障がいや病気とともにー。
この会社で、自分の可能性を広げていく。

ソニーのファウンダーの一人である井深大は、1970年代に「障がい者だからという特権なしの厳しさで、健丈者 ※の仕事よりも優れたものを、という信念を持って」と語りました。これは、障がいがあっても一人の社員として働くことに誇りを持って挑戦してほしい、という意思が込められたもので、この理念は現在も受け継がれ、組織文化にも根付いています。今回は3名の社員へのインタビューを通して、ソニーの職場の雰囲気や、障がいの有無にかかわらずどのような活躍の場が広がっているかに迫ります。
※障がいがなく「丈夫」な人はいるが、「常に」健康な人はいないという、井深の考え方を踏まえて表記したもの。
やりたいことを仕事にするのが優先だった
はじめに自己紹介をお願いします。
西槇: 私はソフトウェアエンジニアとして、デバイスの制御やアプリケーション開発などの業務を担当してきました。現在はアクセシビリティ関連の業務に携わっています。私は生まれつき聴覚に障がいがあり、高い音がほとんど聞こえない状態です。プライベートでは手話で歌う活動もしていて、自分のバンドのほか、音楽イベントなどでアーティストの横で歌ったり、手話指導をしたりしています。

西田:私はデジタル一眼カメラα™の色制御を担当しているエンジニアです。私は幼い頃から腎臓疾患を患い、就職活動中から入社後10年くらいは週3日の通院をしながら仕事をしていましたが、現在は移植手術に恵まれ、一日2回の服薬を続けつつ仕事をしています。
小瀬:私は自動車向けの車内エンタテインメント用ディスプレイのエンジニアをしています。2006年に病気を患い、四肢に障がいが残りました。現在は、業務内容によっては在宅勤務ができる制度を活用し、自宅からの移動距離を減らせるよう工夫しながら働いています。プライベートでは、スポーツフォトグラファーとしてモータースポーツを撮影しており、休日もアクティブに活動しています。

みなさんがソニーへ入社しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
西槇:私は学生時代に、アメリカでのアクセシビリティの取り組みを視察しに行く機会があったのですが、その経験がソニーへの就職を希望するきっかけになりました。アメリカでは1990年代前半にはすでにテレビの字幕が標準装備されていたり、テーマパークなどのエンタテインメント分野でもアクセシビリティが担保されていたりして、日本との違いに衝撃を受けたんです。そこから、まだ日本では十分でなかった「エンタメ分野でのアクセシビリティ」に取り組みたいと思い、幅広く事業を展開するソニーに入社しました。

西田:大学院で画像処理や3D技術を研究していたので、その技術を生かしたいと思ったのがきっかけですね。障がいの観点で働きやすい環境かどうかよりも、業務内容を重視して選びました。ただ、人事の方が職場に適切に情報を伝えてくれて、週3日の通院が必要ということもすんなり理解していただけたのはありがたかったです。入社時のチームメンバーは優しい人ばかりで、今でも交流が続いています。
小瀬:私は学生時代の専攻がソニーとは縁遠いと思っていたので、最初は志望しようとは思っていなかったんです。しかし、合同就職説明会にソニーのブースがあり、人事の方と話してみると、自分の研究が活かせる分野があることがわかり志望することにしました。当時は自分の障がいに関する相談もしたのですが、「四肢障がいのことは何の心配もいらない。会社側で必要な配慮があれば最善の対応ができる体制が整っているので、安心して受けてほしい」と力強い言葉をいただいたことも大きな後押しになりましたね。
「どうやったら活躍できるか」を一緒に考えてくれる職場
実際に入社してみて、どう感じましたか? 仕事のやりがいについても教えてください。
小瀬:私は5年から10年先を見据えた技術開発を行っているので、成果が見えにくい期間が長く、正直に言うと苦労を感じることも多いです。しかし、社内外の技術展示会で技術を発表するときに、革新的なコラボレーションが生まれることもあり、その達成感は格別ですね。障がいの観点でいうと、障がいを特別視しない人が多いのもソニーの良さだと思います。「四肢に障がいがある」と伝えれば、「じゃあこうしよう」とフラットに対応してくれるので非常にありがたいです。

