止画・動画機能を実現。
高度な被写体認識を可能にする
AIプロセッシングユニットを採用し、
人物はもちろん、動物や昆虫と
いった多様な被写体の捕捉・
追尾に対応しました。

わぉ!博士賞

2
デジタル一眼カメラ
『VLOGCAM™ ZV-E10 II』
(ZV-E10M2K)
パワーズームレンズキット

小型軽量ながら、デジタル一眼カメラ
ならではの優れた描写力で、美しいぼけ味
と高速オートフォーカスで生きものの
静止画・動画撮影を楽しめます。また
「クリエイティブルック」機能を使えば、
簡単に思い通りの画づくりに
仕上げることができます。

わぉ!グラフィック賞

6
受賞作品が表紙となった
日本自然保護協会の会報、
自然観察グッズ

自然保護の最新情報や自然観察ノウハウ
が詰まった会報誌『自然保護』。
受賞作品が表紙となった掲載誌
生きものの観察が楽しくなるグッズ
をプレゼント。
※ご本人の受賞作品の掲載誌をお送りします

グランプリ

カモの困惑(HIRO)

カモの困惑(HIRO)

エピソード:貯水池には多くの捨てられた空き缶やペットボトルが浮いていました。よく見るとカモが泳いでいました。こんな現状を見て、何を思っているのでしょうか?

茂木健一郎さん
茂木健一郎さんからのコメント

地球環境の問題は、人類共通の課題です。この作品が素晴らしいのは、水面に空き缶やペットボトルなどのゴミが浮かんでいる、とてつもなく深刻な状況を捉えながら、写真が一つの「美」でもあるということです。緑の平面にゴミが配置され、その中で鳥が戯れている、牧歌的な光景にすら錯覚します。もちろん、それは一つのイリュージョンなのですが、その幻覚の中に、本来人間と自然が持っていたかもしれない、おだやかな共生という理想の姿が垣間見えるのです。このような瞬間に着目した撮影者の視点に敬服するとともに、際立った画像を定着させる、現代のデジタル撮影技術の素晴らしさも感じます。テクノロジーも自然も、どちらも大切にしたいですね。

わぉ!博士賞

バランスをとって(鴨田 朋哉)

エピソード:チョウトンボといえば大きな羽でひらひらと蝶のように舞う姿が印象的ですが、観察していると細い葉先でバランスをとって器用にとまりました。こちらも構図や距離感などのバランスをとって、チョウトンボと一対一で真正面から向き合う静かな時間を楽しみました。

こんな撮り方があったか!と、思わず手を打つ作品じゃ。チョウトンボといえば、トンボの中では相対的に大きな翅(はね)と、そこから放たれる深い海のような美しい光沢がよく知られておる。それを捉えたい気持ちを封印しあえて真正面から撮るとは、なんともストイックで大胆なアングル、そして背景のグラデーションも絶妙じゃ。空を飛ぶ生きものの多くは、浮力を得るための面的な幅と、前へ進むために空気抵抗を極力減らす鋭利な線を両立させたフォルムをしておる。機能美とバランスの妙を表現した、「わぉ!」な作品じゃ。(わぉ!博士)

綱引き(エトピリカ)

エピソード:シマエナガの幼鳥が大物の芋虫を見つけて捕まえていました。しかし、芋虫も負けじと応戦し枝に食らいつき、まるで綱引きをしているかのような状態に!勝者はシマエナガの幼鳥でした。

"雪の妖精"と称されるシマエナガの、野性味あふれる作品じゃ!小枝に化けておったシャクガのイモムシも、この世に生まれてまだひと月あまりのシマエナガに見つけられてしまうとは、無常なり。それにしても、小さなくちばしで思いっきり引っ張っておるが、この後どうなったんじゃろう?枝から引き離したとて、イモムシは必死に抵抗してのたうつはずじゃ。捨て身の抵抗でイモムシが難を逃れようとしたのか、シマエナガが難なく食べ物にありつけたのか。かわいらしさと、ワイルドさと、そして想像力がかき立てられる、「わぉ!」な作品じゃ。(わぉ!博士)

わぉ!グラフィック賞

個性派ウメジロー(chii)

エピソード:枝垂れ梅とメジロの組み合わせが好きで、撮り始めて約5年になりました。この日はただ綺麗なだけではないメジロを撮りたいと思っていたところ、強風で驚きのヘアスタイルを激写することができました。忘れられない瞬間でした。

