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「ソニーママつながりの会」が生み出した協力と安心感の輪。

Culture

さかのぼること2014年。ソニーで開かれた育児休職後の復職セミナーで出会った2人が、友人とともに「ソニーママつながりの会」を始めました。当初は30人くらいでしたが、現在はグループ各社から200人を超えるメンバーが参加し、ソニーで働く皆さんが日々支え合う大きな社内コミュニティとなっています。今回は、将来子育てと仕事を両立することとはどのようなものか気になっている筆者が、ソニーママつながりの会の魅力や、子育てをしながらソニーで働く社員の皆さんの実態に迫りました。

石 奈美子(イシ ナミコ)
鳴海 真里子(ナルミ マリコ)
大塚 紀子(オオツカ ノリコ)
石橋 敦子(イシバシ アツコ)
吉沢 友美
鷲尾 美波

ソニーママつながりの会はどのようなコミュニティ?

ソニーママつながりの会とは:
ソニーで働く「ママ」同士のコネクションを広げ、社内でもっと気軽に情報交換ができる環境を作れたら、という思いから立ち上げられた会。テーマに沿ったワークショップや、働く事業所ごとのランチ会等で親睦を深めています。就労環境が似ていることから抱える悩みも似ていることが多く、最初に開催した時に「次もやりたい」という強い要望があったことをきっかけに、2014年から継続して活動しています。コロナ禍以降は、オンラインのリモート会議ツールも活用しています。

人の役に立ちたい、というポジティブマインドの持ち主が集まっている。

—まず、ソニーママつながりの会の魅力とは。この会の発起人である鳴海さんと石さん、いかがでしょうか。

鳴海:ソニーグループの中でも違うグループ会社の方と話してみると、また違った視点や文化を持っているので、そういった情報共有が気軽にできるのはとてもいいです。また私はエンジニアで、周りに女性が少ないこともあり、女子会のような楽しい雰囲気で話せるのが素直に嬉しかったですね。

石:ソニーのママさんって皆さんすごく前向きでパワーがあります。例えばワークショップを開くときは、参加するだけではなく、積極的にどうにか人の役に立てないかと、忙しい中時間を削って準備します。ソニーママつながりの会(以下、ママ会)で知り合った方と偶然一緒に仕事をすることもあり、そうするとすごく話が進めやすくて、困ったらすぐ相談できるくらいの関係性が築けるのは素敵だなと感じています。参加者も増えてきたのは、それだけ情報やつながりを求めている人も多いということだと思うので、これからもっとこの会を活用してほしいです。

今回は、ママ会に最近加入した吉沢さんが、今リアルに抱えている悩みをメンバーの皆さんに相談する雑談会にお邪魔してみました。

仕事はフルタイム、家事・育児もある中で時間のやりくりはどうするか。

—吉沢:早速なのですが、同じ境遇の皆さんに日頃ふと感じている悩みをぜひ聞いていただきたくて…。仕事と育児と家事を並走させることの難しさをひしひしと感じているのですが、何か効率化できるところはないのかなと。例えば、家でテレワークをしていると子どもとしては親がいるから宿題について質問したり話しかけてきたりしたいんですよね。でも、タイムリーに応えきれない場合もあるためもどかしさもあります。また、仕事が立て込んでいる時にどうしても家事がおろそかになってしまうことに自己嫌悪になってしまうことも。皆さんどのような工夫をされていますか。

大塚:私の子どもは親がいないと宿題をやらないタイプなので、親がサポートしないといけない部分は後から一緒にやるから、打ち合わせ中だけ静かにしておいてねと伝えて、近くでやってもらっています。

石橋:子どもが3人いるので、朝の忙しい時間は、私が下の子の保育園の準備をする間に、家族が上の子たちの身支度と朝学習に付き添い、交代もしながら協力しています。会議が入っていない空き時間に15分だけ子どもタイムを作ることもあります。家事の面では、ロボット掃除機、ドラム式洗濯機、食洗機は三種の神器ですね。他にも便利なサービスや家電はたくさんあるので、資料にまとめてママ会で1回プレゼンしたこともあります。頼れるものには頼ることも大切ですよね。

鳴海:食洗機が調理器具や食器を洗い、洗濯機が回る間、私は作ったご飯を食べるといった調子で、いかに日々のタスクの同時実行数を増やせるか、ということに頭を働かせています。