西槇:最近では障害者差別解消法が改正されたり、ソニーでアクセシビリティに関する取り組みが強化されたりして、とても嬉しく思っています。また、ソニーの社員は非常にフラットで優しい人が多いのも魅力ですね。入社3年目にカメラ事業部に出向する機会があったのですが、チームメンバーが温かく迎え入れてくれて、たくさんコミュニケーションがとれたので、楽しく仕事をすることができました。
西田:私はエンジニアとして、決まった答えがないなか、自分たちで答えを作り上げていく過程にやりがいを感じますね。長期間検討してきた技術が、商品発売の際にきちんと訴求され、お客様からの反応が得られることがとても嬉しいです。チームメンバーは皆技術力が高く、だからこそできる仕事があり、それが当たり前になっているのがソニーの強みだと思います。それと、実は西槇さんとは以前お会いしたことがあるんですよね。
西槇:そうでした!(笑)
西田:カメラ事業部の共通の知り合いを通じてお会いしたのですが、このように部署を異動したとしても、かつて一緒に仕事をした人どうしでつながることのできる関係性があることもソニーの良さだと思います。

在宅勤務やツールを活用し、働き方を工夫
同僚との関係性の良さが伝わってきますね。日頃の働き方では、どんな工夫をされていますか?
西田:現在は病気や障がいのない一般社員と変わらない働き方をしていますが、週3日の通院が必要だった時は、平日のうち週2日は早めに退勤し、通院をしていました。同じ部署のメンバーに相談しながら、業務のやりくりをしていましたね。また、産業医と頻繁に面談をして体調面については相談をしていました。
小瀬:私も日々の業務では一般社員と変わらない働き方をしています。コロナ禍を経て働き方が柔軟になり、現在は業務内容によっては在宅勤務ができるので、移動の負担が軽減されています。入社当時は毎日出社をしていたため、通勤ラッシュを避けた時間に出社できるように業務を調整していただいていました。
西槇:私は聴覚障がいがあるため、主にコミュニケーション面で工夫をしています。一番大変だったのは会議の内容をリアルタイムで把握することでしたが、現在では参加者全員にヘッドセットを着用してもらい、オンライン会議アプリの文字起こし機能で誰が何を発言しているかがわかるので、会議の内容をスムーズに把握できています。


自分の経験やアイディアを伝えていく
今後のキャリアの展望についてもお聞かせください。
西槇:今後もアクセシビリティ関連の業務に注力していきたいです。自分に障がいがあることで、どんな点を改善したらよいかがイメージしやすいため、アクセシビリティを高める活動に貢献できると感じています。
西田:私も今の技術分野を極めていきたいですね。それと同時に、ソニーへの就職を考えている方たちに自分の経験を伝えることもやっていきたいと思っています。

小瀬:今後のキャリアとしては、音楽やスポーツなどのエンタテインメント分野に携わるプロフェッショナルを支えるエンジニアとして仕事ができたらいいなと考えています。キャリアの幅を広げて、自分がどこまでできるか挑戦したいですね。
自分の可能性を広げる喜びを味わえる会社
皆さんの今後のキャリアも楽しみです!最後に、皆さんにとってソニーはどんな会社でしょうか?
西田:ソニーはやりたいことをきちんと言語化して説明できればやらせてもらえる会社ですし、働いていてとても楽しいです。エントリーシートを出す際には勇気がいりましたが、思い切ってソニーに応募し、入社してよかったと思います。
西槇:障がいがあると様々なことを考えてしまいますが、ソニーでは多様な考え方や価値観を持つ人がいるので、日々新しい刺激を受けられています。自分の考えを広げたい方、大きなことを成し遂げたい方に活躍のチャンスが与えられる会社です。
小瀬:「障がい者だからできない」と思っているとどんどん自分の世界が狭まってしまいますが、ソニーは全く逆で、「どうやったら活躍できるか」を真剣に考えてくれる会社です。私も「自分はどこまで高みに登れるか」という気持ちで日々仕事に取り組んでいます。自分の可能性を広げる喜びや楽しさを味わえる会社だと思いますね。
<編集部のDiscover>
皆さんのお話で印象的だったのが、ソニーは障がいに対する配慮は行ったうえでフラットな関係性で活躍している人が多い、長期間にわたり良い人間関係が続いている、などの人間関係の温かさでした。このような環境があるからこそ、安心してやりたい仕事に挑戦できるのだと感じました。障がいや病気があるからといって諦めるのではなく、ご自身の可能性に挑戦していく姿が、とても眩しかったです。この記事を通して、ソニーに興味を持っていただけたら嬉しいです!