梅花の淡いピンクに包まれたメジロは、色彩だけで春を語る一枚じゃが、注目すべきは何よりも強風に吹かれたこのヘアスタイル!よくある「梅の蜜を吸うメジロ」の写真から、一歩踏み込んだ生きた描写になっておるな。前後の花を大胆にぼかしたことで、視線が自然と目の周りの白い模様とくちばしに集まり、メジロの強い魅力が際立っておるのう。偶然起こった出来事とその瞬間を逃さず捉えた観察眼と撮影力が「わぉ!」じゃ。(わぉ!博士)

笑うエゾユキウサギ(東倉 祐治)

エピソード:丘で昼寝をしていたエゾユキウサギ。昼寝から目を覚ましアクビをした瞬間を撮影しました。その瞬間の顔が笑っているように見えました。

草むらに低く身を伏せ、口を開けた表情がどこか人間的で、まさに笑っているように感じさせるのがこの作品の最大の魅力じゃ。長い耳と丸みのある体が画面中央に収まり、柔らかな光とみずみずしい草の質感が相まって、優しい雰囲気をかもし出しておる。警戒心の強い野生のウサギがここまでリラックスした瞬間を捉えている点が「わぉ!」じゃ。野生下の素顔を感じさせるのう。(わぉ!博士)

バァ!(がっちゃん)

エピソード:カラスハエトリがくるっとこちらを向き、ひょいっと足を上げてバンザイ!びっくりさせようとしているように見える表情がとてもかわいかったです。

前脚を高く掲げ、こちらを見据えるような正面構図が強烈じゃ!まるで意思表示をしているかのような一瞬を切り取っておる。大きく並んだ眼が際立ち、ハエトリグモならではの表情が伝わるのが「わぉ!」じゃ。被写界深度の浅さで前景と背景がぼけ、主役の顔と脚だけが浮かび上がり、アイキャッチが強くなっているのが素晴らしいのう。この前脚を上げる姿勢は、撮影者に気付いて距離感を測っていた可能性もあるぞ。(わぉ!博士)

もう、入ってます(秋元 星哉)

エピソード:水底に空き缶が埋まっていたので覗いてみると、飲み口の中から黄色い魚のミジンベニハゼと小さいタコのスナダコが顔を出しました。スナダコはこっちを迷惑そうな瞳でにらみ、ハゼはもうこれ以上入れませんよと言わんばかりに中と外を行き来してアピールしていました。

人間の捨てた空き缶を「シェアハウス」として有効利用する海版ルームシェア!? タコとハゼそれぞれ「満室ですよ!」とアピールしているのかのような表情が「わぉ!」じゃ。青い砂浜のビーチリゾート風背景と、ピンク色の缶のポップアート調コントラストもまた強いアイキャッチになっておる。海のゴミ問題を考えるきっかけにしたいものじゃのう。(わぉ!博士)

パン食い競争(Oishii)

エピソード:ヤマガラが大好きなエゴノキの実。次々とやって来ては、ホバリングしながら器用に実をくわえて飛び去って行きます。吊り下がった実をもぎ取る様子が、懐かしい運動会のパン食い競争のように見え、その瞬間を写真に収めました。

並んだエゴノキの実とそれを持ち去るヤマガラの姿を、パン食い競争に見立てた楽しいセンスに「わぉ!」じゃ。しかも楽しいだけではなく、生態行動の特徴をよく捉えておる!ヤマガラは実をその場で食べず、安全な枝や割りやすい場所へ運ぶ習性があり、これはその前段階。楽しさがあふれる画面の中にも、ヤマガラの行動が一目で伝わる写真としても素晴らしい!どこか鳥の知性も感じさせる、深みのある作品じゃ。(わぉ!博士)

安心スポット(いせとる)

エピソード:ある岬で猛禽を観察している時に、海に突き出した崖の上で寝ているキツネに出会いました。「凄いところで寝てるなー!!でも確かに敵は来ないのか…?」と驚きつつ、確かな野生の知恵を感じました。

荒波を背後に、鋭角的な岩の頂で眠るキツネという構図が物語性に満ちておる。こうした高所は見晴らしがよく、風向きを読むのにも適しているので、キツネはうたた寝しながらも周囲の確認を忘れず、獲物・天敵などの気配を探っているのかもしれぬのう。この素晴らしい構図によって孤高・野性・静寂といったイメージを一枚で表現できているのが「わぉ!」じゃ。波の動きが背景にあることで、キツネの静止が際立ち、「動と静」のコントラストが見る者を引きつけるのう。(わぉ!博士)

佳作

宝石見つけた!
(さっちん)