吉沢:今我が家に1つも三種の神器がないので、それらを導入するところからでしょうか。

大塚:まずは一番時間がかかっている家事に投資した方がいいですよ。あとは時間がかからなくても何となくやる気が出ないものとか。

石橋:マインドシェアの観点も大事ですよね。家電のレンタルもできるので、一回試してみて雰囲気を味わってみるのもおすすめです。

石:こうした家事のやりくりについてママ会で話したとき驚かされたのは、エンジニア職で家事を時間換算してこなしている方がいたことです。「これはよく考えれば3分で終わるでしょ?」と家事を工数計算しているのを聞き、それまで永遠に続くように思えた家事の重みがふっと軽くなったように感じました。全く異なる職種の方でも「親」という共通点だけで知り合えて、多様な考えに触れられるのは、ママ会ならではだと思います。

子どもの平日の過ごし方、どう工夫できるか。

—吉沢:関連して皆さんに質問したいのが、子どもの平日の過ごし方。何となくダラダラ過ごしている気がして、どうしたら有意義な時間を過ごさせてあげられるか悩んでいます。公園に一人で行かせるわけにもいかず、習い事も平日だと送り迎えできないなと思っていて。

大塚:どうしても子どもは自分が好きなことからやってしまうので、先に宿題が終わったら一緒にテレビを見られるなど、何でもいいのですが、子どもが喜ぶことをあとで用意しておくとよいかもしれないですね。

鳴海:ファミリーサポートなど自治体単位の有償ボランティアの方に頼んで、習い事に連れて行ってもらうという話はよく聞きますよ。

石:私もファミリーサポートにはすごくお世話になりました。近所のご高齢の方が担当になってくださり、アットホームな雰囲気で子どももすぐなじんでいましたし、近所に「もう一人のおばあちゃん家」ができたような感覚でした。

吉沢:なるほど。そういった地域のサービスなど私が知らなかった支援もたくさんあることに気づかされます。

育児をしながらマネジメント職に就くことへの不安はあったのか。

—吉沢:話を家事・育児からキャリアに移して、マネジメント職に就いている石さん、石橋さんに中心に伺いたいのですが、業務負荷や働き方に大きな変化はありましたか。また、子どもがいながらマネジメント職に就くことに対して不安はなかったですか。

石:不安はありましたが、個人的にはマネジメントになって生活が一変することはなかったです。もちろん、親として自分の子どもの将来を考えると同時に、マネジメントとしてメンバーのキャリアを大切に考えていかないといけないので、気持ちの面でそれぞれ両立していくという覚悟は必要でした。ただ、育児との両立については、皆さんそれぞれ工夫されていることがあると思うので、その延長で考えればいいと思います。絶対に参加しなければいけないイベントや会議は把握しておき、事前に家族やメンバーと話し合うことで、周囲にも心の準備をしておいてもらうようにしています。

石橋:オファーが来たときいろいろな不安はありましたが、私は一旦二つ返事で受けました。女性はそういったときさまざまな懸念をすべて払拭できないと遠慮してしまう傾向にあると聞いていたので、まずは受けて、懸念を相談しました。子どもの対応などもありますが、面談などで上司に今期の到達目標をプレゼンし、実力を態度や成果でしっかり示しつつ、「何時以降は子どもの迎えがあるから資料の確認が遅れる」というような事情は、チームメンバーに伝えて理解してもらっています。私は新設の組織で課長をしているので、今まで誰もやってこなかった領域で出せる提供価値は何か、ということを常に念頭に置いて、私なりに会社に貢献していくというスタイルで働いています。

吉沢:確かに、親だからこそ見える世界や得られた価値観もあると思いますし、そうした考え方が仕事に反映されていくと素敵ですよね。育児があるのはもちろんですが、一旦自分の目の前のキャリアを考えて、チャンスがあればつかみに行きたいと思います。

話は尽きませんでしたが、取材をした短時間でここ数年のモヤモヤのいくつかが解決されたことに吉沢さんご自身も驚いていました。
ママ会の皆さん、ありがとうございました。

〈編集部のDiscover〉
ソニーで働くという同じ境遇だからこそ助け合え、違う年齢の子どもを持つからこそ学び合える空間。皆さんがそれぞれの知恵を持ち寄る心のよりどころとして、ママ会が大きな意味を持っていることが伝わってきました。
雑談会も終始和気あいあいとした雰囲気で、取材をしていた私も皆さんからたくさんの元気をいただきました。自分の人生のハンドルを握って、どういうキャリアを歩んでいきたいのかを改めて考えるきっかけにもなりました。


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