エピソード:まだ雪が残っている自然休養林のコースにハイキングに出かけました。きのこや水滴、苔の写真をよく撮っていて、その時もマクロレンズを持っていました。雪が解けて水滴になっているのかと思って近づいてみたら、凍ってる?うわ~宝石のようだ!無我夢中で撮ってました。

大家族
(タッキー)

エピソード:ハスの花が終わった9月頃、ハスの葉を食べていた毛虫を見つけた。黄色のきれいで大きな毛虫の周りには小さなかわいい毛虫がたくさん。毒蛾の毛虫のようだが、まるで大家族の食事を見ているようなほっこりとした気持ちになった。思わず写真を撮っていた。

ダブルバイセップス!
(本多 純)

エピソード:ミヤマカケスが飛び立つ写真ですが、ボディビルのポーズのひとつ「ダブルバイセップス」をしている瞬間が撮れました。胸の筋肉がすごい!

眼光鋭く
(内田 浩伸)

エピソード:あ、シマヘビ!思う間もなく、側溝に、するすると入って行きました。フタから中を覗くと、鋭い眼差しで、こちらを見ていました。

早業
(kai)

エピソード:洗濯物を干して乾くまでのほんの数時間。その間に干した洗濯物を挟む洗濯ばさみに蜘蛛の巣が張っていた。小さな体で、その体の何倍もの大きさの巣を短時間で作ってしまった素早さに「わお」と驚かずにはいられなかった。

あと少し
(とみさん)

エピソード:夕方、野鳥撮影に行くと、干上がった川の水たまりから小魚がたくさん飛び上がっていた。もしかしたら、ジャンプして虫をキャッチしている瞬間を撮れるかもしれないと、無謀にも挑戦して撮影した写真です。どこからジャンプするのかはもちろん分かりません。運で撮った写真です。

適応した捕食者
(hatonosuke.)

エピソード:カフェに通じる道の脇に佇んでいたヘビです。私を含む多くの人は素通りしていましたが、一緒にいたパートナーが見つけて声を上げていました。人の空間に適応した捕食者は、人間にも気付かれないスキルを会得したようですね。

ー開演ー
(りい)

エピソード:水面に反射した光と上下の赤い反射が、まるでステージの幕が上がったようです。本番が始まり緊張や高揚しているように見えてきます。

ぬけなぁ~い
(yasu)

エピソード:秋の渡り途中に立ち寄るオオソリハシシギが、浜辺で長いくちばしを差し込んで餌のハマトビムシ(?)を採っている様子です。左脚が隠れて見えないので、くちばしが突き刺さって抜けないでもがいているように見える漫画チックな場面でした。

美肌の基本は泥パック
(sakuranohanae)

エピソード:泥田んぼで稲の根を食べていたコハクチョウたち。普段はすぐに水分をはじくのですが、この時は顔を上げた瞬間、泥だらけでまるで泥パックをしているようでかわいかったです。

八の蜂が蜜に密
(元新人類)

エピソード:早朝、近所の蓮田にハスの花を撮影に行きました。その時は汎用ズームレンズだったのですが、朝日をバックに集まるミツバチがいい感じで、翌日はもう少しいいレンズをつけて再挑戦。ところがこの日はミツバチの集まるハスがなく、やっと見つけたら、なんだか思ってたのと違う状況が…。

ファインダー越しのにらめっこ
(渡辺 豊大)

エピソード:近所に大きな蜂の巣を見つけました。なんの蜂か見てみたくなりましたが、近づくのが怖かったので、超望遠で覗いてみることにしました。ファインダーを覗いたところ、3匹の蜂がすでにこっちを覗いていて驚きました。撮影する気もなく覗きましたが、にらめっこしているうち、どこか可愛さを感じ、思わずシャッターを切りました。

フライングゲット
(nao)

エピソード:海岸沿いを散歩していたら、イソヒヨドリに出会いました。近づいても逃げないので何かなと思ったら、カマキリと対峙していました。イソヒヨドリの邪魔するな感と、命懸けのカマキリとの攻防に目が離せず、この緊張感を残したいと思い撮ったものです。

頭隠して尻隠さず
(MR東日本)

エピソード:散歩中に、遭遇しました。どうしてもマンホールの隙間が気になるようで…何をしていたのかは不明ですが。人目を気にせず夢中でした。

  

ホトトギスにチビデンデン
(黒子)

エピソード:ホトトギスの花を拡大して撮ろうと思った時、とてもかわいいチビデンデンと目が合ってしまいました。

  

ひんやり苔のふとん
(佐々木 新太)

エピソード:シマリスが少しひんやりしているのか、苔の上でうつぶせに。腹ばいになって、ちょっとうたた寝しそうなうっとりした表情に。